パイパー森の音 のある暮らし《2019年

2019/1/12
(土)

John Burgess "Lament for the Children" 演奏動画

(2019/1 /10付け掲示板への bugpiper さんの投稿)

John Burgess の Children

たまたま上記動画を見つけました。
https://www.youtube.com/watch?v=yKLIW-T4GNo

すでにご紹介頂いていたのかも?
パイパー森さんの「お薦めのピーブロック音源」でも少し触れられていましたが。
演奏もきれい、画質もいい、姿勢もいい、お得と大喜びです。
なんとなく、この人、大昔活躍、動画は残っていないのかと思っていましたが。
えらそうにちょっと難点を言えば、Taorluaths以下が、随分と早いですねえ。

 bugpiper さん、こ、こんなもん見つけて、よ、よくそんなに落ち着いて書き込みできますね〜。成人してからお年玉とは無縁でしたが、久しぶりにお年玉を貰った子供の 頃の嬉しさを思い出しました。

 本当にびっくりです。

 ご紹介いただいて見始めたのですが、直ぐにこの動画をアップした Karl Wallner(ドイツ人?)を直ぐにチャンネル登録。その後、最後まで見る前に、今、この瞬間にこの動画が消えてしまわな いか?とハラハラ・ドキドキし ながらまずはビデオ&オーディオをそれぞれキャプチャー。
自分のパソコンに取り込みが完了した所で、やっと気持ちを落ち着かせ、最後まで見通しました。

 この方のピーブロックのフル演奏の動画は初めて観ました。
 いや〜、もう死んでも良い。

 冷静になって観ればツッコミどころ多々あります。
 まず、School of Scottish Studies の古い録音でも多々みられますが、この方、ドローン・チューニングが甘い。今回の動画でも最初からドローンが唸ってる。う〜ん、何でなんでしょう?

 そして、bugpiper さんのおっしゃる通り、Taorluath & Crunluath バリエイションのテンポが早すぎる。これも、この方のよくあるパターン。
 因みに、私が最も好む Gavin Stoddart の 演奏では、Urlar+Var1+Var2=9:30/T&C=8:30で すが、それに対して、John Burgess のこの演奏では Urlar+Var1+Var2=9:25/T&C=6:35 です。なんと、前半はほぼ同じペースですが、後半で2分も早い。

 …という意味でこの演奏、前半部分に関しては100%私好み。
 特に、Dare の表現に関しては、Stoddart の表現より、私が日頃やっている表 現に近くて嬉しい。チルドレンのコレクションはこれで23音源になりましたが、私の解釈に最も近いものに初めて出会いまし た。それが、John Burgess だという事は大変勇気付けられます。
 しかし、テンポの早い後半部分に関しては私の好みからは少々逸れます。

 で、ですが、なんせ神様ですよ。神様に何を不遜な…。不埒者め!

 マシュマロの様に柔らかな指の脱力した動きを目にさせて頂いただけで、もう、死んでも良いです。本当にありがとうございま した。私、動画の発見には疎いので、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

 こんな調子なら、例の BBC の "A Flame of Wrath for Squinting Patrick" もいつか YouTube でお目に掛かることができそうな気がしてきました。
 まあ、淡い期待を通り越して、神様のチルドレンの演奏を観れたので、今となってはどうでも良くなりましたが…。

2019/1/15
(火)

APC Guide to
Pibroch

 Alt Pibroch Club の充実が止まりません。
 2016年11月にパ イプのかおり第36話で最初に紹介し、2018年4月に内応をアップデートした APC のサイトは、その後も留まる事なく拡充・変貌を続け、今では第36話の内容はすっかり周回遅れになっています。

 そんな中、2019年1月9日にトドメの一発が発射されました

APC_Guide_to_Pibroch6.jpg  "APC Guide To Pibroch" という総ページ数131ページ(現時点)のフリー・デジタル本のリリースです。APCサイト・トップページのキャッチコピー は次の通り。

 "The long awaited guide to understanding and interpreting primary source material. The first complete introduction to all pre-1854 scores and collections."

 要は、APCのサイトで推し進めているもう一つのピーブロック表現を会得するためのガイド本と言ったところ。詳しくは 1月9日付け "Announcing – APC Guide To Pibroch" をご参照下さい。私は早々に、iMac 版と iPad の Apple Book 版をダウンロードし、主に iPad で読み始めました。

 ボブさんのフォーラムや、Piping Press でも紹介されています。

 私が30年遅れでようやく《もう一つの》トラディショナル/オールド・スタイル・ピーブロックの玄関口にたどり着きドアを開けたその瞬間に、その世界は ビックバンの様に爆発。
 世界の果てはどんどん遠のいています。
 この世界を隅々まで見届けるのに、果たして私の残された人生で足りるのか? だんだん心細くなってきました。

2019/2/6
(水)

non-Japanese visitor

 今朝、次の様 なメールを頂戴しました。

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Hello Yoshifumi,

I just came across your website for the first time.
I love your website and your passion for piobaireachd, it is also my favourite music too!
I am a piper from Hong Kong and have been studying in Glasgow since 2015.
It is great to know about you!

Cheers!

ーーーーー

 直ぐにお礼の返信メールを差し上げました。

 恐らく日本語は読めない方だと思われますが、その様な方にも私のピーブロック愛が伝わるという事は、驚きと共に嬉しい限 り。
最近は翻訳ソフトも大分性能が上がっている様ですし、日本語のサイトだからってあんまりいい加減な事は書けないな〜、と自戒 しました。

P.S. 出身地とお名前から推して、もしかしたら中国系の方の可能性もあります。
もし、そうであれば、漢字で概ねの内容は伝わっているのかもしれません。

2019/2/13
(水)

Google 翻訳の実力

 先日の non-Japanese の方の来訪を機に、試しに Google 翻訳で幾つかのページを翻訳してみました。その結果、どのページも驚くほどに正確に、かつ読み易い英文に仕上がりました。

 ピーブロック→P Block とか、シコシコ→Shikoshiko など、レアな単語やカタカナはちょっと笑えますが…。英文の日本語訳は未だにまだまだだと思いますが、日本語の英語訳はほぼ完璧と言ってもいいんじゃない でしょうか。

 つまり、私のサイトの内容は世界中に筒抜けになっている、という事。
 日本語ガラパゴス状態だと思って好き勝手な事を書くことも多かったのですが、今後は重々気を引き締めて行きたいと思いま す。

 因みに先日の↓書き込みは次の通り翻訳されました。

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 直ぐにお礼の返信メールを差し上げました。

 恐らく日本語は読めない方だと思われますが、その様な方にも私のピーブロック愛が伝わるという事は、驚きと共に嬉しい限 り。
 最近は翻訳ソフトも大分性能が上がっている様ですし、日本語のサイトだからってあんまりいい加減な事は書けないな〜、と自 戒しました。

P.S. 出身地とお名前から推して、もしかしたら中国系の方の可能性もあります。
もし、そうであれば、漢字で概ねの内容は伝わっているのかもしれません。

 I gave a reply e-mail soon.

 Perhaps it seems to be a person who can not read Japanese, but that my peephole love will be transmitted to those who like it, as long as I'm happy with surprise.
Recently it seems that the performance of translation software is also going up greatly, and I was self-warned that I can not write something very rare because it is a Japanese site.

 From P. S. Hometown and your name, there are possibilities of Chinese people, perhaps.
If so, it seems that the general content is conveyed with kanji.

2019/2/17
(日)

PS Books
公式デジタル版

 昨日、ピーブ ロック・ソサエティーからのメールで、PS Books デジタル版が全て出揃い、PS サイトから直接購入できる様になった旨が伝えられました。

 2016 年に自家製デジタル版を作成した際「現在およそ半数がリリースされている公式デジタル版が全冊出揃うのは、これまでのペースで考えるとまだ2、 3年掛かりそうです。」と書きましたが、正にその通りになりました。
 そこには、「各冊のデジタル版が手元に全部揃ったところで、 全冊を貫くようなリンクが張られた全曲インデックス・ファイルが提供される のでしょうか?」とも書きま したが、果たしてどうなのでしょう?どなたか、£100出して購入した方がいらしたら教えて頂ければ幸いです。

 それにしても、最近のピーブロック・ソ サエティーは極めて意欲的かつ民主的でフラットな組織になったと思います。なんと、トップページのこの件に関するお知らせの 下に、APC Guide to Pibroch リリースのお知らせが掲載されて います。100年前、いや、50年前のソサエティーだったら、Simon Fraser のセッテイングが出回り始めた頃と同様、確実に「異端の邪教」扱いされていた でしょう。

 その APC Guide to Pibroch ですが、先日無事に全部目を通し(&聴く、観る)終わりました。David Hester の英語は極めて読み易く、かつ、講演(話し言葉)をそのまま書き起こした様なフランクな英文は、肩が凝らずに読む事が出来ました。

 もちろん、書いてある事全てを理解できた訳ではありませんが、想像していた以上にストンと飲み込めました。まあ、この2、 3年でトラディショナル・スタイルのピーブロックについてそれなりに追っかけてきた成果もあるのでしょうが…。

 APC のサイト(ブログ)を一つ一つ追いかけていても、混沌としてきがちですが、やはり、系統だって纏められた本は極 めて有効です。特に Chapter 3 The Primary Sources の項は、サイトでのそれぞれの説明とは比較にならない程分かり易くて助かります。

 とにかくフリーですから、ぜひ一度トライする事をお勧めします。
 新しい世界が広がる事は請け合います。

2019/9/22
(日)

追悼
J. David Hester

 今朝8時過 ぎ、Pipeline の現地時間でのオンエアが終了し、オンラインで聴けるようになって直ぐ、いつもの通りプレイリストを確認し最初のピーブロック音源の頭出しをしていた時の 事。

 14:27〜 Garry West の「続いてピーブロックの話題に移りましょう」という言葉に続いて、"Last week, we were very saddened" "sudden death" "Dr David Hester" といった、思わずはっとするような幾つかの単語が耳に入りました。

 急いで、イヤフォンを装着して何度か聞き直しますが、何度聞いても確かにそのような言葉を発しています。

 かなり取り乱している自身の気持ちを感じながら、このような際に頼りにしているボブさんの In Memoriam フォーラムを訪ねると、心の隅では有っ て欲しくなかった J David Hester のトピが有りました。

 そこにリンクしている pipes | drums の "David Hester, 1962-2019" とタイトルされた追悼記事を読んでみて、いよいよこの容易には受け入れ難い訃報を受け入 れざるを得ないと観念。

 少し落ち着いて、日頃からザッとしか目を通していない Piping Press の記事を丹念に遡ってチェックしてみた所、9月15日付けの投稿でこの悲しい知らせが報告されていました。

 その記事の冒頭の書き出しを読んで(友達登録していなかったので…)、彼の Facebook ページを訪問。
 そこにも詳細な追悼文がリンクされていました。

 享年なんと僅か57歳との事。
 あのボブさんも53歳で逝ってしまいました。
 パイピング・ワールドはかくも貴重な人材を早々と失くしてしまうのでしょう。

 そして、ピーブロックの世界は、現在最も貴重な人材を無くしました。
幸いなのは、その偉大な才能をフルに活かして、かくも短時間に信じられない程膨大な量の資料を纏め上げてくれた事ですが…。 ⇒ APC のサイトAPC Guide to Pibroch など

 実は、昨夕から若干体調が優れず、ぼーっとしていた所にこの訃報。
 正直かなり落ち込みました。

 気もそぞろに今日のプログラムのピーブロック音源をダウンロードした後は、Piping Press の追悼文の中で紹介されていた、インターネット・ラジオ KKRN FM "The Piping Hour" の2018/9/5付けの1時間のプログラムで、生前の彼の声と貴重な演奏音源を聴いてしんみりと過ごしていま した。

 J. David Hester さんのご冥福を心からお祈りいたします。

2019/11/6
(水)

さらば、
KompoZer

 2016 年11月17日の日記 に、それまで5年 間使っていたサイト作成ソフト Dreamweaver を、フリーソフト KompoZer に更新した顛末について書いてからちょうど3年。今般、またもやその時と似た様な状況に陥りました。10月の macOS 10.14 Mojave 10.15 Catalina のアップデートに伴い 32bit ソフトのサポートが終了。KompoZer は 32bit 仕様なので Catalina の環境では動作しないのです。
 実は、32bit 対応が Mojave で終了する事は、昨年秋に Mojave をインストールした時から告知されてして、KompoZer を起動する度に「将来的には動作しなくなる」旨のポップアップメッセージが表示される様になっていました。

 KompoZer は2012年を最後に開発凍結状態。今後 64bit 仕様にアップデートする事は考えられません。つまり、また新たな 64bit 仕様の代替えソフトを探さなくてはならなくなったのです。されとて、今時HTML編集ソフトなんていうものは流行りではないだろうし、同様の機能(既存の HTML ファイ ルをそのまま読み込む/操作が簡単)を備えたソフトなんて有るのだろうか?と早々に諦め気分。この1年間、真面目に代替えソフトを探すという努力すらしま せんでした。

 そして、迎えた今年10月。今度こそは macOS のアップデートを諦めるか? それとも、この機会にこれまでのサイトはそのまま凍結。今後新たに書くページだけを何らかの定型フォーマットが決 まった出来合いのサイト(ブログ)作成ソフトを活用する様にしようか? …などと思を巡らせる日々。いつまで経っても明確な方針が定まらないまま、10月 8日の Catalina のリリースからあっという間に1ヶ月が 過ぎました。

 漫然と過ごしている中、数日前に何気に KompoZer に代わるソフトを検索してみました。そうしたところ、なんと直ぐにドンピシャのソフトが見つかったのです。SeaMonkey というソフトです。私に仕組みは理解出来ませんが、一つのソフトの中にウェブブラウザ、電子メール等と一緒に、 Composerと呼ばれる WYSIWYGのHTML編集ツールが含まれているとの事。私はその Composer 部分の恩恵にあずかる訳です。おそらく KompoZer と同じルーツを持っているのでしょう。既存ファ イルはなんら問題なく読み込むし、操作画面も極めて似通っていて、ほぼ同一と言っても過言ではない程。3年前にドタバタした 時の事を考えると、今回は余りにも容易に解決してしまったのでちょっと拍子抜けです。

 前回と同様に良いソフトが手に入って嬉しくなり、macOSMojave のまま、11月初旬にも関わらず早々に "Piping Times" 1989年12月号の記事に取り掛かってみました。新たなページ作成も過去のページ編集もトラブルなく出来る事を確認したところで、昨日メデタク Catalina をインストール。

 以上の様な顛末で、この記事は Catalina 上の SeaMonkey で作成し、FileZila(このソフトは今でも頻繁にアップデートを継 続中)でアップしました。

 3年前と同様、ついでに日頃から画像処理でお世話になっている GIMP のバージョンアップ状況を確認したところ、最近使っているバージョン2.10.8 以降も頻繁にアップデートされている様で、 Catalina の リリース直後の10月14日に最新版の 2.10.14がリリースされたばかりでした。そこで、早速アップデート実行。

 今回のサイト作成ソフト更新もなんとか無事に乗り越えられて、ホッとしている所です。

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