パイパー森の音
のある暮らし《2014年》
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独自ドメインとサーバー の確保 |
今から10数年前、インターネットが普及し初めてまだ日の浅い頃、一般的な家庭のネット環境というのは純粋なアナロ グ電話回線でした。Macintosh Classic 2の後継機 種としてボンダイブルーの初代 iMac が 我が家に来た 1989年が正にそんな時代。パソコン内部の電話回線モデムが「ピーヒュルヒュル、ピーポー、ピー、ジジ〜ッ…」なんて音で作動してインターネットに接続 できた時の感動は忘れられません。(そういえば先日2014年1月24日はマック生誕30周年でした。)
その後、通信技術の進歩とともに ISDN とか ADSL
といったデジタル回線サービスが次々始まり、ネット環境は日進月歩の進化を遂げます。そのような中でも、いつの頃からか
サービスが始まったケーブルテレビ
回線(金属の同軸ケーブル)を使った常時接続サービスは、通信速度とコスト面で大変魅力的でした。ただ、このようなサー
ビスを受けるためには自宅がケーブ
ルテレビのサービス地域に入っていなければならなりませんでした。幸いな事に我が家は東○電鉄沿線をサービスエリアをす
る「東○ケーブルテレビ」のサービ
スエリア内に入っていたので、当時最先端のこのサービスを早速導入しました。 ところが、数日前にこの「○ッツコム」から一通の文書が届きました。A4一枚の片面だけの簡単な通知でしたが内容は
深刻。近々これまでギガビットレベルの通信速度を謳っていた回線が使えなくなるとの
こと。 いい加減にしろよ! 想像するに、つまりは、ユーザーのことはないがしろにして提携企業同士の喧嘩分かれに付き合わされるということ。以前よ り「○ッツコム」のサービスには色 々と不満が多かった我が家としては、事ここに至ってとうとうキレました。10数年のお付き合いもこれにて打ち切り。そし て、喧嘩分かれしたもう片方の 「○u」とも当然ながら縁切り。喧嘩両成敗です。 早速、最新の情報を総ざらいしてコスパとスピードを考慮しつつ我が家に最適なネット環境を検討。最近、ちまたで
2GB の「世界最速インターネット」を謳っている so-net の NURO光
に決定。その日の内に申し込みを済ませました。 そして、このサイトは独自ドメインを取得して有料サーバーに移設しました。
今回移設したドメインを置いたサーバーでは、メアドは無制限に作成可能で、ドメインにサブドメインを付ければサイトだっ
ていくつでも並列で立ち上げること
が出来ます。我が家が契約したのは最も初歩的なコースですがそれでも契約容量は5GB(※)ですから、これまでのように
サイトの容量を抑えることなど一切
気にする必要が無くなります。それでもってコストは年間5千円以下。 最近、家電メーカー「○EC」系列のプロバイダーの身売り話が話題になりましたが、IT業界に於けるユーザーを置き 去りにした企業の離合集散に対処するためには自前のドメインとサーバーを確保する、プロバイダーに囲い 込まれないためにもプロバイダーの提供するメアドは登録メアドとして使わないといった、ユーザー サイドとしても日頃からの心構えが必要だという事を痛感しました。 (※2014年4月からはサーバー運営会社としてのサービス向上ということで、我が家で契約しているコースのデフォル トの容量が料金据え置きのまま これまでの20倍の100GB!に増量されました。○ッツコムのHP容量の1000倍ということ。でも、一体どうやって 使うんだ?) |
Zep とピーブロックの共通点 |
多感なティーンエイジの1970年代、彼の地からのかすかな情報を頼りにロック〜ブリティッシュ・トラッドと音楽遍歴を
歩んで来た私のような世代の人間に
とっては、当時のミュージシャン達のライブ映像を自宅パソコンの YouTube
で自在に観る事ができる現代は、まるで夢の世界に居るがごとし。 さて、ここで突然 Led Zeppelin の話題に飛びます。 70 年代の初頭、ラーメン一杯が160円だった当時LPレコードの販売価格は現在のCD一枚の販売価格よりも高い2,000 円前後でした。ラーメン一杯の価格 は現在では少なくとも5倍の800円になっていることを考えると、当時のLPレコード1枚2,000円というのは今の 10,000円に相当する価格だった と言えます。 そのような時代に、西新宿の某アングラレコード店の壁(の客の手の届かないような高い所)にディスプレイされていた Led Zeppelin のブートレッグ(もちろんLPレコード)には7,000円と いう価格が表示されていました。つまり、現在の貨幣価値で言うとおよそ35,000円と いうこと。手に取れなかったので確かめた訳ではありませんが、おそらく2枚組アルバムであったことを差し引いてもトンデ モナイ価格でした。しかし、レコー ド会社や法の管理下に無い違法なそのブツがその値段で売られていたということは、これはその時点でのそのブツに対する需 要と供給のバランスから生まれた妥当な流 通価格だった訳です。 ところで、セルフ・ブートレッグ・コレクターとして有名なジミー・ペイジは、来日時には必ず新宿のパークハイアット 東京のスィートルームに宿泊し、至近の西新宿界隈のいくつかのブートレッグ専門店を廻って自分たちの演奏の記録を漁る、 というのはその世界では有名な話し。 さて、現役時代からそれ程までにニーズの高かった Led Zeppelin のライブ音源は、1980年の解散以降は一層ニーズが高まるようになり、それは延々と現在まで続いています。過去に何度も ブート化された有名なライブで も、何故か小出しに新しい音源が発掘される度にマニアはそれを求めるという構図は変わりません。ブートレッグの多様さに於い ても Led Zeppelin は他のバンドとは別次元の巨大な市場を構築しているのです。 当時、小遣いを叩いてアルバム一枚を買
うのがやっとだった高校生の私は高価なブートレッグに手を出すことなど夢の又夢。私が初めて Led Zeppelin
のブートレッグ(CD)を購入したのは、思い出深い1972年の彼らの武道館に於ける初来日公演から30年経って、一人
息子にレスポールを買ってやった頃
のこと。…という顛末は 2002年11月の日記に書きました。 さて、ここでやっと冒頭の YouTube
の話題に戻ります。 良い時代になったものです。 さて、そんな風にしてダウンロードした YouTube のブート音源の欠点はトラックの区切りがないこと。3時間半のライブなら3時間半のワントラックとしてアップされている 訳。そこで、 オーディオ編集ソフトでお好みの曲を切り出し、オリジナルアルバムや公式ビデオなどの音源も含めて、同じ曲をつらつら並 べてプレイリストを作成。ループで聴き比べるのが最近の楽しみ方です。 そんな風にして作ったプレイリストは、例えば "Stairway to Heaven" で は Led Zeppelin IV に収録されていたオリジナルの 8:02 のテイクから、Listen to this Eddie の13:26の最長テイクまで、全部で16テイク、トータル演奏時間 2時間46分14秒というもの。 また、"No Quarter" は House of the Holly に収録されていたオリジナルの 7:00 のテイクから、やはりこれも最長は Listen to this Eddie の 31:10のテイクまで全部で9テイク、トータル演奏時間2時間59分14秒のプレ イリスト。 さらに、彼らの最も初期からの18番(実は、そもそもジミー・ペイジがヤードバーズ在籍中の作品)である、"Dazed and Confused" の場合は Led Zeppelin I 収録のオリジナル 6:26のテイクから、1975年Los Angeles に於けるなんと 44:51に渡る長大なテイクまで、全部で16テイク、トータル演奏時間6時間34分42秒と いう超長大なプレイリストができました。 "Stairway to Heaven" はそれ程ではありませんが、"No Quarter" や "Dazed and Confused"、 そして、まだ編集してはいませんが、"How many more times" な どについては、興が乗ると毎回のようにテンポやアレンジを変え、間奏に様々なメロディーを挿入しつつ延々と演奏し続けま す。それにしても、当初数分の曲を3、40分以上にも伸ばしちゃうってのも凄いですよね。 一方、私のピーブロック音源のコレクションは今(2014年3月現在)やパイパー176人による曲目数241曲 944テイク、トータル演奏時間162時間57分33秒という膨大なものになってい ます。(Donald Macloed のチュートリアルや Brown & Nicol のマスターズ、Binneas is Boreraig などのシリーズモノは除きます) これらどちらも共通しているのは、ピーブロックの場合は同じ曲がそれぞれのパイパーによって、また、同じパイパーでもシ チュエーションによって、さまざま な表現で演奏されること。そして、 Led Zeppelin の場合も、同じ曲がそれぞれのシチュエーションによってテンポも違えば、繰り出されるリフやソロなどインプロビゼーショ ンも様々だということ。 その時の気分に応じて、Piobaireachd か Led Zeppelin かのどちらかのプレイリストを選び、流し聴くのが最近のパイパー森の音のある暮らし。この2つのプレイリストを全く違和 感なく同じ感性で楽しめてしまうのが、Piob-Rocker たる由縁でしょうか? |
CoP のデジタル書籍は悩ましい |
CoP のデジタル書籍に関する最新レポートです。これまでの経過については2012 年2月の日記以降のいくつかの関連記事をお目通し下さい。 今年2月の日記で書いたデフォルト・メアド変更に伴う諸 手続きの中には CoP メンバー・アカウントの変更もありました。 手続き後に新しいメアドでログインして自分のアカウント情報を確認すると、ちゃんと ID が新しいメアドに変更されていました。2月末のことです。 さぁ〜て、3月号の “Piping Times” はきちんと新しいメア ドに配信されるでしょうか? いつもパンクチャルにイギリス時間の1日、つまり日本時間の2日頃配信される “Piping Times” が、この3月号に限っては何故か日本時間の2月28日21:28 に早々と配信されました。 見事に以前のメアドに…。 それだけなら、まあ、送信先メアドに限っての変更手事務が遅れているだけだと思って済ませますが、実は誌面にログインす る際にも既に変更済みであるはずの 古い ID(以前のメアド)でしかログインできないのです。せっかくのシステムがシームレスに繋がっていないのですね〜。 早速、かの ○ndrew Wallace あ てに「新しいアカウント情報を “Piping Times” の購読にも反映するようにして欲しい。」という趣旨の丁寧な依頼のメールを送信しました。 ついでに、以前の “Piping Times” で散々悩まされたのと同様 にIDとパスワードを入力しても何故かログインできなくなっている Didital Kilberry Book for PC の問題も併せて解決するように依頼。実はこの症状が出たのは数ヶ月前なのですが、Digital Kilberry Book for iPad の方は問題なく読めていることもあり、打てもちっとも響かない ○ndrew Wallace とのやりとりが億劫で直ぐに伝えてもいなかったのです。 そして実は、CoP のデジタル書籍についてはさらにもう一つの問題を抱えていました。 「電子図書」に関してはつい最近、出版元がその配信ビジネスから撤収したために、既に購入したはずの「電子図書」が読め なくなる、という事態が発生しまし た。「電子図書の購入」という概念は「紙の図書の購入」の概念とは根本的に異なっていることを思い知らされたばかりで す。つまり、CoP のこの2つの書籍でも分かるとおり、電子書籍というのはダウンロードしたオフライン・バージョンですらその閲覧可否を発 行元でコントロールされている訳で す。しかし、一旦何らかのトラブルが発生してログインが出来なくなる⇒読めなくなる、という理屈であるならばオフライ ン・バージョンの存在価値は単にダウ ンロードに係る時間の短縮だけ、ということになります。 さて、例によって ○ndrew Wallace か らは何の応答も無いままに1ヶ月が経過。私はメールを送った以降も、時折 Didital Kilberry Book for PC にログインできる様になっているかどうかをチェックしていましたが状況は変わりません。多分、私のメールは完全に無視されているのでしょう。 案の定、2014年4月号も何事も無かったように以前のメアドに配信されました。そして、ログインが出来たのも以前 のメアドでした。 いい加減にしろよ! ここに至って、とうとうここ数年間の堪忍袋の緒がブチキレました。 どうやったらこの憤りが伝わるか考え抜いた末に、私がこれまで書いた英文メールの中で最大限のぶしつけかつ強い語調 のメールを送信しました。 タイトルは "Digital is annoying. Why do you ignore my order, every time ? " 本文には一切の挨拶抜きで以下のように書き送りまし た。(おそらく)彼が生まれる前からの長年の読者を丁重に扱え!と言う意味を込めて…。 「Mr. ○ndrew Wallace、私は “Piping Times” の37年を超す購読者として、現在私がおかれている状況にあなたが全く対処しないことに心から失望した。あなたは私 がこれまでもデジタル版 “Piping Times” やその他の CoP のデジタル版図書籍に於いて多くのトラブルに巻き込まれた事を知っているはずだ。その度私は Eメールを書いてきたが、あなたは一度たりとも直ぐに対応した事が無い。(以下フォントを大きくして)私が一ヶ月前に送ったメールに書いた状況に直ちに対処するべし。」 4月号が配信されたのが4月2日17:00のこと。私は翌朝一番でこのメールを書き上げて直ぐに送信。私は ○ndrew Wallace あてにこのような苦情メールを 送る際は彼が一人でもみ消してしまわないように、個人メアドだけでなく必ず CoP 代表メアドにも同送するようにしています。昨年2月の日記に書いた、Didital Kilberry Book for PC 購入の際に Moira Livingstone という女性スタッフから 早々に詫びの言葉が伝えられたのもその成果。また、 “Piping Times” の トラブルに際して苦情メールを送った時には、おそらく遠隔地に居たと思われる Robert Wallace の iPhone からすかさず次のようなメールが入りました。 Apologies Mr Mori ; someone will look at this right away. Robert Wallace, editor ちなみに、私が送信してから僅か1時間後に返信されたこの Robert Wallace のメールからさらに4時間も経ってからやっと届いた someone たる ○ndrew Wallace か らのメールは冒頭の Hi すら抜きで次のような文面 でした。 What problems are you having and I will have a look for you. 「お前のお陰で俺は Robert に怒られたじゃないか。」というイジケた気持ちが満載。会員をカスタマーと思ってない。「おいおい、一体何様だと思って るんだ!」と、今読んでも頭から湯 気が噴きそうです。ところで、この2人は親子なのでしょうか? そうであっても、私はちっとも驚きませんが…。 さて、昔話はさておいて、現在の時差が8時間ですから現地での業務開始時間が9:00とすると日本時間の4月3日
17:00には ○ndrew Wallace とその
他の CoP
のスタッフの目に、私の憤懣に溢れたメール(その下には、一ヶ月前に送った極めて丁寧な言葉遣いの状況説明のメールが引用されたもの)が目に入ったはずで
す。 Hi, いつもの事ながら、彼のメールには決してお詫びの言葉がありません。その代わり今回も直ぐにウソと分かるようないい 加減な言い訳を書いています。でも、私の憤りに対して余程ビビったのでしょう、Hi で始まり、Regards で終わっている今回のメールはこれでもこれまでになく丁寧な方。最後の文頭に Please が書いてあるなんて驚きですらあります。 少しは溜飲が下がったところでメールの内容を確かめるため “Piping Times” 4月号にログインをし直すことにしました。しかし、このシステムにはそもそも手動でログアウトする手段が無い中で一旦ロ グインしてしまっているので、何度 立ち上げ直してもログイン状態のままで肝心のログイン画面が登場しません。試しにブラウザーのキャッシュを削除しても同 じ。仕方ないので、ここは一旦相手 の言葉を信用して5月号を楽しみにすることにしました。 そこで次に Didital Kilberry Book for PC に ログイン出来るかを試します。ところがなんと、こちらは以前と全く変わらない状況。ここで、またまたキレました。全く もってこういう出来の悪い小僧を相手するのは疲れます。 すかさず、20:09に次のような怒りのメール第2弾を送信。 程なくして 21:00 に次のメールを受信。 Hi Could you please try your Kilberry book again? Regards "Could you please〜" という
フレーズが使われるなんて ○ndrew Wallace か
らのメールとしては前代未聞。矢継ぎ早の私の憤懣メールにさすがの彼もようやくこちらがお客様だということを認識したよ
うです。 ここまでで、あちらの始業時間からたったの4時間。やる気になればあっと言う間に解決するこんな簡単なことを、なん でこんな風に叱責を受けるまでとことん放置するのでしょうね。 一方で、先ほどのメールではオフライン・バージョンのローダーの件については触れられていません。そこで、ログインで きた旨を伝えがてら、ローダーを開 けようとして際に表示されるメッセージ(2通りあってその内一つは英語、一つは日本語)のスクリーンショットの画像(日 本語メッセージの英語訳付き)を貼 付して「この問題はさらに込み入っているとは思うが解決に努力せよ。そして、解決したら直ぐに知らせるよう。」と念押し しました。
以上、かなりグチめいたことをつらつら書き連ねましたが、何も CoP の出来の悪いスタッフの悪口を言うのが本来の趣旨ではありません。ある面では利便性が高いデジタル書籍ですが、その反面 このシステムが内包する諸処の問題 点については重ね重ねご注意あれというところ。デジタル書籍の購入経験は私自身もさほど多くはありませんが、その少しの 経験から言っても、CoP のデジタル書籍のシステムはまだまだ改善の余地大と言えそうです。 “Piping Times”4月号を一旦閉じてから数日後、再度リンク先に アクセスしてローダーを立ち上げたらやっとログイン画面が出たので、新しい ID(メアド)とパスワードを入力してみました。 見事に拒否されました…。 自分の入力ミスを疑って何度か入力し直したり、試しに以前の ID を入れてみたりしましたがどうやってもログインできません。またまたキレそうになりながら「もしや…?」と思い、 “Piping Times”とは別に設定されている Didital Kilberry Book for PC のログイン・パスワードを入力してみたら、なんとそれでロ グインできてしまいました。 いや〜、またまた飽きれるばかり。同時に2つの事の修正を依頼するとコレです。完全に混同されてしまいました。単に やる気が無いだけでなく、適正な事務処理が出来ない。 でも、これまで “Piping Times”と Didital Kilberry Book for PC とで同じ ID で2つのパスワードを使い分けなくてはならなかったことから思えば、却って好都合なのでこれはこのままクレームは付けないことにします。 そもそも “Piping Times”のログイン・パスワードは CoP サイドで勝手に決めてきましたが、Didital Kilberry Book for PC の 場合にはユーザーがパスワードを決められるというちぐはぐな扱いでした。そして、どちらも一旦決めたパスワードをユー ザーサイドでは変更できないので、結果として2つのパスワードが存在する羽目になっていたのです。 とは言っても、いくつかのバックナンバーで確認してみたところ今回の処置はバックナンバーに関しても一括して適用される という訳ではなく、それらへのログ インについては従来通りの ID とパスワードの入力が求められました。つまり、相変わらず複数の ID とパスワードを使い分けなくてはならないという状況については改善されない状況。 出るのはため息ばかりなり。本当になんとかして欲しいですね。 このところやたらパンクチャルな “Piping Times”。うるさい 読者が居る日本に合わせたのか5月号は日本時間の5月1日0:40AMに配信されました。 朝一番でリンク先にアクセス。ローダーを立ち上げ、疑うことなく Didital Kilberry Book for PC と同じ ID とパスワードを入力すると無事にログインできました(笑)。 さて次はオフライン・バージョンをダウンロード。ローダーをクリックすると、なんと無事に動作するではないですか。 ○ndrew Wallace は今回の配信に当たって、オフ ライン・バージョンのローダーについて何らかのチェックと対応はしたようです。 意地悪な読者はさらに次のステップへ。最初にローダーの不具合が生じた 2013年8月号は対応済みでしょうか? 改めてこの号のオフライン・バージョンをダウンロードしてみましたが、相変わらずローダーが壊れているメッセー ジが出ます。○ndrew Wallace の対応もそ こまでは至っていないということ…。 でもまあ、おそらくこちらの指摘に対して一切対応しないのではないかと想像していたことからすれば、これは十分に及 第点を上げられます。良しとしましょう。 |
日本人にとってピーブ ロックは馴染み易い |
このところ、Bridget MacKenzie さんの最後の本 "Piping Traditions of the Outer Isles" を 読んでいますが、それによるとアウター・ヘブリディーズの Uist 島と Barra 島という場所は、このエリア独特の固有な演奏スタイルが伝承されていて、また、過去に数多くの傑出したパイパーを輩出し ていることが分かります。ハイラン ド・パイプの伝統に於いて大変重要な場所だと言えるのです。 その中に A South Uist Piper in Japan という項があって、日本在住の South Uist島出身者の末裔にふれた箇所がありました。スーダン人の外交官の父親と、Uist 島のパイピング一家出身で自身もパイパーであった Fiona MacDonald さんを母親に持つという Yahya Abdelsamad というこの方は、京都大学で近代日本史を教えているとのこと。1880年製のアイボリーマウントの由緒あるパイプ(1950年代にシルバーが施されたとい うこと)を購入され演奏しているとまで書かれていました。母方の名を取った別名は Alasdair MacDonald とのことで、日本のコンペにも出ているような書き方でしたので、関西では有名な方なのでしょうか? さてこの項で印象的だったのは、Bridget MacKenzie さんが「日本人にとってピーブロックは馴染み易いと思われる。」と書かれていたこと です。そして、彼女がそのように思い至るようになった根拠となった次のような大変印象的なエピソードが紹介されていたの で紹介します。 There is interest in piping in
many parts of Japan, and
piobaireachd seems to apeal to the Japanese
mind. 冒頭の一行の推測(が外れていること)は気恥ずかしい限り。日本でもこれだけのハイランド・パイプ愛好家が居れば当
然そうだと思われても仕方が無いですよね。現実は大変に寂しい限りですが…。 この一文、ピーブロック名言集にも収録しておきました。 |
The Flight of the Eagle |
昨日、"Piping Tradition of the Outer Isles" を 読み終えてしまったので、月初めに配信されたばかりの "Piping Times" 6月号に広告が掲載されていた、"Flight of the eagle - The life of Donald Ban MacCrimmon " という本をこの本の専用サイトからオーダーしました。 最も安いのはデジタル版ですが当然手を出さず、ペーパーバックの一番安いヤツにしておきました。 ところで、購入前に HomePage からリンクしている今年3月24日に開設されたという Facebook ページにも行ってみたのですが、これが中々オススメで す。いろいろと興味深いサイト、資料、動画など、満載です。 実は、Facebook は疲れるので、最近とんとアクセスしないのですが、こういうページがあると有意義だなと思いますね。 |
The Flight of the Eagle 到着 |
6月17日に無事到着して読み始めています。 まだ冒頭なので今ひとつストーリーの展開が読めないことと、ボリュームもさほどない本なのでもったいない気持ちもあ
り、まずは最初の章から Urlar のペースでボチボチと読んでいます。 嬉しかったのは、Paypal の送金情報が先方に届いた途端に、著者の Gosse Hulzinga さんからメールが来たこと。 ーーーーーー 10 June 2014, Dear Sir, Thank you for your payments and the order, I received this morning. I am pleasantly surprised, a direct order all the way from Japan, how special is that! The book, you have ordered is in stock. I will prepare shipment tonight and, I am sorry. Due to an illness, I have to write and send emails using speech recognition software. I just said.'send it.' And instead of typing it. He just sent away the wrong email twice! I am a very sorry for this, but I hope you will understand. Anyway, the parcel, containing your book will be shipped tomorrow and is sent to you by airmail. Please let me know when you have received your book. I hope it all works out well and I wish you all the best from Holland. I guess that I there are not many pipers in Japan, but I am sure that those who do play do it very well. I have practised karate and aikido for many years and I really like the devotion the Japanese have to perfecting their mastery of everything. Thanks again and pleasant reading! Mr Gosse Hulzinga 彼の了解は得ていませんが、差し障りの無い内容ですし、皆さんにもぜひ披露したいような暖かな内容なのでここで紹介
させてもらいます。 私も直ぐに返信。 |
The Flight of the Eagle 読了 |
私は、Seumas MacNeill や Bridget MacKenzie
さんが書くノンフィクションの本を沢山読みますが、同時にまた、史実とファンタジーの合いの子のような読み物も好きです。 この小説では、Canntaireachd No.17 で紹介した “PIOBAIREACHD and its Interpretaion” by Seumas MacNeilll and Frank Richardson から引用した次のエピソードが後半の大きなクライマックスになるのですが、その臨場感は素晴らしく、囚われたのが何故か Malcolm ではなくて、Donald Ban になっている事もどうでもいいこと。果たしてどちらが史実なのでしょうか?という程度の話に思えます。 ーーーーー 実は、マクリモンが仕えていたスカイ島のクラン・マクロードは Jacobite Rising
に際してはなんとイングランド側に付いたのです。 ボリュームが少ないのでちょっとづつ大切に読んではいたのです、さすがに3日で読み終わってしまってたので、次に読 む本として、Flight of the Eagle の Facebook で紹介されていた、"The MacCrimmon Pipers of Skye" を注文してしまいました。 |
猛暑の日本でハイラン ド・パイプの歴史を文化を考える |
"The Flight of the Eagle" の次の本、"The MacCrimmon Pipers of Skye" はサイトの Paypal のボタン(North America and ROW)のリンク先の価格表示が間違っていたようで(現在は修正済み)、Bruce Campbell さん本人からの依頼に従って送金し直したりしていて手間取り、7/12になって やっと手元に到着。 軽い「読み物」である "The Flight of the Eagle" とは違って、さほど分厚くは無いとはいっても全部で174ページはある歴史物なのでゆっくり味わいながら読み進めていま す。というより、例年異常に梅雨ら しい梅雨だった間はともかくも、梅雨明け直後の猛暑の中では、おいそれ直ぐには心象をスコットランドに瞬間移動させるの が難しく、没頭して読み耽るという 感じには中々ならず、まだやっと半分程読み進んだところです。同時に、この手の本は「読み終わってしまうのが惜しい」と いう気持ちも有りますし…。 もちろん、こんな時こそ蓼科の山荘に篭ればナニヨリなのですが、このところは 93才という高齢の母を置いて長期に家を離れるのが気掛かりで、私ら夫婦は一ヶ月に一度程度の頻度で一泊二日の弾丸登山 ならぬ弾丸避暑に行くのがせいぜい といった所。お盆休みの今週はここしか休みの取れないサラリーマンである大阪在住の息子が仲間と一緒に山荘を独り占めし ています。 盛夏の東京では春秋の爽やかな季節のように早朝とか夕刻のウォーキングもままならないので、先日とうとう電動ウォー
キングマシーンを購入。家の中で運動不足解消に努めることにしました。 Dunfion Pipes を購入した際に Henry Murdo さんが付けてくれた Ceol Mor というブランドのチャン ター・リードの一本がこのところ最高の状態にあるのと、愛用のMG ドローン・リードもブローインしてからほんの数分でほぼ安定してくれるので、演奏していてメチャクチャ楽し いのです。 自分的に最近演奏したい曲といえば、Lament for the Children と Ronald MacDonald of Morar's Lament のどちらかと相場が決まっているのですが、そもそもウォーキングをサボってパイピングにうつつをぬかす事について余り良い顔をしていない奥さんに「いつも 同じ曲ばかり…」と言われてしまったので、この数日はレパートリーに幅を持たせるようにしています。 昨日は久しぶりに Lament for Mary MacLeod(久方ぶりなので、途中 で間違えてしまいました)を演奏、今日はなんと、Lament for Patrick Og MacCrimmon を演奏し終えた後、余りにもドローンの調子が安定して気持ち良いのでヤメるにヤメられず、そのままノンストップで Morar's Lament に突入。最後の Crunluath-a-mach まで一気に演奏してしまいました。 Crunluath-a-mach 2連発。気持ちエガッタ〜! まだ初心者のウォーキングマシーンでは、概ね 4.5km/h のスピードで 20分、およそ1.5km程歩くだけで汗びっしょりになってしまう軟弱者なのですが、併せて 20数分のこの2曲を演奏し終えると丁度同じ程度の発汗。エネルギー消費も多分同程度なのではないでしょうか?(…と、 ウォーキングをサボる理屈付け。) 奥さんの手前、大きな声では言えませんが、パイプを演奏し終えた時の爽快感は何ものにも代えがたいのは言うまでもありま せん。 台風の到来のお陰と言っては不謹慎ですが、ここ数日は猛暑よりは若干マシな読書環境の中、それなりに本も読み進むこ とが出来てマクリモン一族に関する知識も着実に蓄積中。 「ハイランド・パ イプの歴史と文化」に想いを巡らせつつ、至って充実したパイプ三昧の日々を送っているパイパー森の今日この 頃です。 |
Atherton Bagpipes |
パイプのかおり第 18話と第19話に書いたとおり、50才記念に Dunfion Pipes を入手する際には、様々なパイプメイカーのそれぞれの特徴を把握しようとあれこれとパイプメイカーのサイトを訪ねたものでした。しかし、そもそもパイプ・ フェチという訳でも無いので、Dunfion が手元に来てからはそのようなサイト巡りについてはとんとご無沙汰していました。 8/18の The Flight of the Eagle のFacebook
に「Donald MacCrimmon
が現代に生きていたら、どんなパイプを演奏したことだろうか?」という書き込みがあり、私の知らない Atherton
Bagpipes というメイカーが ”today's
best builder”と紹介されていました。 その結果次のような概要が分かって来ました。 Atherton Bagpipes のサイトには克明に自らの考え方や素材に関する情報がびっしり書かれています。いくら時間があるとはいっても細かな文字でびっしりと書かれた英語の文章を 詳細に読み解くのは容易ではないので、とりあえず Gallery ページに目を通すことにしました。 ところがこの Gallery が またスゴイ! 2007年作のパターン1から始まって最新の 2014年作のパターン78まで(つまり製作したパイプの半分)について、それぞれ写真と解説が詳しく載っています。中 には一つのパイプに優に200枚を 超す写真を使って製作過程を克明に示しているページもあり、全部見通すだけでも半日以上掛かりました。 確かにどのパイプも非常に丁寧に造り込まれていることがよく分かりますし、プレスティージアスな雰囲気満点。私のよ うに全部目を通そうと思うと気が萎えてしまうでしょうから、時間と根気の限られてた方には、Birth of an Heirloom というタイトルされた、パターン38とパターン41 の写真集がお薦めです。…といっても、この2つだけでも500枚以上の写真が掲載されているので覚悟して臨んで下さい。 工程写真を見ていて特に興味深いと思った点がありました。 その一方でちょっと不思議に思ったのは、ブローパイプのような細いパイプに金属のライナーを入れるような凝ったこと をする割には、最盛期の MacDougall や Glen のパイプでごく一般的だった、あるいは現代の Dunfion や Uilliean Pipes でも施されているようなドローンパイプに真鍮製のスリーブを入れているパイプが見 当たらないことです。ライニングするのはあくまでもブローパイプの湿気によるクラック対策重視なのでしょうか? いや〜、たった10年間の間にハイランド・パイプメイカーの勢力図もすっかり様変わりしていたのですね。 しかし、いつまでも見とれていても仕方ないので、これからは彼が詳細に書きこんでいる象牙やブラックウッドといった素材に関する様々な情報など(暗い未来に関 するものも)も丹念に読み込んでいきたいと思います。物欲を出してしまうと妬ましくなるので、決してそんな気持ちは起こ さないようにしよう、と自戒しつつ…。 |
C.E.Kron |
掲示板で Piper iwai さんが教えてくれた Bagpipe
ID というサイトで古今東西のパイプメイカーに関する説明を読んでいたところ、C.E.Kron のページの写真の中に↑で触れたブローパイプと全く同
じ造りのものが掲載されているのを発見。 The metal is all in the
blowpipe/mouthpiece assembly. ということで、このメタルライニングされたブローパイプは
Charley Kron が考案したもだということ。…ですが、本当のところは C.E.Kron
時代の Dave Atherton がマスターたる
Kron と一緒に工夫して完成させたのではないでしょ
うか。そして、おそらく Atherton の果たし
た役割がかなり大きかったのでは? ですから、Kron
としても自分の名でパテントを取るのは遠慮したのではないか? 以前、丹念に読んだ 2004年時点の C.E.Kron のサイトでは、 Charley Kron が J&R
Glen
の工房を買い取り、機器をニューヨークに運んで工房を開設したといった経緯は紹介されていましたが、そもそもバグパイプの演奏を誰に習ったのか、また、ど
このバグパイプ工房に弟子入りしてパイプメイキングを習得したのか、などについては紹介されていませんでした。 というのも、Charley Kron が J&R
Glen
の工房を買い取った時点では、彼は一人前のバグパイプ職人と言うにはまだ程遠く、到底独り立ちできるような状態では無かったようです。そこで、工房を開く
に当たって彼は自身のパイプメイキングの師匠たる George
Kilgour にスコットランドからニューヨークに一緒に着いて来てもらって The
Kilgour & Kron Corporation
として1987年工房をスタートします。1928年生まれの George
Kilgour はこの時59才。つまり、Kron
は自身の工房のオーナーでありながら、実態としては自らの工房で George
Kilgour の下で修行を続けていたということ。 ところが、David Atherton
が独立した後、Charley Kron は
Heritage シリーズをカタログから外すことにしたと述べています。確かに、現在の C.E.Kron
のサイトのカタログには、Bagpipe1、2、5、6といったようにまるで歯の抜けたような飛び飛
びの番号がふられているパイプしか掲載されておらず、どこか違和感が漂います。このことから推察できるのは、全ての Heritage
シリーズを挽いていたのは David Atherton
であって、Charley Kron は George Kilgour から伝授された
Medalist シリーズしか挽いてなかったということ。 以上のことから湧いてくるのは、C.E.Kron ブランドでは、パイプメイ キングに於ける旋盤作業の要だけでなく、木材や象牙などの素材に関する深い知識や加工技術までも、実は Charley Kron ではなくて David Atherton が握っていたのではないか?という疑問です。 これから C.E.Kron のパイプを購入候補にするのであれば、
2007年以降の C.E.Kron ブランドの評価について、ボブさんの
フォーラムで丹念に読み込んでからでも遅くないと思います。 |
20年前の “Piping Times” ? |
30年前の “Piping Times”1984年9月号をスケジュールどおりアッ プしました。 “Piping Times”の記事を読んでいると過去の号を参照する際にはよく Vol.◯◯、No.◯◯というように表現されることがあり、その度「それは◯◯◯◯年◯月号の事だ?」と戸惑わされま す。まして、Vol. の始期が1月でも4月でもなく10月始まりで翌年9月までなのでさらにややこしい。そこで、今回ついでに Index ページを手直し。年表記に並列して Vol. を表記しました。 Index
ページ冒頭に書いてあるとおり、このシリーズは
1977年10月号(Vol.30/No.1)〜1999年9月号(Vol.51/No.12)の22年分を網羅する予
定ですが、気がついたらこの号でま
る7年が経過、全行程のほぼ1/3を経過したことになります。 新たに「20年前の“Piping Times”」というシリーズを並行して始めれば、あと10年、つまり60歳代の内にシリーズが完了できるので、本気で シリーズ完了を目指すならばそうす る方がベターかな?と逡巡することもあります。実際、30年前と20年前の “Piping Times” を手にして同時に再読してみたこともあります。確かに、それはそれでリアルタイムと合わせて3つの時点を比較できるので それなりに楽しめました。 しかし、よくよく考えて見ればこのシリーズは誰のために提供するのでもなく、自分自身の再勉強の為に行っているこ と、急いで何の得がある? 時間 に余裕が出来てきたからこそ、じっくりと再勉強すべきではないか? 命が果てたらそれはそれで良しとしよう。逆に命果て るまで人生すなわち常に勉強だ!と 悟りました。 …ので、これまでどおりのペースで行こうと思います。 |
6年ぶりの iMac 更新 |
2008 年11月に購入した iMac のハードディスクトラブルについて書いた 2012 年9月25日の日記の締めくくりに「私の 2008年 early iMac をハブにしたパソコン・システムもしばらくは(後2年位かな?)安泰というところでしょう。」と書きましたが、実際のところも正にその通りに推移してきま した。そして、その2年間が経過した今年に入ってからは「いよいよ更新の 潮時かな?」というような状況になっていました。 iMac の新型のリリースも期待された 2014年6月のカンファレンスでは、結局 MacOSXのニューバージョン Yosemite の発表がメインで、iMac の新型はリリースされませんでした。そして、次の10月のカンファレンスでアナウンスされたのは、2013年秋にリリー スされた Late 2013 モデルの ラインナップはそのままとして、それらの上位機種としての27インチ iMac Retina 5Kディスプレイモデルの新登場でした。 いや〜、さすがにこのようなハイスペックな機器は映像処理の仕事などをする訳でも無い素人には「猫に小判」状態。さ
りとて iMac
シリーズ全体の刷新をいつまで待っていても仕方ないので、この時点で普通の iMac としては最新の Late 2013
モデルのマシンをオーダーすることにしました。 アップル・オンライン・ストア
でポチって待つこと数日、11月15日に我が家の iMac
20 は iMac 27
に代替わり完了。2008年に iMac 20 用
に設えた2階リビング、アームチェア前の移動式台からのはみ出しもほんの僅かに収まりバッチリ! ど真ん中に配置するこ
とによって視覚的には却って安定感が増しました。 さて、台に設置してからの初期設定作業がいつもながらのマックな世界の
真骨頂。ちなみに、梱包の中に入っているのは文字通り「本体、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウス、電源コード」の
みの究極のシンプルさ。この6年間
でOSは無償でダウンロード自在になったので、以前のようなOS類を収めたディスクも一切無く、添付されるのは名刺2枚
大の折り畳んだ取扱い説明書とク
リーナー布等を収めたちっぽけな紙ホルダーだけ。 ウェルカム画面の指示に従って言語を選択しアップルIDの入力等を済ませ、全ての設定とデータの復元元として Time Machine 用の LaCie HD を指定すれば、後は何もすることがありません。ただここでちょっと哀しいのは、新しい iMac のポートは Thunderbolt と USB3.0(2.0にも対応)だけで Firewire は 400 も 800 も無しという構成に対して、2年前に購入したばかりの LaCie HD は Firewire 400 & 800 と USB2.0 という構成だということ。つまり、この2つの機器間で唯一共通するポートである USB2.0 でしかデータ転送ができないというチグハグさ。常に時代を先取りするアップルの姿勢に共感しない訳ではありませんが、自らが開発した Firewire をこれほどまでに早々に捨て去るってのは如何なものでしょうか? お陰で全てのデータ転送に3時間程掛かってしまいまし た。でもまあ、これは最初だけなの で良しとしましょう。ユーザーはなんら煩わされること無く3時間後には真新しい iMac 27 で完璧にこれまで通りの作業が可能になるのですから…。 時代を先取りするといえば、iMac は エッジ部分の最薄部が5mmになった Late 2012 モ デルから一切のディスクドライブを装備しなくなりました。1998年にボンダイブルーの初代 iMac を 使い始めた時は、世の中ではまだまだ全盛期だったフロッピーディスクドライブを潔く捨て去った姿勢に戸惑い、外付けのフ ロッピーディスクドライブを購入し て暫く使った覚えがあります。(でもさすがアップルの先見の明、程なくしてフロッピーディスクなんてものは完全に時代遅 れとなりました。)今回も本体と一 緒に外付けディスクドライブをポチってしまおうか?と間際まで悩みましたが、どうしても必要な時にはまだ使える iMac 20 のディスクドライブでデータを 取り込んで転送すれば済むと考え、とりあえず様子を見ることにしました。 案の定、1階ベッド脇の机の上に備えることにした iMac 20 と iMac 27 のデータを常にシンクロするために Wi-Fi 経由でデータ共有するようにしたところ、ファインダーに表示されるネットワーク機器の中にちゃんと「リモートディスク」 というアイコンができていました。 つまり、ネットワークされている機器のディスクドライブが遠隔で使えるようです。やはり、早計に外付けディスクドライブ を購入しなくて良かったと胸をなで おろしました。 さて、大画面の新しいパソコンはなんとも気持ちのよろしいこと。グーグルアースでのスコットランド旅行もますます楽 しくなりました。また、デスク トップが広大になることは、仕事の効率も上がります。サイトのページを書く際も Dreamweaver のワークスペースの片隅に辞書を開いておく余裕があるので、“Piping Times”を仕上げる際などわからない単語があった際も画面を切り替えることなく調べることができるので大変に便利で す。 しかし、何と言っても今回のリニューアルで最も感動したのはフュージョン・ドライブの威力。このドライブは単にフ ラッシュディスクとハードディス クが合体しているだけでなく、システムサイドで個々のユーザーの使い方を学習して、利用頻度の高いソフトは自動的にフ ラッシュディスクから起動するように 仕分けます。例えば写真ソフトの iPhoto は膨大な量のサムネールを読み込むのでこれまで起動にかなり時間が掛かっていましたが、iMac 27 では正に瞬速! 笑えちゃう程のスピードで一瞬にして立ち上がります。大げさに言えば iPad 並み。これまでだと、一旦起動すると「せっかくだから、まあ立ち上げとこうか〜」って感じになりがちでしたが、今では必 要な際にその都度起動するようになりました。 さあ、これからまた数年間はこの iMac 27
と楽しく過ごせそうです。 |
AirMac Time Capsule |
新しい iMac 27 のメリットは、Wi-fi が従来の 802.11n よりも最大3倍程度速いというのが売りの 802.11ac に対応していること。この際、802.11n にしか対応していない我が家の古い AirMac Extreme も更新して、発 信&受信側双方を 802.11ac 対応に揃えることにしました。 さらに、ついでにと思い Time Machine 用のハードディスクを内蔵した AirMac Time Capsule を選びました。本体のドライブが 1TBのフュージョン・ドライブなので、Time Machine 用のハードディスクとして2TB のものを内蔵したタイプです。 このように設備すれば、Time Machine のバックアップ作業も Wi-fi でやってくれるので、従来のように LaCie HD と本体とを繋いでおく必要は無くなったのですが、万が一のためにしばらくは2台のハードディスクでダブルにバックアップ をとることにしました。マックOSは賢くて、このように接続しておけば一時間毎に自動で2台のハードディスク交互にバッ クアップしてくれます。 さて、肝心のネットへの接続スピードですが、試しに接続速度計測サイトで計測してみたところ、Wi-Fiのスピード だけでなく、そもそもの iMac 20 と iMac 27 の能力の差も加味されて、なんと10倍のスピード差が計測されました。使い心地がますます快適になりました。 |
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