パイパー森
の音のある暮らし《2007年》
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世界史(イギリス史?)的にみる と、本年(2007年)はスコットランドがイングラン
ドに併合された1707年から数えて、ちょうど300年周年に当たります。
一昨日18日付けの朝日新聞夕刊には、1月16日がスコットランド議会がイングランドとの合併(イングランド側か ら見れば「併合」)を決めてから正に300周年の日だったということが書かれていました。 そして、その記事の表題は「スコットランド、
くすぶる独立論」というものでした。 同じ島国でありながら、いわゆる《天下統一》の背景と歴史経過がかなり異なる日本という国から見ると、今の時勢 に「スコットランドがイギリスから《独立》 する」となどということは、すんなりとは想像し難く、ある意味では荒唐無稽で非現実的な選択肢じゃないの? と いうのが正直なところではないでしょうか? でも、スコットランド独立論は、ここ10年程の間にも折に触れ取
りざたされてきました動きですし、300周年ということでその機運が大いに盛り上がっているとすれば、それはそ
れでまた興味のあるところ。 |
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私は使った事が無いので分かりませんが、シンセティク・バッグの場合はバッグ内の湿気をいかにして除去するか?
ということがいつも大きな課題になっているようですね。そして、その対策として様々な湿気除去装置が考案されているのもよく見かけます。
一方、私のようにハイドバッグを使っていると、殆ど週末にしかパイプを吹かず、それも、せいぜいピーブロックを 2、3曲しか演奏しないとなると、いかにして革(バッグ)に湿気を保ち柔らかなままにしておくか? という事の方が悩みの種です。 たった2台のパイプでも、両方を交互に十分に吹き込んで、いい状態に保つというのが難しい。最近ではどうして
も、Dunfion を吹くことが多いので、長年お
世話になって来た Hardie の面倒が十分に見切れずに気が付くとバッグが
バリバリに堅くなってしまっているという始末です。 2004年1月1日に
も書いた様に、私が半年に一回程のインターバルで定期的にシーズニングするのは、革をいつも柔らかい状態にしておき
たいからです。 …で、本日は久しぶりにシーズニングをすることにしました。 う〜ん、とうとう革に決定的なダメージが来ているのか? と懸念しながら、シーズニング液を注ぎ込み、革に潤いを与えていきます。しばらく揉みこんでから、再びストックにゴ ム栓をして空気を貯め、パンパンになっ たバッグに体重を掛けて押しつぶそうすると…、ヤ、ヤバイ、前と同じでスーと空気が抜けて行き、バッグが見る間に凹 んで行きます。 そこで、やっと気が付きました。なんと、ブローパイプをバッグに結わいつけている紐が緩んでいるではないです か。…で、触ってみると、あらあら、あっという間にほどけてしまいました。 思えば、このバッグを新調した際に山根先生にタイイング・インしてもらったのは1992年のこと。それ以来、こ
れまで何の不具合もなかったのですが、さすがに15年も経つと紐もちょっと疲労したのでしょう。 行きがかり上、シーズニング液を入れたまま、急遽ブローパイプのタイイング・インをしました。意外に思われるか
もしれませんが、実は、私は自分自身でタイイング・インをするのはこれが初めてです。これまではいつも山根先生のお
世話になりっぱなしだったのです。 先生の絶妙な手技を思い出しつつ(タイイング・インの方法は CoP や NPC のチューターに詳しく書いてあります)、しっかりとタイイ ング・インし直したところ、今度はパンパンになったバッグに体重を掛けて押しつぶそうとしても見事に機密性は保たれ ます。革自体に深刻なダメージがあった訳ではなさそうです。やれやれ、やっとシーズニング続行です。 Hardie のシーズニングが無事に終了した 後、続けて Dunfion もシーズニング。両方のバッグがしっとりと 柔らかくなったところで本日のお楽しみは終了しました。 あ〜、いつもながらシーズニングは楽しいですね〜。 そういえば、どこかの掲示板でいつかバッグの寿命の話が出た事があったような記憶がありますが、私の様な使い方 であれば、ハイドバッグは15年は全く問題なく使えるってことは証明されましたね。 |
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リンク集で
紹介している、Pipes |
Drums のサイト。しばらくぶりに訪れようとしたらリニューアルされて URL
も変わっていたので、急いでリンク集を修正しました。
特に Dr. William Donaldson が
その年の Set Tunes について古い楽譜を引用して解説したコンテンツ(PDFファイル)が満載の Music
のコーナーは貴重な資料として重宝していましたが、今回あらためてリストを確認してみると、曲によって
は新たに Donaldson
自身によるカンタラック・シンギングの MP3ファイルが追加されていました。 … で、あちこちいじっていたところ、QuickTime プレイヤーの右端の▽マークをクリックするとプルダウン・メニューが出てきて、なんとその中に「このファイルを保 存」という項目があることに気が付きまし た。「なんだ、一旦 QuickTime プレイヤーにダウンロードすれば保存できるのか〜」と、勇んで保存しようとしたら、「ファイルを保存したけりゃ QuickTime Pro を買え!」と来た。金3,400円也。 う〜ん、そういう魂胆か。 足下を見透かされてい るのは悔しいけど、かといって躊躇する間も惜しいので、即断即決で購入手続きを済ませて、片っ端からエッチラオッチ ラ、ダウンロード&保存を繰り返しまし た。全てのファイルの取込みが終わった後、まとめて iTune に読み込んでタイトル等を付け、チャンチャン! このコーナーで解説されている曲が全部で93曲なんですが、その内の1/3を超す、なんと33曲にこの MP3
ファイルが付いていました。 さて、肝心の内容(カンタラック)ですが、それがちょっと複雑です。 パイプでの演奏と違って、カンタラック・シンギングは、もろに歌い手の個性(声の質や節回し)が際立ちますか
ら、聴き手の好みがはっきりと分かれるところだと思います。 いつか、Matt.B.B.さんが、ケ
ルトのマウス・ミュージックを聴いて「おっさんのうなり
声というか、まじないのような声が…」と表現されていましたが、Donaldson
さんのシンギングというのは、まさにそんな感じのくぐもった声のクセが強い歌い方で、どう聴いてもいつものお馴染みの曲がまるでその曲とは思えないものば
かりなんですね〜。 William Donaldson さ んって人は、ピーブロック研究者としては超一流の方ですが、実際の演奏者としてはどうなんでしょう? 少なくとも、 一人のパイパーとして師匠からあのようなカンタラックでピーブロックを伝承されたとは到底考えられません。 多分、Donaldson さんにとってのカンタラックは、ピーブロックの伝承ツールとしてではなくて「上機嫌のオヤ ジさんが風呂場で歌う鼻歌」のようなもの、なんではないでしょうか? 殆ど変化の無いバリエイションを端折ること無く飽
きもせずに延々と唸っている様子を聴く限りでは、それはあながち外れていないように思えます。 それにしてもオヤジさん、上機嫌なのはいいのですが録音状態にももうちょっと気を使って欲しかったですね〜。 さらに、おっさん、時々盛大に咳き込むんですが、できたら、そんな時はマイクから口を離して欲しかったんですが ね〜。 あ〜、それにしても、世界中の殆どのピーブロック愛好家が日本語を解しないってのはいいですね〜。こんな不謹慎 な事をネット上でしゃ〜しゃ〜と書いちまえるんですから。 |
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おっさんと言えば、オヤジ世代のロックブームは相変わらず盛んみたいですね〜。
中高年向けロック雑誌の創刊もまだまだ続いている様ですし…。ちょっと前の話になってしまいますが、3月末には
NHK-hi で「ギター AtoZ 」という2時間番組をやっていました。 若かりし頃にロックやフォークに夢中になってギターを演奏していた世代が中高年にさしかかり、時間に余裕が出てきて再びギ ターを手にする。また、この世 代は同時にお金にも余裕があるので、若い頃憧れていた有名ブランドのギターを所有することが出来る様になって、ギターショッ プはかってない活況を呈してい る。こんな世相を反映してこのような番組が製作されるのでしょうが、なかなか興味深い話が沢山紹介されていて楽しく観ること ができました。 ただ一つ、とても可哀想だと思ったのは、ギターのように愛好者人口が絶対的に多い分野では楽器の相対的な価値が高く
なること、そ
して、ギターの腕で財を成したポップスターなどがお金に糸目を付けずに稀少な名器に手を伸ばすこともあり、名の知れた年
代物のヴィンテッジ・ギターが、投 機的な値段で取り引きされるような状況になってしまうということです。 そんな投機的な値段が付いてしまうギターを巡る世界で、対照的な2つの話が印象的でした。 一つは、ある日本人カントリー歌手の話。 いや〜、これには無償に腹が立ちました。 もし、あるお金持ちがストラディバリウスをその稀少価値が故に単に所有したいがために所有し、時たま楽器ケースから
出しては悦に入って眺めているだけで、満足に演奏もせずに保管しているとしたら、それは世界中のクラシック愛好家から大
変なひんしゅくを買うでしょう。 だからこそ、ストラディバリウスのような名器は、その時々の資産家が莫大なお金を投じてそのような名器を所有した上で、 その楽器に値するような名手に(パ トロンとして)貸し与えて演奏させる、というようなことも広く行なわれてきたのだと思います。名器が名手の演奏で奏でら れることによって素晴らしい音楽が 遍く広く人々の心に響き渡る、これこそが文化と言えるものでしょう。 そのようなことから言って、先ほどの日本人ギター・コレクターの行為はまるで文化的な意味が欠如した、単なる成金趣
味の愚劣な行為だと思います。 一方、これと対照的な例は、ある欧米の売れっ子ロックだったかジャズのギタリスト(名前もどこの国の人だったかも忘
れました)と、そのようなギタリストたちの要望に応じて特定のヴィンテッジ・ギターを探し出して来ることを職業としてい
る人の話です。 売れっ子のギタリストがそのギターとギター探索者に支払った額は当然ながら相当な額であることは想像して余りありま すが、この場合は金額の多寡とは関係なく、このギタリストのこの楽器に対 する真の愛情が伝わって来ること、そして、その楽器が実際に名手の手によってこれからも盛んに奏でられるであろう、と いう点に於いて、前者の成金趣味のギター・コレクターの話とは根本的に異なります。 この番組の中でもう一つ興味深いシーンがありました。 このロジックに従うまでもなく、ハイランド・パイプもまた同じく木質系の楽器ですから、やはり演奏しつづけることによってこそ、日々熟成が進むということは同様
でしょう。 ごくごく限られた私のパイプとの付き合いからも、このことを実感する経験がありました。 実は Dunfion パイプのチャンターは当初、
Bノートが非常に不安定でした。同じリードを使っても Naill の
チャンターだとスムーズに鳴るのに、Dunfion
ではむずがる。バッグのプレッシャーを微妙に加減しないと、上手く鳴ってくれませんでした。あまりに煩わしかったので、しばらくの間
Naill のチャンターに換えていた時期もありまし
た。 先月のこのコーナーでも書いた様に、革に常に適度な湿り気を与えてしっとりとした状態に保つバッグ・メンテナンスの
意図もあり、最近はバグパイプを演奏する際には、Dunfion だ
けでなく、 Hardie も必ず鳴らすように務めて
います。 続けて吹き込むことにより木部が熟成され、このように特性がダイナミックに変わって来るということを実感できるの は、木製楽器を演奏することの何よりの面白みではないでしょうか。 |
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今から30年前の1977年、スコットランド旅行に旅立とうとしていた私は、東
京パイピング・ソサエティーの山根さんから3つの用事を頼まれました。
一つは、ニューカッスル郊外在住のノーサンブリアン・スモール・パイパー&メイカーであるコリン・ロスさんに、コルグの クロマチック・チューナーを届ける 事。何年か前に山根さんがロスさんを訪ねた際にプレゼントしたものをロスさんが大変気に入られて、ぜひもう一台欲しがっ ていたそうで、たまたまタイミング 良く私が渡英することになったため、運び役を仰せつかった訳です。当時このチューナーを現地で入手しようとしたらとんで もなく高価だったのです。 そして、もう一つは、エディンバラのタータンショップで山根さんご自身用のデイ・ジャケット(サイズ指定)を入手し てくること。 これらの2つの用事は無事に果たす事ができたのですが、実は3つ目の「森 さん、ぜひ『タリスカー』というスカイ島のウィスキーを買って来て下さい。これが、美味いんだよね。」と いう用件だけは、結局果たす事が出来ませんでした。 そして、それ以来、私の頭の中には「タリスカー」とい
う名前がきっちりと刻み込まれていました。その当時もそれ以降もアルコールにはからきし弱い私は、当然ながらウィスキー
についても全く疎いので、ずっと後になって知ったのですが、「タリスカー
(Talisker) 」はスカイ島で唯一の醸造所で生産されるシングル・モルト・ウィスキーの銘柄
です。 そんな「タリスカー」を私が実際に味わったのは、それ
からなんと27年後の事でした。それは、2004年の夏に大阪パイピング・クラブの T.M.
さんが来京して下さった際です。 いや〜、それにしても、その時の「タリスカー」の美味 かったこと。27年前に山根先生がおっしゃったことの意味が初めて理解できた瞬間、そして、パイパー森がスコッチ・シングルモルトの美味しさに目覚めた瞬間でした。 27年前と違うのは、今やネットショッピングで我が家のリビングに居ながらにしてどんなシングルモルトでも容易く手 に入るということ。“Speyside Way”での印象 的な目覚めからは大分経過しましたが、山根さんに買って来る様に依頼されてからちょうど30年目の今年2月、私はネット ショップで「タリスカー」を購入しました。なんと一番安い 10年ものなら 2,980円というお手頃価格でした。 相変わらずアルコールにはそんなに強くないので、飲むのはごくたまですし、量もブランデーグラスの底の方にほん
の10ミリ程度。 |
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パイパー森が山根さんに出会った頃のパイピングライフ話題からもう一つ。
バグパイプをメンテナンスする上で最も欠かせないモノと言えば、なんといってもヘンプ(hemp/亜麻糸)でしょ う。各ジョイント部分の巻き直し の際には大量に使いますし、木部やヘンプ自体の吸湿程度に 応じて微妙に調整してジョイント部分をスムーズに動かせるように保つため、あるいはリードの音程調整の際など、日常的に も毎回のようにお世話になるモノです。 さて、そのヘンプは
一巻きせいぜい数ポンドですし、今では、パソコンに向かって数クリックするだけで数日後には自宅のポストに投げ込まれ
るってな具合に、いとも簡単に入手で
きてしまうので余り有り難みは感じられませんが、以前はこのような値段の安いモノ程、購入するのが面倒臭く思えたもので
す。 最近では、普通のイエロー・ヘンプ、ワックスされたイエロー・ヘンプ、25g巻きや50g巻きってな具
合に、オンライン・カタログには様々なヘンプが載っています。さらに、ここ10年程前からはブラック・ワックスド・ヘンプも当然の様に取り扱われています。 その後、ほどなくして CoP のカタログにも、ワックスド・ヘンプ (waxed hemp)がリストアップされ
る様になりました。そしてある時、とあるオンライン・カ タログに、ビーズ・ワックスド・ヘンプ(beeswaxed
hemp)と いうのがあるのに気が付きました。蜜ロウを使ったワックスド・ヘンプで
す。どうやらこれの方がさらに良さげです。 蜜ロウの美味しそうな香りにすっかり味をしめてしまった私は、ある時 CoP のオンライン・カタログに beeswax の固まりがあるのに気が付き、あれやこれや注文した際についでにこれも頼んでみました。手元に届いたのは、小振りのチョコバー程の固まり。匂いを嗅ぐと例 の美味しそうな蜂蜜の香りがします。 さて、その蜜ロウの固まりが、私のツールボックスに入ってからもう10年程経つでしょうか。一方、同じツールボック
スの中には、ワックスド・ヘンプが一般的になってからすっ かり出番の無くなったワックスされていないヘンプが一巻
き、手つかずのまま放置されていました。 ま ず、小振りの雪平鍋を用意します。キッチンばさみで小さく掻き砕いた蜜ロウを適当な量だけ鍋に入れ、ガスコンロに掛 け弱火で温めます。琥珀色した蜜ロウの 破片は程なく解けて透明な液体になり、風薫る五月のキッチンには蜂蜜の甘〜い香りが充満します。鍋をガスコンロから 下ろし、朝食の時に使うロウソク式の ティーウォーマーの上に移します。優しく温め続けながら、鍋を傾けて鍋の片隅に液化して透明になった蜜ロウの池を作 ります。そこにヘンプをロールごと浸す と、解けた蜜ロウは乾き切ったヘンプにまたたく間に染み込みます。時々ロールを回してまんべんなく蜜ロウが染み渡る 様に施し、ロール全体にたっぷりと蜜ロ ウが染み渡ったところで、いと香(か ぐわ)し き手作りビーズ・ワックスド・ヘンブの完成で す。チャンチャン! 大成功でした。
私自身は決して嫌いではないのですが、家人にとっては言うまでもなく堪え難いと思われるあの独特の匂いのするシーズニン
グ作業は、ドアを閉め切ったバス
ルームの中で換気扇を回しながら行なうのが常です。そして、その度、まるでイングランドの迫害から逃れて山野をさまよう
ハイランダーにも似た悲哀を感じる 所です。 今回のロールは25gのロールでしたが、それに使った蜜ロウは固まりの1/3程度でした。ということは、あと50g
ロール一本分程の蜜ロウが残った訳ですが、ツールボックスにはもうワックスしていないヘンプがありません。次に何か注文
するときに、新しいヘンプも取り寄せて、またいつかこの香(かぐわ)しい
作業をすることにしましょう。 …といっても、実はもう既に当面使いきれない程の量のワックスド・ヘ ンプがあるのですが…。仕方が無いので、ド ローンのジョイントを全部巻き直しましょうかね〜。 |
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今年1月のこのコーナーで書いた、さる5月3日に実施されたスコットランド地方議会の選挙結果です。次のとおりだそうです。行方が楽しみですね。
【アバディーン/英国 5日 AFP】 全129議席のうち、SNPが47、労働党が46、保守党(Conservative Party)が17、自由民主党(Liberal Democrats)が16議席を獲得し、残り3議席を他の政党が分け合った。ただし、獲得議席数の公式発表 は、新投票システムの不具合や処理の遅れのた めすぐに出されなかった。 この結果、50年におよぶ労働党によるスコットランドに対する締 め付けは終わると見られている。SNPはスコットランドの独立に向けた国民投票を公約として掲げている。 小選挙区・比例代表並立制のため連立政権となる見込みで、医療や 教育などの分野では権限が限られる。このため、おそらく仲介役となる自由民主党との権力分配交渉に今後数日間が 費やされる。 |
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先日、最近アコースティック・ギターに凝っている息子が「バート・ヤンシュのレコードが聴きたい。」と言い出したのですが、
仕舞い込んだ LP
レコードを出して来るのも面倒臭いし、第一もうレコード・プレイヤーをアンプから外して久しいので、「え〜い、この際中古
CD でも買っちまった方が手早いゼイ!」と判断。きっとここならバート・ヤンシュの CD
位何枚か有るだろう、と息子と一緒に“ディスク・ユニオン新宿ルー
ツ&トラディショナル館”に出向
きました。実はこの前に、ディスク・ユニオンと名の付く店に入ったのはもうかれこれ20年以上昔のことですから、「ルーツ&
トラディショナル」館なんてのも初めてでした。
…で、お店に入ってびっくりしたのは、な、なんと、私の家にゴロゴロしているような1970年代のブリティッシュ・
トラッドの LPレコードが信じられないような高値で取り引きされていること。 しかし、稀少 LP レコードの高騰の是非はともかく、私 が妙に嬉しかったのは、そもそも70年代のブリティッシュ・トラッドを聴くような人種自体が絶滅してしまった、もっ と言えば70年代のブリティッシュ・ト ラッドなんてものが存在した痕跡すら無くなってしまったのではないか?と勝手に思い込んでいたところが、実際は全く そういう状況ではなかったということを 知ったことでした。 …で、世の中がそのような状況であるということを知ったところで、様々な想いが私の頭の中を巡り始めました。 今年1月のこのコーナーでも書いたように、イギリス史的に言うと2007年はスコットランドがイングランドに併合さ
れた1707年から数えてちょうど300年周年の年ですが、一方で自分史的に言うと、今年は私があの松平稚秋さんらとと
もに“ブリティッシュ・トラッド愛好会”を立ち上げた
1977年から数えてちょうど30周年を迎える年です。 つまり、今年2007年はパイパー森にとって、様々な意味で節目の年だ と思えるのです。 一方、現在の私の音楽生活はまるでピーブロック一辺倒になってしまっていますが、このような私を形作ったルーツ・
ミュージックとも言えるのは、何と言っても1970年代に繰り返し聴いていた様々なブリティッシュ・トラディショナル・
ミュージックです。 即断・即決・速攻が信条である私は、早速、屋根裏部屋の奥に仕舞い込んであった
LPレコードのコレクションを出して来ました。当然、Pioneer
製の古いレコードプレイヤーも引っ張り出したのですが、長年使用しなかったため動作しません。ターンテーブルを外し内部
を覗いてみましたが、広大な基盤の
上に集積回路やコンデンサーなどがびっしりと並んでいる様子をみて匙を投げました。仕方なしに、ネットで細々と売られて
いた Denon製
の安いレコードプレイヤーを購入。何とか音を出す事が出来る状況に漕ぎ着けました。そして、1枚1枚の LP
レコードについて想いを巡らせる“パイパー森・
My Roots Music”のコーナーを開設。 |
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2007/5/27
(日) HAWKER HOUSE |
“BLACK HAWK”の
ことで思い出しましたが、“BLACK HAWK”の派生店た
る“HAWKER HOUSE”というお店が実在したことは今
となってはその事実を知っている人は殆ど居ないのではないでしょうか。 といっても、パイパー森自身もこのお店が実際にいつからいつまでオープンしていたかについて定かに憶えている訳ではありま せん。ただ、私が“BLACK HAWK”に通い始めて何年か したある時にオープンした(そして、程なく閉店した?)事だけは確かです。 このお店は“BLACK HAWK”のオーナーであっ
たMさんが、お酒を嗜むカウンター・バーとして「アフター“BLACK
HAWK”を大人の雰囲気でゆったり過ごしてはどうですか?」というようなコンセプトでオープンした
ように思えます。 私自身はたった一度だけしかこのお店に行ったことないので、正確な場所は憶えていませんが、概ね現在のマークシ
ティーの方面だったと思います。 |
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