パイパー森の音 のある暮らし《2021年

2021/1/9
(土)

Bagpipe News の Features ページ

 2020年12月16日に 書いた後も、Bagpipe News Features ページへの貴重な記事のアップロードが止まりません。

 最新の記事は、“Piping Times”1996年4月号に掲載された "Stories of the Tunes – Lament for Donald Bàn MacCrimmon" by Seumas MacNeill

 これに先立って、“Piping Times” 2010年6月、7月、9月号に掲載された Angus MacPherson に対するインタビュー記事3本。

 それぞれ、30年前の "Piping Times" インデックス・ピーブロックに関する記事一覧パイプのかおり第34話の 該当場所にリンクを作成しました。

 ひえ〜っ! 忙しい、忙しい。嬉しい悲鳴をあげています。

 我田引水になりますが、パイプのかおり第34話も大変興味深い話が書かれていますね〜。
最近は、昔書いた話の内容をすっかり忘れているので、久しぶりに読むと、全く新鮮な情報として自分自身で驚きつつ、楽しんで 読み進めてしまいます。

 そして、久しぶりに Malcolm Ross MacPherson バージョンの "Lament for the Departure of King James" (by Seumas MacNeill)を聴いて感動。
 自分でもデジタル・チャンターで演奏して悦に入ってしまいました。
 この曲、Donald MacDonald セッティングもあったりして…。これも良いです。

 ボケ老人っていうのは便利でして、記憶をループで読み込んでいれば永遠に退屈している暇ないですね〜。

2021/1/12
(土)

Archibald Campbell of Kilberry 離れの
ススメ 

 先日来読み進 めている Bagpipe NewsFeatures の過去記事の中に次の様な興味深い記事がありました。2013年5月号 "Piping Times" の記事です。

 "I now dissociate myself from my Foreword in ‘Sidelights’" by Lt. Col. D. J. S. Murray
 
 なんと、David Murray 御大自身が、反省を込めて Archibald Cambpell of Kilberry テーゼとの決別を宣言しています。
 2003年に Archibald の息子 James Campbell of Kilberry が亡くなって10年。目に見えないくびきが漸く解けつつあった頃なのでしょうか。

 当時私は “Piping Times” の購読をデジタル版に切り替えてから1年ほどが経過した頃でした。
 でも、毎号面白みのない記事ばかりだったので、ロクに真面目に目を通した覚えが無く、この記事も今回初めて目にしました。
 何よりも、2013年当時の私はまだ、20世紀前半の権威者たちによる文化破壊の実態に目覚めていなかった事が、この記事 の重大さに気付かなかった最大の理由です。

 遅ればせながら、Sidelights デジタル版を紹介した記事の最後に追記 しました。

2021/1/15
(土)

Peter Cooke に捧げる言葉

 2021年1 月5日付け Bagpipe NewsDr. Peter Cooke が 亡くなった告知がありました。 
 そして、2021年1月14日付け Bagpipe News"Dr. Peter Cooke, an appreciation" という記事がアップされています。

 George Moss にインタビューしている時のお馴染みの写真と共に、彼の研究成果や後に続く人々に与えた影響などについて、何人かの思い出話と共に紹介されています。
 最後の、Stuart Letford の次の様な文章が気になりました。保守派による弊害について、また一つ知る事に。今週アップされる予定という、Bridget MacKenzie による記事が楽しみです。

 "Peter gave a few talks to the Piobaireachd Society Conference and wrote some articles that were published in the Piping Times and in The International Piper, two of which can be read here.
 To me, he was convincing in many respects but not all and I understand that James Campbell (son of Archie Campbell of Kilberry) was dismissive of many of Peter’s points. It is a brave man who would try to discredit Angus MacKay

 After the March 2015 edition of the Piping Times appeared, I received some flak from some of the more conservative members of the piping world for publishing Bridget MacKenzie’s last article.
 The subject of her piece was George Moss, someone on whom Peter Cooke place much pibroch authority – as did, as Bridget pointed out, John MacDonald of Inverness.
 Peter thanked me for publishing her article. (The article will be uploaded to Bagpipe.News this week)."


(因みに、私はこの当時の "Piping Times" デジタル版を購読していたにも関わらず、現在では読む事が出来ません。だから、デジタル図書は嫌いです。)

2021/1/16
(土)

"Kilberryism"

 ↑で告知され ていた Bridget MacKenzie による記事 が、早々にアップされました。

 "George Moss and the Fraser pipers" というそのタイトルの通り、George Moss の生い立ちやその後の権威筋との闘いぶりだけでなく、彼と遠縁関係にある Fraser 一族の来歴についても詳しく書かれています。
 つまり、パイプのか おり第38話のみならず第39話をも補完する内容。

 先に紹介した Peter Cooke の追悼文や復刻記事と共に、パイプのかおり第38話の該当部分に追記しました。

 記事の中で、MossKilberry の手法を "Kilberryism" と表現している下りがあり「さすが!と感心。「20世紀前半の PS 権威筋による一連の文化破壊行為」を一 言で表すには、この言葉が最適だと思います。

 Seumas MacNeill に、また幻滅させられる様な下りも有りました。

 ついでと言っては何ですが、昨日アップされた
 "New ventures in the pipeline for Gary West" も楽しめました。
 Pipeline でお馴染みの Gary West さん、一体どの様な方なのか全く存じ上げませんでしたが、人となりがよく分かりました。
 故J. David HesterBarnaby Brown などと同様に、とんでもないマルチな才 能の凄い方だったんですね。今後も益々のご活躍を…。

2021/1/23
(土)

The 32nd Donald MacDonald Quaich 2018

 2020年12月18日の日 記に「 Glenfiddich の動画と同様に、Vimeo に過去の動画を揃えてアップして貰 えないでしょうかね〜?」と書きました。
 しかし、ただ夢想していても事態は進展しません。そこで、Armadale Castle, Gardens & Museum of the Isles のサイトの連絡先のメアド宛に、その旨のお願いメールを出しました。

 メールを送信したのは今年1月5日の事。
 2週間以上音沙汰が無いので殆どあきらめ掛けていた所、22日未明に返信メールが届きました。送った先の office@armadelecastle.com とは別のメアドで、Marketing Manager の Christine さんという方からでした。自分の所にメールが回されて来たのが遅かったので、返信が遅れた事を詫びつつ、2018年の映像が Facebook の動画ページのずっと下の方にスクロールした場所に有る事 を教えてくれました。この動画です。

 また、2018年以前については彼女が現在の職務に就く前だけど、恐らく全体を通した映像は記録して無いだろう、との事で した。メールには「2012年と2015年の計5本の動画を食い入る様にして観ている。」と書いたのですが、彼女はそれらに ついては観た事が無いそうで、逆にその様な動画が出回っている事に興味を持たれていました。

 2018年の動画も2019年のそれと同じくストリーミング時の録画を未編集の3時間超の動画。出演者はライブストリーミング告知ページに載っている5人ですが、今回はプログラムパ ンフが見当たら無いので演目が判りません。画面にはパイパーの名前は出るのですが、何故か曲名は表示されません。
 司会の Dr. Angus MacDonald の MC で全ての曲名が聞き取れるのなら良いのですが、聴衆の手元にはパンフがあるので、必ずしも曲名は言っていません。また、例によって延々と奏でられるチュー ニングから曲への転換点を見極めるのためにも、神経を集中して観ている必要があります。

 あれやこれや相当に苦労しながら、曲の始めと終わりを含めて曲名を解読したのが次の一覧です。動画をご覧になる際に参照し て下さい。最終的には、タイムテーブルを参照しながら、各人の演奏部分だけを切り取って演奏者別の動画とオーディオファイル を作成する事をお勧めします。末尾は Donald MacDonald Book & MS の曲番号です。
  1. 0:29:58〜0:45:24Craig Sutherland "Boisdale’s Salute"/B-10
  2. 1:06:25〜1:18:37Glenn Brown "Lament for Finlay"/MS-18(※PS Book1-P28)
  3. 1:34:53〜1:43:34Iain Speirs "The Groat"/B-15
  4. 2:17:00〜2:31:29Callum Beaumont "Lament for Patrick Og MacCrimmon"/B-16
  5. 2:46:59〜3:00:40Alasdair Henderson "Stewarts’ White Banner"/B-20

  ※この曲は PS Book13-P429 に同名異曲が有りますが、この曲はこちら DM バージョンです。


 さて、ここでお気付きだと思いますが、この動画には、な、な、なんと、Lament  for Patrick Og MacCrimmon が入っているのです!

 実は、私のメールには「もし可能ならば過去の動画を Vimeo にアップロードしてもらえないでしょうか?」という文章に続けて、次の様に書き加えました。
 "In particular, I would be more than happy to see the performance of Lament for Patrick Og MacCrimmon."

 素直な本心ですが、まあ、同時に軽いジョークみたいなもので、複数の過去動画の中か、今後配信されるであろう動画の 中で「いつか観る事ができたら良いな〜。」という感じで親しみを込めて付け加えたまででした。

 そんな淡い夢がいきなり実現してしまいました。

 この曲が 2018年に演奏されていたのは単なる偶然で、察するに Christine さん自身は詳しい演奏曲目まで認識していた訳ではないと思います。

 ※ PS版 Donald MacDonald Book の楽譜を引用するのは著作権に触れるので、以下、少々見辛いですが、オリジナルのフォトコピー楽譜を加工(下段を削除) したもので説明します。↓の楽譜画像(1ページ目)をクリックすると全5ページからなる楽譜PDFファイルにリンク し ています。PS版をお持ちの方は、そちらをご参照願います。

 
 Donald MacDonald のセッティングでは、その後の主流派の楽譜では Eを伸ばした Cadence で表現する装飾音を、ランダウンの3連符で表現します。それに加えて、通常 Hi-G 装飾音一つの箇所に、曲によっては↑の楽譜の赤丸で示した様に、Hi-Aからの2連符や3連符、そして時には4連符の装飾音が登場。今回の動画の中で、司 会者の Dr. Angus MacDonald がこれらの多連装飾音の事を "Cascading run" (流れ落ちる様な装飾音)と呼称して いるのに気付きました。他では聞いた事がありませんでしたが、的確で分かり易い表現だと思います。

 Donald MacDonald がこれらの Cascading run を曲によってあれこれ使い分けているのは、単に気まぐれという訳ではありません。 PS版 Donald MacDonald Book & MS の解説部分には Roderick Cannon によってそれらについて極めて詳しく解説されています。

 簡単に言うとそれらの違いはそれぞれの曲のモード(何を基音とする pentatonic なのか、hexatonic なのか etc.… )に拠るとの事。その辺については、きちんと読み解いて「パイプのかおり化」(日本語に要約して忘れない様にする事)しないといけないとかねがね思ってい るのですが、何しろそもそも楽理が苦手なので、ついつい先延ばしにしている次第。

 何れにせよ、Hi-Aからの4連符の Cascading run は DM Book では3曲でしか見られないとの事。今回の動画では、そのうち2曲(4. Patrick Og と 5. Stewarts' White Banner)が聴けます。(因みに残りの1曲 は Glengarry's March2015年 Donald MacDonald Quaich のYouTube動画Bruce Gandy が演奏しています。)

 これまで、自分なりにデジタル・パイプでこの曲をなぞっていて、この4連装飾音の表現も楽しんでいたのですが、今回 初めて本物のパイプでの巧者の演奏を聴いてみて、自分の表現も「まあまあだな〜。」と納得。独学ですか ら、どうしても時々「これで良いのかな?」と不安になります。

 気になったので、Alasdair Henderson に よる Stewarts' White Banner↓に於ける同じ装飾音の表現をチェック。どうやら、こ れに関しては後者の方がベター。流れ落ちる音がよりクリアに聴こえます。この装飾音のお手本はこちら にする事にしました。

 その後、今回の5人の演奏を含めて全部で16個集まった Donald MacDonald Quaich における音源を繰り返し聴きました。これらに登場したパイパー12人の中で、Donald MacDonald セッティングに特徴的な装飾音の表現に関しては、この Alasdair Henderson の表現が飛び抜けてクリアだという事を認識しました。2音、3音、4音それぞれの 装飾音 がその通りに、クッキリ聴こえます。
 直接の関係はありませんが、この4連装飾音を冠した2つ目、締めのダブルエコーLowAで、テンポを落とす味わいの有る表 現にとても好感が持てます。
 この人の演奏はビジュ アル的にはイマイチなのでクローズアップで観たいとは思いませんが、 音だけを聴く分には問題無し。その点 では、この2018年の動画は会場後方の高い位置に固定されたカメラ1台だけなのが幸いしています。


 装飾音に関してもう一つ。
 今回の演奏について印象的なのは、Taorluath & Clunluath がきっちりとトラディショナルスタイルである事。惚れ惚れします。まあ、Donald MacDonald 時代(Angus MacKay 等も含めて)の楽譜に忠実に演奏する 事を追求すれば当然の事ですが、やはり実際に徹底してその様に表現される演奏を聴くと言うのは実に気持ちが良いもので す。

 Taorluath & Crunluath に於ける LowAを "Redundant A" とした 20世紀初頭の権威者たちの犯した罪は計り知れません。パイパーたちはそれからのおよそ100年間、味わいの無い装飾音 を強いられるハメになったのですか ら。⇒ Essential A


 私たちがこれまでごく一般的に聴いてきた Patrick Og は正にその権威者の代表格による The Kilberry Book のセッティングです。DM セッティングとの相違点としては、↑で見てきた様な細かな装飾音の表現や、ダブル・エコー・ノートに於ける音の伸ばし方以外にも構成上でも違いが有りま す。
 それは、DMセッティングに於ける Var.1&Var.1Doubling の存在。因みに PS Book3- P83 の楽譜には、このバリエイション部分を MacDonald's Var. と表記の上、カッコで囲んで挿入されています。
 私が最初にこのバリエイション入りの演奏を耳にしたのは、Dr Barrie Orme の演奏による Simon Fraser バージョンの音源でした。最初は凄く奇異に感じたのですが、次第にこの部分が気に入る様になりました。そして、現在に至って私が DM セッティングに惹かれる理由の一つがこのバリエイションの存在です。ぜひ、意識して聴いてみて下さい。


 全体の楽譜をざっと眺めてもらうと分かる通り、DM セッティングでは最初と最後の他 に、曲の途中で Urlar に3回戻る(D.C.)様に示されています。つまり、都合5回 Urlar を演奏する訳です。以前も触れましたが、このリサイタルでは最後の Urlar まできっちり演奏するのがルールになっている様で、どの演奏者も最低2回は Uralr を通して演奏します。しかし、流石に途中の繰り返しを全て忠実に演奏する例はあまりみられません。さて、Callum Beaumont の演奏ではどうでしょうか?

 結論から言うと3回です。Var.1 と Var.2 Doubling 後の D.C. はスルー。Taorluath Doubling 後の D.C. だけ指示に従っています。しかし、贅沢は言いません。この様な演奏を実際に耳にする事ができるのは嬉しい限り。これだけでも、この曲本来の姿によ り一層近づけた 様な気がしました。それ以上は、自分で演奏する際に忠実に演奏すれば良いのですから。

 因みに、この構成によって演奏時間は14:40となりギリギリ長大曲に仲間入り。…ですが、Urlar の演奏時間はおよそ1:55なので、楽譜に忠実に演奏した場合の演奏時間は18:30になります。つまり、Gavin Stoddart によるあの Lament for the Children とほぼ並ぶのです。Children については、途中で Urlar へ戻る事を指定した楽譜は見当たらない様です。つまり、この2曲は元々ほぼ同じ演奏時間だった訳です。

 さあ、いよいよ次はその Lament for the Children DMセッティングを聴いてみたいものです。夢はまずは描いてみなく ては叶いませんから…。


 Armadale Castle, Gardens & Museum of the IslesChristine さん、本当にありがとうございました。心からお礼申し上げます。お陰様で、楽しい日々が過ごせています。

2021/2/14
(日)

追悼
Jimmy McIntosh

 北米大陸在住 パイパーのレベルアップに大きく貢献した、Jimmy McIntosh さんが亡くなりました。95才でした。Bobs of Balmoral から直接指導を受けたこの方、20世紀最後の偉大なパイパーと言えるでしょう。

 ピーブロックと出会って間もない頃、数少ない音源を血眼になって漁っていた1970年代当時、ピーブロックだけ8曲を収録 したこの方の "PIOBAIRECHD" というカセットテープは本当に貴重品でした。恐らく、ピーブロックだけで完結している音源メディア(レコード&カセット)としてはこれが史上初の存在だっ たのではないでしょうか。

 その後、2014年にリリースされた彼の "Ceol Mor" という楽譜集を入手した際、ちゃんと サインが入って いたのが嬉しかった思い出です。発送される全ての楽譜集にサインしてくれてるその人柄に心打たれました。(この方の写真 を見れば分かると思いますが、その様な人柄が顔に現れていると思います…)

2021/3/28
(日)

"Ceol Mor" by
James McIntosh デジタル版

 Jimmy McIntosh を偲んで、久しぶりに  "Ceol Mor for the Great Highland Bagpipe"
を引っ張り出しました。

 2016 年に購入してから直ぐにざっと目を通しました。ところが、その他の楽譜集は殆どデジタル化されていて、全てをパ ソコンなり iPad のディスプレイで目を通すのが日常になっているため、この楽譜集については、その異様な大きさがネックになって、その後は引っ張り出す機会が余り有りませ んでした。

 久しぶりに目を通してみると、この楽譜集、それなりに参考になる点が多々あります。この際、思い切ってデジタル化する事 にしました。

 何しろ大判なので、SV-600でスキャンするしかありません。…という事は、スキャン後に 140ページ余りの全ページについて歪み等の修正が必要になるので、作業もそれなりに大変。
 でも、なんとかやり切って、今では他の楽譜と同様にディスプレイ上で目を通す事が可能になり、大変重宝している次第。

2021/5/5
(水)

NPC launches crowdfunder to digitise its magazine

 昨日、NPCか らのメーリングリストで、クラウドファンディングについてお知らせが有りました。
 私は最近は "Piping Times""Piping Today" も購読していなかったので知りませんでしたが、これらの雑誌は共に昨年春の Covid-19 パンデミックに起因する危機的財政状況の下で休刊を余儀なくされたとの事。

 紙の媒体として70年、25年の歴史を持つこれらには、この間のパイピングシーンに関する歴史が克明に記録されている訳で すが、NPCではそれらの記録がそのまま埋もれてしまう事を懸念。
 それぞれの雑誌をデジタル化して、ネット上で誰でも自由に無料でアクセスできる様にするための資金をクラウ ドファンディングで募るとの知らせでした。

 これは、最近のパイピング・シーンで久々に耳にするベリーグッドなニュースです。

 この事は言うなれば「過去の "Piping Times" の記事について、著作権の縛りを無くす」とい う事を意味するからです。つまり、30年前の "Piping Times" シリーズについ ても、何ら後ろめたく思う必要が無くなるのです。

 誰でも直接原文にアクセスできるとなると、紹介の仕方もこれまでとは変わるとは思います。
無闇やたらに悪訳をする必要も無くなるでしょう。

 過去の "Piping Times" に興味深い記事が多々掲載されている事は、30年前の "Piping Times" シリーズを10年以上続けていて、日頃から痛感している事。
 一応、このシリーズの最終回としている1997年9月号分迄でも、まだまだ読み返す記事が沢山ありますます。
 …ですが、今回の企画が実現した暁には、1977年9月号以前の記事を目にする事ができる訳ですから、その情報量は一気に 膨らみます。

 いよいよ時間が足りなくなりそう…。

 クラウドファンディングの詳細な内容は Bagpipe News の該当ページを参照願います。
出資期間は今月一杯なので、お気持ちの有る方は早々にお手続き下さい。

 因みに私はデジタル化と併せて、今後年一回、紙媒体としてリリースされるという "Piping Times Anual" を送って貰える £35〜を寄付しました。

2021/6/12
(土)

Donald MacDonald Quaich 2021

 Covid-19 の影響で昨年は中止されたこのイベント。今年は 昨夜、無観客で開催されました。
そして、初めてライブストリーミングでその様子が伝えられました。

 私はライブでは観ていませんが、そのライブストリーミングの内容は、そのままビデオとしてアップロードされているので、先ほどダウンロードした所。

 今年は、梅雨入りが遅れているので、その内、梅雨に入ったらじっくり観て、パフォーマンス毎への編集や音の抽出作業をする つもりです。
 
 当日のプログラムなどの詳細情報はこのページから。

2021/10/18
(月)

APC 再始動!

 Alt Pibroch Club のサイトが、 2020年6月に一旦閉鎖され、そして、程なく復活した顛末は、以前の音のある暮らしに書きました(2020/6/1&20)。その後は、定期的にサイト の存続をチェックしては一安心する、といった日々を過ごしていました。

 J. David Hester の一周忌の直ぐ後、2020年10月になるとそれまで動勢が全く見えてこな かった APC の共同設立者 Barnaby Brown が、唐突にオンライン・ピーブロック・レッスンを始めた事も報告済み(2020/10/16)。
 嬉しかったのは、その動画の中でようやく、David Hester を失った事について彼がどれほど大きな喪失感を感じていたか、を知り得た事です。Barnaby Brown のその想いを知って、APC の今後の展望に少しだけ明かりが見えた様な気がしたものです。

 所が、Barnaby Brown のいつもの習わしで、肝心の オンライン・レッスンの方は 2020/10/22の第3回を 最後にほぼ一年間音沙汰無し。「APC は一体どうなっちゃうんだろう?」と不安な思いを抱きつつ、「サイ トが消えないだけでも幸い。」と自らを慰めてきま した。

 そんなかんなで不安な日々を過ごしていた先日、APC サイトをほぼ1ヶ月ぶりチェックした 際、トップページのレイアウトがこれまでと僅かに 変わっている事にビビッと 反応しました。そして、これまで無かった次の様なリードが…。

 "The Pibroch Network curates a network of digital resources devoted to the learning, teaching, performance and wider public appreciation of pibroch: the single malt of Scottish music."

 急いで、ページ全体をチェック。そして、ページの一番下にも次の様な新たな一文を発見。曰く、

 "Known as The Alt Pibroch Club since May 2013, this suite of websites began as a collaboration between David Hester, our first publisher, and Barnaby Brown, our current publisher. The network stood still for two years following David Hester’s untimely death in 2019. Thanks to a grant from the Royal Conservatoire of Scotland, encouragement from the Piobaireachd Society, and the creative energy of a small start-up team, a rejuvenation process began in September 2021."

 そして、リンク先をクリックすると、Learning Living Pibroch のブログに J. David Hester の2回目の命日に当たる2021年 9月12日付けの書き込みが…。2019年8月4日の Hester 自身の最後の書き込み以来、実に2年1ヶ月余ぶりです。

 詳しくは "Rejuvenation & Streamlining" と題されてその書き込みをお読み頂きたいと思いますが、兎にも角にも APC が再始動する事になった事は確かです。またしても、The Pibroch Network とい う新たな名称を使い始める事の是非はともかくとして…。

 一応、関係者各自の役割は明確になっている様ですが、サイトの更新については、まだまだ本格稼働とは程遠く、今の所はトッ プページに上記の新たな記述を入れ、レイアウトを少し変えただけの様です。更に言えば、このレイアウト変更は小手先の仕事 で、入念な仕上 げであるとは到底言えません。一体何を考えているのでしょうか、2019年までのAPC の 活動成果の集大 成とも言える肝心の APC Guide to Pibroch のバナーがトップページから消えてしまっているのです。

 …とは言っても、ガイドブック自体が Apple Books から削除されてしまった訳ではなく、今でもアクティブです。Musical Materials のページで何らかの曲を検索して該当ページを開くと、ページ右側にサポート組織のバナーと共に APC Guide to Pibroch のバナーが有りガイドブックにアクセスできます。…が、どう考えてもこのレイアウトは頂けません。もう少し、サイト・デザインに精通していて、かつ APC の 情報の重要さの濃淡が分かっている人が取り組んでもらえたら良いのに…、と思う限り。

 まあ、欲を言えばキリがありません。何よりも、今はまずは APC の存続が確約された事を大いに喜ぶべきです。

 一方で、この APC 再始動の件については、未だボブさんのフォーラムで書き込みされるでも無く、支援しているはずのピーブロック・ソサエティーのサイト や、PSチェアマンズ・レター(from RW) でもお知ら せも無し。どうなっちゃってるんでしょうね。9月14日には早々に、元 PSチェアマンたる Jack Taylor がリプライしているのですが…。

 Barnaby Brown は自身でも自覚している通り、本当にガリガリの研究者タイプで広報が下手ですよね。…というよりもそもそもその気が無い。David Hester Barnaby Brown は同じ学者同士ですが、性格と行動は正反対。良いコンビだったんですがね〜。

2021/10/29
(金)

最近の我が家のネット環境について

 蓼科の山荘で 契約しているケーブルテレビ会社が提供するインターネット回線は、これまで同軸ケーブル回線だけでした。しかし、2021年 5月から山荘のあるエリア(かなりの辺境)についても漸く光ケーブル回線を提供す る体制が整いました。そこで、サービス開始早々の5月末、我が山荘のインターネット回線を光ケーブル回線にグレードアップ。

 巷の光ケーブル回線はどれも1G〜2Gbpsの接続スピードを謳い文句にしていますが、実際には設計通り のスピードは出ないのは周知の事実。現に東京の自宅で契約していた光ケーブル回線は「国内最速2Gbps!」 を標榜し ていましたが、実測は概ね400〜500Mbps程度。業者の言い分は「利用者が集中して混雑する とどうし てもスピードが下がります。」という決まり文句です。
 しかし、オフィス街ならいざ知らず、住宅街の日中に一年を通して謳い文句の25%程度のスピードしか出ないというのはどう かと思います。消費者庁とかが「宣伝文句に偽りあり」と注文つけるべきではないでしょうか?

 一方で、人口密度も利用者数も極端に少ないのが明らかな蓼科に於ける光回線は、コンスタントに上り 900Mbps以 上(下り600Mbps以上)という、1Gbpsという謳い文句にほぼ近いスピードが出ます。実際に利用して みても東京では 体験した事の無い凄い速さを実感。確かに業者の言う通り、利用者が少なければ設計通りの数値が出るものなんですね。

 2015/12/10の日記に maccrimmori.com のドメインを取得して、その業者の提供する無料サーバーにサイトを移動した顛末を書きました。それから足掛け6年、上記の様な状況も含めて、サイト運営に 拘るネット環境に関して は何ら不満も無く過ごしてきました。

 それにも拘らず、提供する各種有料サーバーの機能向上や性能アップを常に怠らないそのドメイン&サーバー運営業者は、先 日、私が 利用している 無料サーバーについても大幅性能アップする予定である旨を知らせてきました。
 なんと、サーバーの容量は 3GB→20GBと なり、CPUや搭載メモリの強化、オールSSD構成への変更などによって高速化を図るとのこと。その他にも何やら色々と機能 向上が謳われていますが、まあそれらは私にとっては猫に小判状態。(…というより、そもそもそれぞれの機能の説明が理解を超 えています。)

 先日、その新しい性能と機能を備えたサーバーの運用がいよいよ始まった旨と、ユーザーに新しいサーバーへの移行を勧めるお 知 らせが有りました。従来のサーバーも来年3月までは並行して運用されるとの事なので時間的には十分余裕がありますが、ことさら後回 しにする理由も無いので、お勧めに従って早々に移行作業を完了しました。

 新しいサーバーに移行して感じた事は、なんと言っても謳い文句通りの高速化です。
 作成したページをアップする作業もほんの一瞬で完了。FTPソフトの転送状況をモニターするバー表示の動きが余りに早すぎ て、目に留まる暇がありません。
 ブラウザで自分のサイトを読み込む際のスピードも猛烈に 速く なりました。これまでも特に不満だった訳ではありませんが、光回線のスピードと相まって、どのページもクリックした瞬間にパッとディスプレイに 表示されるのは、やはり爽快そのもの。全くのストレスフリーです。

 ネットサーフィンをしていると、サイトの中には確かにそのサイトが載っているサーバーの能力がネックになっているな〜、と 感じる事があります。10/18の日記で触れた APCの サイトがその最たるもの。読み込むのにやたら時間が掛かるのです。その度「あれっ、もしかしてまた閉鎖か?」とドキド キさせられ、いつも心臓に悪い思いをしていました。

 高速化は有難いのですが、20GBの容量はまるで持て余します。容量を気にする必要がなく なってから、あれこれ PDFファイルやら音声ファイルやらを躊躇する事なくアップしているので、私のサイトもいつの間にか750MB近くに膨れ上がっていま す。でも、今度の性能アップで使える容量は20GB(20,000MB)になったので、使用率は僅か3.75%。

 ちなみに、2014/2/26の日記に 書いた「○ッツコム」の現状はどうなっているのか? とちょっとイジワルな気持ちで、現在のサービス内容を調べてみました。
 そうした所、 なんとなんと、2021年の現在に至っても、ホームページ作成用に用意されているデフォルトの容量は未だに100MBのまま でした。私の使っている無料サーバーの1/200です。呆れるばかりに時代遅れでやる気の無い会社ですね。

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