30年前の“Piping Times”《1983年》

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1983年1月号

January/1983

Vol. 35/No.4

PT8301contents この年は P13 Grant's Championship のレポートは例年より1ヶ月遅れて、年が明けたこの号に掲載されています。

 第9回目になる 1982年のオーバーオール・チャンピオンに輝いたのは P/M Angus MacDonald。昨年度の覇者、 Iain MacFadyen に続いて2度目の覇者となったとのこと。2nd に入ったその Iain MacFadyen 。 3rd には昨年と同じく Hugh MacCallum が僅かの差で Gavin Stoddart を押さえて入りました。

 ちなみに、ピーブロック部門の 1st も P/M Angus MacDonald で、演奏曲目は“The Lament for the Children”でした。

 パイパー森はちょうどこの頃、ピーブロック好きのパイプ仲間の一人から「某デパートの英国フェアの客寄せイベントのゲストとして P/M Angus MacDonald が来日しているよ。」という知らせを聞いて、慌てて駆けつけた事があります。そして、その友人と一緒に、P/M Angus MacDonald さんに「何か一曲ピーブロックを演奏してくれませんか?」とリクエストしました。そうしたところ、彼が演奏してくれたのが正に“Lament for the Children”のウルラール&Var.1&2 でした。

 Lismor レーベルの The World's Greatest Pipers シリーズは最終的に Vol.15 Jack Lee のアルバムまでリリースされましたが、Vol.1 として最初に取り上げられたのが、正にこの P/M Angus MacDonald で、その中に唯一収録されているピーブロックが“Lament for the Children”のウルラール&Var.1&2 です。リリースは 1985年のことですから、多分、録音された時期はちょうどこの Glant's Championship からさほど時間の経過していない頃かと推測されます。正に、旬の演奏音源という訳ですね。

 その他のコンペティターと演奏曲は次のとおり。

2nd ★★★ Iain MacFadyen“Battle of Audearn No.1”(1977年と1981年の覇者)
3rd ★★★ Hugh MacCallum“The Unjust Incarceration”(1978年の覇者/1981年と同じ曲)
4th ★★★ Iain Morrison“Lament for the Earl of Antrim”
5th ★★★ Gavin Stoddart“The Kings Taxes”

★★Andrew Wright“Lament for Donald Douaghal MacKay”
★★★ John MacDougall“His Father's Lament for Donald MacKenzie”
__☆ Colin MacLellan“Lament for the Viscount of Dundee”(このシーズンの Inverness Gold Medalist)
__☆ Evan MacRae“Isabel MacKay”
__☆ Dr Angus MacDonald“Lament for MacSwan of Roaig”

(冒頭の印は過去3カ年の連続出場状況/★は出場/☆は初出場/_は参加実績無し/順位はピーブロック部門)

Grants


 P26 London Letter では The Scotish Piping Society of London 設立 50周年を祝って9月25日に盛大なディナーが催された旨が報告されています。


 また、Grant's Championship の熱気をそのまま引き継ぐ形で、新たなシーズンの最初のコンペティションとして 11月6日に開催された Annual Open Contest の結果は次のとおりとレポートされています。

 最も権威ある賞である“The Bratach Gorm(the blue banner)”を今回獲得したのは Andrew Wright で、曲目は“Park Piobaireachd No.2”でした。

その他のコンペティター(演奏者は全部で6人)と演奏曲は次のとおり。
2nd Malcolm MacRae“Lament for Donald Douaghal MacKay”
3rd John Wilson“Glengarry's March”
4th Duncan MacFadyen“Black Donald March”
Iain Marcey“MacCrimmon's Sweetheart”
P/M Angus MacDonald“The Unjust Incarceration”

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83年2月号

February/1983

Vol. 35/No.5

PT8302contents P11Top Pipers?はタイトルどおりの内容で、この当時のコンペティション・フィールドで活躍するトップパイパー達に関する話。

 後に Glenfiddich の名になる、Grants チャンピオンシップを頂点に、シーズンを通じて各地で開催される様々なコンペティションでの入賞の実績から、この時点での、優勝能力のランクは次のようだということです。

1. Murray Henderson
2. P/M Angus MacDonald
3. Iain MacFadyen
4. Hugh MacCallum
5. P/M Iain Morrison
6. John MacDougall
7. William Livingstone
8. Donald MacPherson
9. Malcolm MacRae
10. John Wilson
11. P/M Gavin Stoddart
12.Tom Speirs

 この時、紛れもなくトップ・オブ・ザ・トップの地位を占めていた Murray Henderson が、完全に引退するのはこれから30年後の 2012年の事。このリストの中で、2012年現在でコンペティションフィールドで現役というパイパーは彼の他には誰一人居ない訳ですから、この人はなんとも息の長いトップパイパーですね。

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1983年3月号

March/1983

Vol. 35/No.6

PT8303contents この号も目星い記事がなさ気です。そういう時は却って丹念に隅々まで目を通す、ということは以前にも書いたと思いますが、今回も読者投稿欄 P37 Letters から二つの貴重な情報を発掘しました。


 一つ目は“Piping Times”に於ける(というか、シェーマス・マックニールの) Donald MacLeod の扱いについての謎。

 以前、1982年8月号で紹介したとおり、20世紀を代表するようなパイパーの一人であることは誰もが認めるであろう Donald MacLeod の死亡記事は僅か7行で、その書き振りも至ってそっけないものでした。
 一方で、John MacFadyen の死去を報じた 1979年2月号で は、表紙からして白黒の遺影フォトとし、さらに本文には 5ページに渡って Sumas MacNeill 自身による追悼文が連綿と綴られていたのはご存知のとおり。まあ、これほどでなくても、それなりに名の知れたパ イパーの追悼記事は、最低でも1ページは費やされるのが常です。
 振り返ってみると、 Sumas MacNeill がエディターを務めていた頃の“Piping Times”では、 Donald MacLeod にスポットを当てた記事は殆ど目にしていないように思えます。

 20世紀のパイピング・シーンに残した Donald MacLeod の功績とい うのは、何と言っても素晴らしい曲を数多く作曲したこと。中でもマーチやリール、ストラスペイといったライト・ミュージックに於いては、後年世界中のパイ パー達のスタンダートとなるような幾多の名曲を作曲したのはご存知のとおり。さらに、その一方で彼はピーブロックについても数多くの曲を作曲したことも確 かです。現在も、Donald MacLeod Memorial Competition という集いが毎年開催され、その場ではトップパイパーたちが Donald MacLeod の作品をテーマにして腕を競っていますが、その中にも厳然とピーブロックの部門があります。
 さらに、2002年から数年間かけてリリースされ Vol.21(CD 42枚)まで費やしてピーブロック 238曲を取り上げて丁寧にカンタラックとプラクティス・キャンターでその演奏のコツを手ほどきした“The Classic Collection of Piobaireachd Tutorials”シリーズの存在からも、Donald MacLeod がピーブロックの伝承にもそれなりに大きく貢献をしてきたことも厳然たる事実。

 なのに、 Sumas MacNeill の采配する“Piping Times”の誌面では徹頭徹尾冷たい扱いなのは、何故?

 話はちょっとそれますが、「ピーブロックの崇高さの根源は?」ということについて言葉で説明するのは大変難しいのですが、一つの要素として「優れたピーブロックには《メロディアス》という言葉が当てはまらない」というテーゼがあるように思えます。私は単なるスローエアーとピーブロックとの最大の違いは「そこだ!」ということに、ある時思い至りました。
 "Lament for the Children" や "Lament for Donald Duaghal MacKay" などはピーブロックの中では比較的メロディアスな部類と言えますが、"Patrick Og"、"Laird of Anapool"、"A Flame of Wrath" などを思い浮かべてみてください。それらはどう考えてもメロディアスとは程遠い音楽と言えるのではないでしょうか。
 2008年2月の BBC Radio Scotland Pipline で "I Got a Kiss of The King's Hand" の Urlar のスロー・エアーバージョンが放送されましたが、それを、本来のピーブロック・バージョンと聞き比べれば私の言わんとすることがご理解いただけると思いま す。

 さて、Donald MacLeod 作のピーブロックはそのどれもがメロディア ス。メロディーが妙に耳に心地良く残って(言い方は大変失礼だと思いますが)どちらかというと「ピーブロックもどきのスローエアー」という雰囲気の曲が多 く見受けられます。その最たる例が "Queen Elizabeth The Second's Salute" でして、あの曲はどう聴いても私にはピーブロックとは聴こえず、スローエアーのロングバージョンにしか聴こえません。

 また、Donald MacLeod が クラシックなピーブロックを演奏している音源を聴くと、やたらアップテンポに演奏するその解釈にはどうしても同意しかる点が多々あります。そのような演奏 を聴く度に「やはり、この人はマーチ&ストラスペイの達人なんだよな〜」と強く思い知らされるのです。ですから、私にとっては彼のチュートリアル・シリー ズの有用性は、あくまでもカンタラックとプラクティス・チャンターで手ほどきしてくれる点だけに有り、と割り切っています。

 まあ、そんなかんなで、シェーマス・マックニールもピーブロックに関するこの人の貢献を根本的に高く評価していないのだろうな、という推測はできましたが、それにしても邪険にし過ぎるのではないか?という疑問は残ります。

  そんな邪険な扱いの極めつけが先般の僅か7行の死亡告知記事。この扱いについて私と同様な印象を持った人が沢山居たようで、この号の投稿欄にある一人のカ ナダ人がこの差別的な扱いについて疑問を呈し扱いの見直しを訴えていました。そして、その投稿に対するシェーマスのリアクションを読んで全ての謎が解けま した。

 曰く、「当然ながら、the Wee Man(Donald MacLeod の 愛称)に対する数ページのトリビュート記事が書かれて然るべきであろう。しかし、数年前に彼が“Piping Times”に対して起こした訴訟(それによって“Piping Times”は危うく廃刊の危機に瀕した)のせいで、我々自身で追悼記事を書くという気持ちには到底なれなかった。とは言え、我々は直ぐに彼の親しい友人 や弟子たちに適切な追悼文を書くように問いかけ彼らはそれに同意したが、今のところそれらは提供されていない。」

 何が原因でどのような訴訟だったのかは、私が購読する前に遡って“Piping Times”を入手して紐解いてみないと分かりませんが、なんとそのような深刻ないざこざがあったのですね。長年のシェーマス・マクニールの態度もようや くすんなり理解できました。世の中いろいろあるんですね。


PT8303bagtying 右の CoP Bagpipe Tutor Part 2 の DVD からのキャプチャー画像のとおり、世にあまねく一般的なバッグ穴の開け方は放射状に8本の切れ込みを入れる方法であるのはご存知のとおり。

  ところが、世界一のバッグ・タイイン(Tie in)の名人である我らが山根さんの方法は、ドローンストックの直径よりもかなり小さい直径25mm のレザーパンチで丸く穴を抜き、その小さめの穴にストックを革をぐ〜っと伸ばしながらかなり強引に突っ込み、徳利の首状態に伸びた革をタイインする手法。

 下の写真は、山根さんに山根方式でタイインして頂いた私の R.G.Hardie のバグパイプの現在の様子です。タイインして頂いたのは、1990年頃ですから既に20年以上が経過していますが、それ以来一度だけテナードローンの一本の結び目が解けたことがあることを除けば全くタイインした時そのものの状態です。そのPT8303Hardiebag仕上がりの美しさといい、タイインの確実さといい、さらに目の前でしかと見届けた山根さんの作業の手際良さも合わせて、それはそれは見事なものです。

 ですから、私は放射状に切れ込みを入れる方法に代わってレザーパンチを使って丸く穴を開けるこの手法がいずれ一般的になるであろうと思っていました。
 ところが、いつまで経ってもそのようなトレンドにはならず、相変わらず CoP のチューターでも伝統的な方法が伝授されていますし、確かに私の Dunfion Pipes も伝統的な切れ込みタイプのタイインで仕上げられてきました。世界中で他にこの手法を使う人は居ないのでしょうか?

 …と思っていたところ、この号のに次のような投稿がありました。

 

PT8303bag 山根さんはこれを見てこの方法を導入するようになってのでしょうか? それとも、全くのオリジナルな発想なのでしょうか? 今度機会があったら伺ってみたいと思います。
 ちなみに、山根さんは、バッグの中に挿入してパンチを受け止めるプレートとして楕円形に加工したプラスティック板に(パンチによる穴あけ作業の後で引き出すための)紐をつけたツールを使われていました。
 また、小さな穴からグーと伸ばして徳利状になった革はドローンストックにぴったりくっ付くため、特段クランプなどは使わずともタイインはごくスムーズに仕上げられていました。ただ、私がこのところ何度かやり直している Dunfion Pipes の再タイイン作業のような場合、革はすっかり伸びきってズルズルと滑っていつも作業にてこずっていましたので、そのような際にはクランプを使うというのは良いアイデアだと思えます。次の機会にはぜひ試してみましょう。

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1983年4月号

April/1983

Vol. 35/No.7

PT8304contents この号は P13 Bool Review が重要。
 レビューされているのは対面する P12 に全面広告が掲載されているあの本。ピーブロック愛好家にとっては "The Bible" とも言える、Alexande John Haddow 著の "The History and Structure of Ceo Mor" です。

 しかし、レビューアーの A. G. Kenneth に よるその紹介の仕方は、今読んでみてもいささか専門的で偏っているように思えます。具体的に言うと、それはどちらかというと、この本によって個々のピーブ ロックの歴史的背景が詳しく紹介されていることの意義よりも、もう一つの個々のピーブロックの構造の解析ということの意味合いをの方が強調されているから です。

 この本の内容を知っている今にしても、このブックレビューからは到底この本に飛び付くというような動機付けには成り得ません。
 そんな具合ですから、今よりもずっと初心者であった当時の私が、このブックレビューを読んで、何も行動を起こさなかったのは、今にしてもしごく当然だったように思えます。

 そんなかんなで結局のところ、私がこの本を手にするのは、数少ないピーブロック愛好者であったOさんが、スコットランド旅行土産としてプレゼントしてくれた 1986年6月9日のこと。つまり、このレビューを読んでから3年経過した後でした。
Haddow

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1983年5月号

May/1983

Vol. 35/No.8

 

PT8305contents まずは、表紙肖像画に注目。
 Contents ページ下の Front Cover 解説によると、あの、Prince Charlie のお抱えパイパー、Alexander Munro の肖像画とのことです。
  この時代、ドローンはまだ2本です。不鮮明なこの画では確認できませんが、ドローントップも Chalice Top のはずです。


 そして、久しぶりのピーブロックネタ P13 The MacArthurs に触れない訳にはいきません。私も当時読んだ時の記憶が全く無いので、今回、新鮮な気持ちで読み進めようとしました。ところがどっこい、この記事はなんとも難解極まりありません。

 Keith Sanger という人の手になるこの記事は - Evidence from the MacDonald Papers - という副題が示しているように、the MacDonald Parers と呼ばれる資料を紐解いて The MacArthure Pipers の素顔に迫ろうというものだと思われますが、いきなり、当時の土地賃料の話から始まり、様々な人物の名前やらなにやらが何の前触れも無く登場するその内容には、正直、最後まで着いて行けませんでした。

 このようなレポートを素人にも分かり易くかつ、血沸き肉踊るような文章を書くことの達人たる、かの Bridget MacKenzie さんの爪の垢でも飲ませたい。

 …というのは、英語力とスコットラン史に関する基礎理解力の無さを棚に上げた愚か者の遠吠えなんでしょうね。


 それに引き換え、今回読み返して、この当時の私にとって大変有意義だったと思われるのが、P12 A View of Piping in Scotland という記事です。これは、ドイツのある組織からスコットランドに1ヶ月間派遣されてハイランド・パイプの込み入った状況(the complex piping situation)について学んだ Scott MacLeod(名前からして明らかにスコットランド系ではありますね)という人による、のべ10ページにも渡る長大なレポート。

 通常、このような初心者のレポートは得てして表層的なことをなぞってお仕舞いになりがちですが、このレポートは導入部分で "Pipe music is an oral tradition. The music - its feeling, its essence, its spirits - is passed on in ways known to the people involved with piping." という核心を突いた言い回しをしていることに表れているように、全体を通じてしっかりした内容で満たされた中々のモノです。

 レポート本体は、パイプミュージックの中核を成すピーブロックの概要から始まりますが、そこでは、Seumas MacNeill と College of Piping の果たしている役割だけでなく、つい最近リリースされ先月号で紹介した A. J. Haddow "The History and Structure of Ceo Mor" にも触れられるなど、最新のトピックも盛り込まれています。

 当人のみならず派遣元もそれなりの組織だったのでしょう、受け入れ側の対応も丁重で、スコットランド滞在中には Seumas MacNeill を始めとして、現在のピーブロック・ソサエティー・チェアマンたる Jack Taylor や、Duncan Johnstone といったトップクラスのパイパーたちが丁寧に手ほどきし、この人の投げかけるハイランド・パイプ・ミュージック(=ピーブロック)に関するさまざまな疑問・質問に答えていいます。Duncan Johnstone からは直にあの名曲 "Lament for Alan, My son" の手ほどきを受けるなど、いやはや初心者にとってはなんとも羨ましい境遇です。

 そして、そこに書かれている質問と回答の内容は、この当時は丁度この人と同じ程度の初心者であった私にとっては大変有益なレポートであったことは 思い起こしても余りあり、当時の自分が目から鱗を落としつつ熱心に読み耽ったことが、あちこちに引かれた黄色のマーカーからも伺い知れました。


PT8305donation 1982年12月号で告知された THE COLLEGE OF PIPING SURVIVAL APPEAL に対しては、その後世界中のハイランド・パイプ界の個人や組織がこぞって反応したようで、募金額は僅か4ヶ月で目標の半分に達したという旨が報告されています。

 そして、別ページには↓のように、募金に応じた具体的な個人名や組織名とそれぞれの募金額が報告され、さらなる募金を促しています。

 このリストをざっと眺めてみると、その募金者がスコットランド内に限られず、イギリス国内やヨーロッパ、そして、アメリカ、カナダ、オセアニア、アジアなど、世界各地にあまねく広がっているということに気付かされます。

 中段、黄色マーカーで示したとおり、東京パイピング・ソサエティーも、スコットランドの大手銀行などと並んで、 £100の募金をしているのが誇らしいところ。逆に言えば、地元の大手銀行の対応からは、単なるお付き合い程度というのが見え見えで、祖国スコットランド の崇高なる文化に対する尊敬と敬愛の情が感じられませんね。

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1983年6月号

June/1983

Vol. 35/No.9

PT8306contents この号は、配達時に雨に濡れてしまったようでヨレヨレ。表紙がボロボロなだけでなく、中とじの部分からしみた水分のシミがしっかり残っていてかなり惨めな冊子になっています。


 P11 College Appeal は例の募金状況の報告。先月は、17の個人&組織から募金があり、募金総額はいよいよ一万ポンドの大台を超え、£10,338.65 となった由。

 タイトルで「おっ?」と思わせられる P22 Campbell Canntaireachd です(まして筆者は A. G. Kenneth なので…)が、内容的には(今となっては)さほど得る物はありません。というのも、この時点で何曲が音符に書き起こされてリリース済みのピーブロック・ ブック(〜Book 13)に収録され、また、今後リリース予定(Book 14〜)のブックに収録される予定になっているか?という内容だからです。それによると、既に33曲が収録済みで待機中が14曲、合わせて47曲が音符化 されているとのことで、それら全てのタイトルが挙げられています。また、この他に音符になっていない曲がまだ 32曲程あるとのこと。

 確かに Book 14 と Book 15 がリリースされたのがそれぞれ 1986年と 1990年のことですから、1983年時点ではまだ Book 13までしかリリースされていなかったという状況です。


 この号で一番面白い読み物は P26 Piping in the '45 - The Year of the Piper 。タイトル通りに1745年のジャコバイト・ライジングの中でのパイパーたちにスポットを当てたストーリーです。5ページに渡りこの一連の戦いの最中、ど のようなシチュエーションでどのようなパイパーたちがどのような曲(ピーブロックなど)を作曲し演奏したかということが丁寧に解説されています。
 今となっては Bridget MacKenzie さんの本などで散々お馴染みになった個々の曲の背景ストーリーの寄せ集めという印象を受けてしまいますが、当時の私にとってはどれもが新鮮な話しばかりだったので、例によって黄色マーカーが引きまくられています。
 スコットランド史に於ける最重要マターに関するさまざま曲にまつわるストーリーを一連にまとめた文章なので、全部をそのまま抄訳してパイプのかおりの ページに掲載すれば、読み物として楽しめることは確か。時間が取れれば取りかかってもいいかな?と思います。


 もう一つの興味深い記事が、P32 Piobaireachd Technique です。あの Kilberry Book の編者である Archibald Campbell, Kilberry のご子息たる、James Campbell が父親の残したノートブックから貴重な資料を紹介してくれています。

 J. P. Grant によって 1913年にピーブロック・ソサエティーの記録として残された覚書。サインしているのは、Alexander Cameron、John MacDonald、J. MacDougall Gillies という当時のそうそうたる著名パイパー達。内容は、Leumluath、Taorluath、Crunluath を生徒に教える際の正しい指使いについての確認です。無用な混乱を避けるためにも、必要に応じてこのような確認をしていたのですね。

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1983年7月号

July/1983

Vol. 35/No.10

PT8307contents P24 A Controversy of Pipers はこのタイトルの LPレコードのレビュー。
  1983年当時、1970年代から始まったブリティッシュ・トラッドのリバイバル運動がスコットランドにも及び、それまでソロかパイプバンドでしか演奏さ れなかったハイランド・パイプが様々なトラッド・バンドでギター、キーボード、ウィッスル、アコーディオンといった他の楽器と共に演奏するといった新たな トレンドがすっかり定着していました。

 従来は考えられなかったこのような合奏が可能になった背景には、ハイランド・パイプ以外の楽器の音はアンプやマイクを通すことによってそれぞれの楽器の音量バランスを取ることが容易になったという、至ってテクニカルな要因がありました。
 また、その一方でトラッド・バンドにバグパイプを取り込む手法として、ハイランド・パイプ以外のより音量の小さい、あるいは音階が他の楽器との合奏に向 いているけれど、一旦は廃れてしまっていた各種バグパイプを復活させる、という動きもこの間に大変盛んになっていました。

 このアルバムは正にそのような 1970年代初頭〜80年代の10年余りを振り返って、当時さまざまなバンドで活躍していた若手パイパー6人の演奏を集めたオムニバス・アルバムです。

 若手パイパー6人というのは、James Anderson(Clutha というバンドに参加/Lowland Pipes や Small Pipes の制作者でもある)、P/M Iain MacDonald(Battlefield Band の初代パイパー/Northumbrian Small Pipes、Uillean Pipes、Lowland Pipes、Bombard and Binou の奏者でもある)、Iain MacDonald(Ossian に参加/Flute と Whistle も上手い)、Duncan MacGillivray(Battle field Band の後期を支えたパイパー/Whistle とギターも演奏)、Douglas Pincock(Kentigern というバンドに参加)、そしてご存知、Robert Wallace(バンド活動としては、Whistlebinkies のオリジナルかつ現在までのメンバーとして有名/Lowland Pipes 復活の立役者)という面々。

 それぞれのアルバムを散々聴き込んでいた当時の私にとって、各パイパーのソロ演奏だけを集めたこのアルバムの趣向に大いに興奮したことが思い返されます。
 このアルバム、現在は iTunes Sore Amazon などで CD としての購入や一曲毎のダウンロードが可能。それぞれサンプル音源も聴く事ができるので重宝です。

AControversyofPipers 収録されているのは11セット(曲)ですが、一つのセットで P/M Iain MacDonaldDouglas Pincock が共演しているので、つまりは一人のパイパーの演奏が2セットづつ聴けるということです。当然ながら殆どがマーチ、スローエア、ダンス曲のセットですが、このアルバムが私にとって何よりも大きな意味を持っていたのは、A面(懐かしい響きですね)の最後に我らが Robert Wallace によるアルバム唯一のピーブロック "Lament for Alan, My Son" の演奏が収録されていたことです。
(← LP レコードのジャケット写真から裏面ライナーノートにリンクしています。)

 このアルバムがリリースされるちょっと前に入手した "Duncan in Dunfarmline" というカセット・アルバムで、曲の作者たる Duncan Johnstone 自身による演奏を初めて聴いて以来、何とも悲しくも美しいこの曲の虜になってしまった私としては、もう一人のパイパーによる演奏、それもカセットテープよ りも若干は音が良さげな別の音源をゲットできたことがなによりも嬉しく思えたものでした。ちなみに、アルバムのライナーノートでこのアルバムの背景と趣旨 を説明しているのは、これらの若手パイパーたちの手本となる存在であり、かつこの中の幾人かを直接指導していた Duncan Johnstone その人です。

 Robert Wallace はこの "Lament for Allan, My Son" という曲が大層お気に入りのようで、このアルバムも含めて全部で3テイク録音しています。その他に先ほどの Duncan Johnstone 自身によるもの、そして、"Bows and Drones" の続編として Neil Johnstone によって近年リリースされた "Pipes & Strings : Suite for Alan" というアルバムに Roderick J. MacLeod による演奏音源が有りますので、現在のところこの曲の演奏音源は5つあることになります。

 さて、そのような中でも、この "A Controversy of Pipers" の演奏音源は他とは違った意味合いがあります。それは、Robert Wallace の3つの演奏音源を含む5つの音源の中でバリエーションが Crunluath-a-mach まで演奏されているのは、唯一この演奏音源だけなのです。

 「ラメントに於いては Crunluath -a-mach は演奏すべきは無い。」というセオリーがあるのは確かですが、Crunluath-a-mach 抜きには語れない Lament for Patrick Og MacCrimmon と言わずとも、Ronald MacDonald of Morar's Lament Lament for the Earl of Antrim などのように、世の中には Crunluath-a-mach が素敵に映えるラメントが存在することも紛れも無い事実です。

 この曲の場合、作者たる Duncan Johnstone 自身による演奏音源では、Crunluath-a-mach は演奏されていませんし、そもそも“Duncan Johnstone, His Complete Compositions”の 楽譜にも Crunlluath-a-mach は表記されていません。…なので、作者の意図としても Crunluath-a-mach は演奏するつもりは無かったようですが、自らがライナーノートを書いているアルバムで Crunluath-a-mach まで演奏されているバージョンを認知しているのですから、あながち的外れな演奏とは言えないのでしょう。とにかく、この曲も Crunluath-a-mach が似合うラメントの一つであることは確かです。

 関心がある方は一度、その他のバージョンと聴き比べてみて下さい。

 ちなみに、Robert Wallace によるこの他の演奏音源はソロアルバム "Purely Piobairachd""Bows and Drones" に収録されています。


 Faye Henderson に代表されるように現代は多くの女性パイパーがさまざまなコンペティションフィールドで活躍していますが、思い起こせばそのような潮流の兆しは 30年前にも既に明らかになっていたように思えます。
 この号の表紙はいたいけない女性パイパーの写真ですが、South West Ross というコンペの報告記事 P20 18th Annual Competition の記事によると、この Anne MacKenzie はこのコンペの under 18 の Jig 部門で優勝、MSR 部門で2位に入ったとのことです。つまりは、18才以下ということ。

 さらに、下の写真は、Piobaireachd 部門 under 18 入賞者の面々。5位になったお兄さんの Donald Morrison (右から2番目)を抑えて4位に入賞した左端の Moira Morrison に至ってはなんと12才とのこと。レポートでは「彼らの演奏水準は非常に高かった」と書かれています。

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1983年8月号

August/1983

Vol. 35/No.11

PT8307contents この号、目次の項目がやたらと多いように感じられるのではないでしょうか。増ページの特大号?
 いえいえ、目次の表記に関してはシェーマスはかなりいい加減というか気分屋さんなようで、必ずしもその号の中身が盛り沢山かどうかに関わらず、やらたと細かく表記する時もあれば、かなり大雑把に主要なコンテンツだけを抽出する時もあります。
 この号では各地のコンペティションの報告をそれぞれの名称で書き出していたり、ほんの小さなコラム的な記事のタイトルも丹念に書き起こしているのでやたら細かく沢山のタイトルが表記されています。
 一方で時によっては、コンペティションの報告などはまとめて表記したり、コラムなどのタイトルは殆ど省略することもあります。その結果、例えば今年の5月号のように目次ページは見事にスカスカに…。ちなみに、この当時は毎号必ず Crossword のページがありましたが、振り返ってみれば分かる通り、必ずしも毎号の目次ページに表記されている訳ではありません。


 そんな沢山の見出しの中、ピーブロック愛好家にとっては、P11 The MacKay of Gairloch というタイトルが気になるところでしょう。
 これは、Alex MacRae による1982年のピーブロック・ソサエティ・カンファレンスでのレクチャー "The MacKays of Gairloch" の追補的レポート。追補といっても書いたのは講演者自身ではなくて A. G. Kenneth 御大。量は1ページ半ほどの軽い内容ですが、そもそも講演録の本文を読んでいないと話しが通じませんしかなり専門的な内容なので内容の紹介は省きますが、本文読んで興味を持たれた方はご連絡下さい。


 しかし、P32 Pentatonic nature of Ceol Mor は そういう訳には行きません。ピーブロック愛好家なら誰もが興味の持たれるであろう極めて貴重な資料、なんと、 Sumas MacNeill がその当時発刊され ていた Vol.1〜12 のピーブロック・ソサエティ・ブック12冊に収められている全 184曲についてそれぞれの曲が「ペンタトニックか否か」を分類したリストです。

 次の冒頭解説文によると、シェーマスによって長い間作成作業中であったこのリスト "Index of Tunes contained in the twelve books of the Piobaireachd Society's Collection." を見た生前の A. J. Haddow が「これは大変貴重な資料だ」と受け止めて、 未完成段階であることを承知の上で "Th e History and Structure of Ceol Mor" の参考文献一覧に掲載してしまった(確かに、掲載されています)とのこと。シェーマスは、それが偽りにならないようにと、ラストスパートして完成させここに公開するに至ったという経緯のようです。

 具体的には 184曲についてその曲がハイランド・パイプのスケールで考えられる「3種類のペンタトニックのどれに当たるか当たらないか」を仕分け、さらにペンタトニックでない曲の場合はその曲が具体的にはその他にどのような特徴を持っているか、特にパイプスケール特有の F→G 間 と C→D 間 の Limma と呼ばれる 27/25 の比率をそれぞれ L1、L2 として、そのどちらを備えているか、といった分類をしています。
 ただ、楽理に疎い私には、どちらの Limma を含むかどうかの意味する所が十分に理解できているとは言い難い、というのが正直なところではありますが…。

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  そして、末尾に "Now read on." とある通り、この後 P33〜38 冒頭までの5ページ余りに渡って 184曲のリストが連綿と続きます。しかし、そのまま全部をこのサイトに引用するのはさすがにちょっと気が引けますし、さりとて自分だけのものにしておく のは余りにももったいない…。
 そこで、大きな声では言えませんが(著作権侵害のお叱りを受けない事を願いつつ)この記事全体の PDFファイルをさりげなくアップロードして、上の誌面にリンクしておきますので、興味のある方はそ〜っとお目通し下さい。

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1983年9月号

September/1983

Vol. 35/No.12

 

PT8309contents Skye 島の Boreraig という場所は、Clan MacLeod のチーフから与えられたその地で歴代のマクリモン・パイパーがパイピング・スクールを運営していた、言うなればハイランド・パイパーにとっての聖地。そし て、その地からほど近い海を見渡す丘の上に記念碑 "MacCrimmon Cairn" が建立されたのは 1933年のことです。
 その後、由緒ある Boreraig の土地は Colleg of Piping が管理するところとなり、建物(当時のものなのかは不明)は記念館として運営されています。そして、現在の土地所有者たる Olaus Martin of Husabost は、年間の地代として "a penny and a piobaireachd"(1ペニー+ピーブロック一曲)の《支払い》を課しているということ。

 P20 Boreraig Day, 1983 は 6月22日に開催されたこの年の《支払日》のイベントレポート。
 地代として奉納されたピーブロックは Seumas MacNeill 自身による "Lament for the Only Son" 。でもたった一曲では明らかに物足りないピーブロック愛好家たる聴衆のためにさらに、Iain MacFadyen によって "I Got a Kiss of the Kings Hand" も演奏されたとのことです。

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 また、Boreraig Day のメニューとして、MacCrimmon Cairn の前での演奏の後は、そこからほど近い、Olaus Martin の屋敷 Husabost House の室内に会場を移し、若手パイパーたちのコンペティションが催されます。レポート後半はその報告です。


 P26 The Japanese Trip は日本のハイランド・パイプ愛好家にとって、これまでで最も大きな意義があった 1983年3月 Seumas MacNeill 訪日に関する、自身によるレポート。

 余りにも貴重な出来事だったので、先月号に続いて9ページに渡る記事全文を PDF ファイルにしてアップしておきますので、そ〜っとお目通し下さい。(→写真のシェーマスの顔からリンクしています。)ちなみに、2列目向かって左から2人目が若かりし頃の私です。

  久しぶりに読み返して気が付いたのですが、冒頭の文章に「山根さんから前年に招待されていたが、大学の休暇と合わせる事ができずに、フルタイム・パイパー になったこの年になってやっと訪日できた。」というようなことが書かれていました。1917年生まれでこの時 63才のシェーマスは、どうやらグラスゴー大学で教鞭を取る立場からリタイヤされた直後だったようです。

 では、後はじっくりとお目通し下さい。

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1983年10月号

October/1983

Vol. 36/No.1

PT8310contents 今月はめぼしい記事がありません。
 こういう時は、P11 Round the Games で、各地のハイランド・ゲームに於けるコンペティションの成績を眺めて、当時のパイパー達の勢力図を推し量るなどして暇つぶししましょう。

 7/19 Inverary Games and Campbell Gathering では、Piobaireachd 1st John Wilson、2nd G. Stoddart、3rd B. Donaldson、という具合ですが、ここで興味深いのは March(under 18)の1st Angus MacColl、Strathspey and Reel(under 18)の1st Gordon Walker、という成績。みんな若かったのですね。
 以下は全て Piobaireachd 部門。
7/20 South Uist Robert Wallace
7/21 Mull Angus MacColl
8/6 Strathpeffer 1st Iain MacFadyen、2nd Malcolm MacRae、3rd Michael Cusack
8/10〜11 Skye 1st Hugh MacCallum、2nd Andrew Wright、3rd P/M Angus MacDonald
8/20 Abernethy Murray Henderson
8/20 Crieff Michael Cusack
8/20 Glenfinnan Robert Wallce


 P37 "Piobaireachd Technique"6月号のこのタイトルの記事に対する(反論という程の強い調子ではない一つの)意見。投稿者の D. R. MacLennan という人はこの記事の筆者である、James Campbell, Kilberry とも親交のあった人物。確か、私はこの人が書いた教則本を持っていたような記憶が…。

 "embari" について「オープンか?クローズか?」という投げかけです。

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1983年11月号

November/1983

Vol. 36/No.2

PT8311contents 今月もまずは、P17 Round the Games を概観。それぞれ Piobaireachd 部門の結果。
8/6 Aboyne Robert Wallce
8/26 Cowal Piobiareachd 1st Bill Livingstone、2nd John Wilson
9/3 Braemar 1st Iain Morrison、2nd Malcolm MacRae、3rd John MacDougall、4th Murray Henderson、といった感じです。

 そして、2大コンペの一つ、The Northern Meeting(9/7〜8 Inverness)の結果は以下のとおり。
 Clasp 1st Tom Speirs、2nd Iain Morrison、3rd Iain MacFadyen、4th Bill Livingstone
 Gold Medal 1st Gavin Stoddart、2nd Robert Wallce、3rd James MacGillivray、4th Mike Cusack


 そして、そのちょっと前の8月最終週に開催された The Argyllshire Gathering (8/24〜25)については P13〜で詳細なレポートが…。
 Senior 部門は、1st Hugh MacCallum "Lament for Hugh"、2nd Iain MacFadyen "MacIntosh of Borlom's Salute"、3rd Bill Livingstone "Lament for Loch Nell"、4th Malcolm MacRae "Salute to MacDonald of Staffa" 。
 Gold Medal 部門は、1st John Wilson(この号の表紙)"The Battle of Auldearn No.2"、2nd Ed Neigh "The Glen is Mine"、3rd Tom Spiers "The Desperate Battle"、4th Jackie Pincet "Lament for the Only Son" ということです。
 Silver Medal 部門の 2nd に William MacCallum、3rd に Brian Donaldson の名が見えます。その後の活躍が著しいのはご存知のとおり。


 さて、歴史の長い2大コンペと比べるとかなり後発ながらも、その当時には毎年のコンペシーズンの最後を飾り、実質的にそのシーズンのチャンピオンを決定するコンペティションとしての地位を確立していた Grant's Championship。結果については例年 12月号でレポートされていますが、1982年のレポートが遅くなってこの年1月号にずれ込んでしまったことを反省したのか、この年はこの 11月号に早々とフォト付きで速報されています。

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 ちなみに、Piobaireachd 部門の結果は、1st Gavin Stodart、2nd Bill Livingstone、3rd Iain Morrison、4th Hugh MacCallum、5th John MacDougall、ということですが、詳細は次号とのこと。

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1983年12月号

December/1983

Vol. 36/No.3

PT8312contents 前号の速報での予告通り P11 Blair Castle が第10回目になる 1983年の Grant's Championship の詳細レポート。

  しかし、何故かこのレポートにはそれぞれの部門での個々のコンペティターの演奏内容についての詳細な報告はありますが、オーバーオールの結果については記 載がありません。まあ、私にとっては、そもそもピーブロック部門の結果だけで十分なので、いつも通りにピーブロック部門の結果と演奏曲目について以下に示 します。

1st ★★★ Gavin Stoddart "The Battle of Auldearn No.1"
2nd ★★☆ Bill Livingstone "MacDougall's Gathering"(1982年以来)
3rd ★★★ Iain Morrison "MacIntosh of Borlum's Salute"
4th ★★★ Hugh MacCallum "Beloved Scotland"
5th ★★★ John MacDougall "Lament for MacSwan of Roaig"

★★★ Iain MacFadyen "Lament for the Hugh"(1977年と1981年の覇者)
★★★ Andrew Wright "Lament for Mary MacLeod"
_★★ Murray Henderson "Lament for Captain MacDougall"(1980年の覇者、1981年以来)
_★★ Malcolm MacRae "The Earl of Seaforth's Salute"(1981年以来)
__★ Tom Speirs "The Desperate Battle of Birds"(1980年以来)

(冒頭の印は過去3カ年の連続出場状況/★は出場/☆は初出場/_は参加実績無し/順位はピーブロック部門)

 以上、☆が無い通り、今回の10人に初出場の人は居ません。

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