パイパー森の音のある暮らし《2014年

2014/2/26
(水)

独自ドメインとサーバーの確保

 今から10数年前、インターネットが普及し初めてまだ日の浅い頃、一般的な家庭のネット環境というのは純粋なアナログ電話回線でした。Macintosh Classic 2の後継機種としてボンダイブルーの初代 iMac が我が家に来た 1989年が正にそんな時代。パソコン内部の電話回線モデムが「ピーヒュルヒュル、ピーポー、ピー、ジジ〜ッ…」なんて音で作動してインターネットに接続できた時の感動は忘れられません。(そういえば先日2014年1月24日はマック生誕30周年でした

  その後、通信技術の進歩とともに ISDN とか ADSL といったデジタル回線サービスが次々始まり、ネット環境は日進月歩の進化を遂げます。そのような中でも、いつの頃からかサービスが始まったケーブルテレビ 回線(金属の同軸ケーブル)を使った常時接続サービスは、通信速度とコスト面で大変魅力的でした。ただ、このようなサービスを受けるためには自宅がケーブ ルテレビのサービス地域に入っていなければならなりませんでした。幸いな事に我が家は東○電鉄沿線をサービスエリアをする「東○ケーブルテレビ」のサービ スエリア内に入っていたので、当時最先端のこのサービスを早速導入しました。
 その後、さらに時代は進み、同軸ケーブルが光回線になったりしながらネット環境はさらに進化し続け、ある時からその名称は「○ッツコム」と変わりはしま したが、実態として変わらない「東○ケーブルテレビ」とのお付き合いは永々と続きました。そして、ごく当然の如くネット環境とともにプロバイダーもこの 「○ッツコム」に依存し続けていました。メアドやホームページのサーバーも…。

 ところが、数日前にこの「○ッツコム」から一通の文書が届きました。A4一枚の片面だけの簡単な通知でしたが内容は深刻。近々これまでギガビットレベルの通信速度を謳っていた回線が使えなくなるとのこと。
 選択肢としては2つ。
@ 従来通りのネット接続スピードを保ちたければこれまで「○ッツコム」にギガレベルの光回線を提供していた「○u」のサービスに契約替えする。ただし、この場合にはプロバイダーが変わるので従来のメアドやホームページサービスは使えなくなる。
A「○ッツコム」に加入し続ける。従来どおりのメアドやホームページサービスは利用し続けることは出来るが、ネット接続スピードは低下し、かつ、利用料も高くなる。

 いい加減にしろよ!

  想像するに、つまりは、ユーザーのことはないがしろにして提携企業同士の喧嘩分かれに付き合わされるということ。以前より「○ッツコム」のサービスには色 々と不満が多かった我が家としては、事ここに至ってとうとうキレました。10数年のお付き合いもこれにて打ち切り。そして、喧嘩分かれしたもう片方の 「○u」とも当然ながら縁切り。喧嘩両成敗です。

 早速、最新の情報を総ざらいしてコスパとスピードを考慮しつつ我が家に最適なネット環境を検討。最近、ちまたで 2GB の「世界最速インターネット」を謳っている so-net の NURO光 に決定。その日の内に申し込みを済ませました。
 工事までにはまだしばらく時間が掛かりそうなのですが、気の短い私たちは3日掛かりで「○ッツコム」のメアドで登録していた数十カ所にも及ぶ様々な登録 情報を全て某ウェブメールのメアドに切り替えました。いや〜、それは大変な作業でしたが「憤懣」をエネルギーに乗り越えました。まあ、時間の自由が効く自 営業ならではという面もあります。サラリーマン時代だったら、こんな面倒なこととてもやってられなかったと思います。

 そして、このサイトは独自ドメインを取得して有料サーバーに移設しました。
 「○ッツコム」のサービスの不満の一つは、ホームページの容量が僅か100MBということ。実は2、3年前まではさらに少ないたったの50MBだったの で、一時はサイト全部をフリーサーバーに移していました。その間に「○ッツコム」に何度も注文を付けた挙げ句(そのせいだとは思いませんが)やっとデフォ ルトが100MBになったのでサイトを戻しました。しかし、それもほんの束の間で、サイトの容量は直ぐに100MBを超えました。その折は再びフリーサー バーに移設するのもメンドクサイので、月々のエクストラコストを支払って150MBの容量を確保して継続していました。でも、最近では既に容量は 130MB程度になっていて、近々さらなるエクストラコストを上乗せするようにせざるを得ないか、または一部をフリーサーバーに移設するか、頭の隅に常に 悩ましい問題として存在しつづけていました。
 そんな折に今回の騒ぎですから、なにをか言わんやです。

  今回移設したドメインを置いたサーバーでは、メアドは無制限に作成可能で、ドメインにサブドメインを付ければサイトだっていくつでも並列で立ち上げること が出来ます。我が家が契約したのは最も初歩的なコースですがそれでも契約容量は5GB(※)ですから、これまでのようにサイトの容量を抑えることなど一切 気にする必要が無くなります。それでもってコストは年間5千円以下。
 実はこの独自ドメインとサーバーは2年程前に既に確保済みでしたが、さほど切迫した状況にもない中で移設に伴う手間を考えるとなかなか重い腰が上がりま せんでした。ですから、結果として今回の通知は重い腰を上げさせるための良いきっかけづくりになってくれたとも言えます。

 最近、家電メーカー「○EC」系列のプロバイダーの身売り話が話題になりましたが、IT業界に於けるユーザーを置き去りにした企業の離合集散に対処するためには自前のドメインとサーバーを確保する、プロバイダーに囲い込まれないためにもプロバイダーの提供するメアドは登録メアドとして使わないといった、ユーザーサイドとしても日頃からの心構えが必要だという事を痛感しました。

(※2014年4月からはサーバー運営会社としてのサービス向上ということで、我が家で契約しているコースのデフォルトの容量が料金据え置きのまま これまでの20倍の100GB!に増量されました。○ッツコムのHP容量の1000倍ということ。でも、一体どうやって使うんだ?)

→関連記事

2014/3/12
(水)

Zep とピーブロックの共通点

  多感なティーンエイジの1970年代、彼の地からのかすかな情報を頼りにロック〜ブリティッシュ・トラッドと音楽遍歴を歩んで来た私のような世代の人間に とっては、当時のミュージシャン達のライブ映像を自宅パソコンの YouTube で自在に観る事ができる現代は、まるで夢の世界に居るがごとし。


 さて、ここで突然 Led Zeppelin の話題に飛びます。
 「 Led Zeppelin は真のライブバンド」と 言われるように、彼らのライブはその時のメンバーの気分と体調(&クスリの効き方?)によって毎回バリエイションを多彩に展開をしつつ、長い時に は4時間にも渡って延々と演奏し続けられたということ。その結果、10年余りの活動期間中に世界各地で催された数多のライブ演奏内容は、それぞれ多様な変 化に富んでいます。そこで、コアな Zep マニアは彼らの全てのライブ音源を求めて、果てしないブートレッグ(海賊版)の大海原への航海に繰り出すことになるのです。

 70 年代の初頭、ラーメン一杯が160円だった当時LPレコードの販売価格は現在のCD一枚の販売価格よりも高い2,000円前後でした。ラーメン一杯の価格 は現在では少なくとも5倍の800円になっていることを考えると、当時のLPレコード1枚2,000円というのは今の10,000円に相当する価格だった と言えます。

 そのような時代に、西新宿の某アングラレコード店の壁(の客の手の届かないような高い所)にディスプレイされていた Led Zeppelin のブートレッグ(もちろんLPレコード)には7,000円という価格が表示されていました。つまり、現在の貨幣価値で言うとおよそ35,000円と いうこと。手に取れなかったので確かめた訳ではありませんが、おそらく2枚組アルバムであったことを差し引いてもトンデモナイ価格でした。しかし、レコー ド会社や法の管理下に無い違法なそのブツがその値段で売られていたということは、これはその時点でのそのブツに対する需要と供給のバランスから生まれた妥当な流 通価格だった訳です。

 ところで、セルフ・ブートレッグ・コレクターとして有名なジミー・ペイジは、来日時には必ず新宿のパークハイアット東京のスィートルームに宿泊し、至近の西新宿界隈のいくつかのブートレッグ専門店を廻って自分たちの演奏の記録を漁る、というのはその世界では有名な話し。

  さて、現役時代からそれ程までにニーズの高かった Led Zeppelin のライブ音源は、1980年の解散以降は一層ニーズが高まるようになり、それは延々と現在まで続いています。過去に何度もブート化された有名なライブで も、何故か小出しに新しい音源が発掘される度にマニアはそれを求めるという構図は変わりません。ブートレッグの多様さに於いても Led Zeppelin は他のバンドとは別次元の巨大な市場を構築しているのです。

 当時、小遣いを叩いてアルバム一枚を買 うのがやっとだった高校生の私は高価なブートレッグに手を出すことなど夢の又夢。私が初めて Led Zeppelin のブートレッグ(CD)を購入したのは、思い出深い1972年の彼らの武道館に於ける初来日公演から30年経って、一人息子にレスポールを買ってやった頃 のこと。…という顛末は 2002年11月の日記に書きました。
 現在では、それなりにリーズナブルになっている Led Zeppelin のブートですが、かと言ってそれ以上深入りする程のマニアではないので私が持っているのは超有名なブート2セットだけです。最も有名な 1977年6月21日のカルフォルニアでのライブを納めた ”Listen to this Eddie” に入っている 31:10にも及ぶ “No Quarter” は「長い曲命!」である私の最愛聴テイクとして、眠れぬ夜を幾度と無く救ってくれた音源です。


 さて、ここでやっと冒頭の YouTube の話題に戻ります。
 ある時、例によって70年代の様々なライブ映像を検索しては楽しませてもらっていた折、なんと、これらの Led Zeppelin のブートレッグの音源がアップされていることに気が付きました。当然ながら映像付きではなく音声のみですが、1〜2時間から長いモノでは3時間以上のブート 音源がまるまるアップされているのです。
 そもそも違法なモノですから、こちらも堂々とダウンロード。
 いや〜、びっくりしました。40年前に高嶺の花で逆立ちしても手が出せなかったものが今ではタダで、それも自宅に居ながらにして数クリックの内に目の前のパソコンの中に入ってしまうのですから。

 良い時代になったものです。

 さて、そんな風にしてダウンロードした YouTube のブート音源の欠点はトラックの区切りがないこと。3時間半のライブなら3時間半のワントラックとしてアップされている訳。そこで、 オーディオ編集ソフトでお好みの曲を切り出し、オリジナルアルバムや公式ビデオなどの音源も含めて、同じ曲をつらつら並べてプレイリストを作成。ループで聴き比べるのが最近の楽しみ方です。

 そんな風にして作ったプレイリストは、例えば "Stairway to Heaven" では Led Zeppelin IV に収録されていたオリジナルの 8:02 のテイクから、Listen to this Eddie の13:26の最長テイクまで、全部で16テイク、トータル演奏時間 2時間46分14秒というもの。

 また"No Quarter" は House of the Holly に収録されていたオリジナルの 7:00 のテイクから、やはりこれも最長は Listen to this Eddie の 31:10のテイクまで全部で9テイク、トータル演奏時間2時間59分14秒のプレイリスト。

 さらに、彼らの最も初期からの18番(実は、そもそもジミー・ペイジがヤードバーズ在籍中の作品)である"Dazed and Confused" の場合は Led Zeppelin I 収録のオリジナル 6:26のテイクから、1975年Los Angeles に於けるなんと 44:51に渡る長大なテイクまで、全部で16テイク、トータル演奏時間6時間34分42秒という超長大なプレイリストができました。

 "Stairway to Heaven" はそれ程ではありませんが、"No Quarter" "Dazed and Confused"、そして、まだ編集してはいませんが、"How many more times" などについては、興が乗ると毎回のようにテンポやアレンジを変え、間奏に様々なメロディーを挿入しつつ延々と演奏し続けます。それにしても、当初数分の曲を3、40分以上にも伸ばしちゃうってのも凄いですよね。

 一方、私のピーブロック音源のコレクションは今(2014年3月現在)やパイパー176人による曲目数241曲944テイク、トータル演奏時間162時間57分33秒という膨大なものになっています。(Donald Macloed のチュートリアルや Brown & Nicol のマスターズ、Binneas is Boreraig などのシリーズモノは除きます)

  これらどちらも共通しているのは、ピーブロックの場合は同じ曲がそれぞれのパイパーによって、また、同じパイパーでもシチュエーションによって、さまざま な表現で演奏されること。そして、 Led Zeppelin の場合も、同じ曲がそれぞれのシチュエーションによってテンポも違えば、繰り出されるリフやソロなどインプロビゼーションも様々だということ。


 その時の気分に応じて、PiobaireachdLed Zeppelin かのどちらかのプレイリストを選び、流し聴くのが最近のパイパー森の音のある暮らし。この2つのプレイリストを全く違和感なく同じ感性で楽しめてしまうのが、Piob-Rocker たる由縁でしょうか?

2014/4/4
(金)

CoP のデジタル書籍は悩ましい

 CoP のデジタル書籍に関する最新レポートです。これまでの経過については2012年2月の日記以降のいくつかの関連記事をお目通し下さい。


 今年2月の日記で書いたデフォルト・メアド変更に伴う諸手続きの中には CoP メンバー・アカウントの変更もありました。 手続き後に新しいメアドでログインして自分のアカウント情報を確認すると、ちゃんと ID が新しいメアドに変更されていました。2月末のことです。

 さぁ〜て、3月号の “Piping Times” はきちんと新しいメアドに配信されるでしょうか?

 いつもパンクチャルにイギリス時間の1日、つまり日本時間の2日頃配信される “Piping Times” が、この3月号に限っては何故か日本時間の2月28日21:28 に早々と配信されました。

 見事に以前のメアドに…。

  それだけなら、まあ、送信先メアドに限っての変更手事務が遅れているだけだと思って済ませますが、実は誌面にログインする際にも既に変更済みであるはずの 古い ID(以前のメアド)でしかログインできないのです。せっかくのシステムがシームレスに繋がっていないのですね〜。

 早速、かの ○ndrew Wallace あてに「新しいアカウント情報を “Piping Times” の購読にも反映するようにして欲しい。」という趣旨の丁寧な依頼のメールを送信しました。

 ついでに、以前の “Piping Times” で散々悩まされたのと同様にIDとパスワードを入力しても何故かログインできなくなっている Didital Kilberry Book for PC の問題も併せて解決するように依頼。実はこの症状が出たのは数ヶ月前なのですが、Digital Kilberry Book for iPad の方は問題なく読めていることもあり、打てもちっとも響かない ○ndrew Wallace とのやりとりが億劫で直ぐに伝えてもいなかったのです。

 そして実は、CoP のデジタル書籍についてはさらにもう一つの問題を抱えていました。
 以前にも書いた様に私は “Piping Times” が配信されると直ぐにオフライン・バージョンをダウンロードしてそちらを読むようにしていました。ところが、ちょうど Didital Kilberry Book for PC の不具合が発生した頃と同時期の 2013年8月号から、オフライン・バージョンのローダーをクリックして開こうとすると「"loader"は壊れているため開けません。”ゴミ箱”に入れる必要があります。」というメッセージが表示されるのです。
 つまりは “Piping Times” の オフライン・バージョンに至ってはログイン画面にすら到達できない状態が続いているのです。この症状はそれ以降ほぼ毎月ですが、稀に壊れてないローダーも あったりするので余計に厄介。まあ、通常のオンライン・バージョンは毎月問題なく読めていますし、この状況の説明をあの不親切な ○ndrew Wallace 相手に私の拙い英語でやり取りすることを考えると気が滅入るのでそのままにしていました。

  「電子図書」に関してはつい最近、出版元がその配信ビジネスから撤収したために、既に購入したはずの「電子図書」が読めなくなる、という事態が発生しまし た。「電子図書の購入」という概念は「紙の図書の購入」の概念とは根本的に異なっていることを思い知らされたばかりです。つまり、CoP のこの2つの書籍でも分かるとおり、電子書籍というのはダウンロードしたオフライン・バージョンですらその閲覧可否を発行元でコントロールされている訳で す。しかし、一旦何らかのトラブルが発生してログインが出来なくなる⇒読めなくなる、という理屈であるならばオフライン・バージョンの存在価値は単にダウ ンロードに係る時間の短縮だけ、ということになります。


 さて、例によって ○ndrew Wallace からは何の応答も無いままに1ヶ月が経過。私はメールを送った以降も、時折 Didital Kilberry Book for PC にログインできる様になっているかどうかをチェックしていましたが状況は変わりません。多分、私のメールは完全に無視されているのでしょう。

 案の定、2014年4月号も何事も無かったように以前のメアドに配信されました。そして、ログインが出来たのも以前のメアドでした。

 いい加減にしろよ!

 ここに至って、とうとうここ数年間の堪忍袋の緒がブチキレました。

 どうやったらこの憤りが伝わるか考え抜いた末に、私がこれまで書いた英文メールの中で最大限のぶしつけかつ強い語調のメールを送信しました。

 タイトルは "Digital is annoying. Why do you ignore my order, every time ? "

 本文には一切の挨拶抜きで以下のように書き送りました。(おそらく)彼が生まれる前からの長年の読者を丁重に扱え!と言う意味を込めて…。

 「Mr. ○ndrew Wallace、私は “Piping Times” の37年を超す購読者として、現在私がおかれている状況にあなたが全く対処しないことに心から失望した。あなたは私がこれまでもデジタル版 “Piping Times” やその他の CoP のデジタル版図書籍に於いて多くのトラブルに巻き込まれた事を知っているはずだ。その度私は Eメールを書いてきたが、あなたは一度たりとも直ぐに対応した事が無い。(以下フォントを大きくして)私が一ヶ月前に送ったメールに書いた状況に直ちに対処するべし。」

 4月号が配信されたのが4月2日17:00のこと。私は翌朝一番でこのメールを書き上げて直ぐに送信。私は ○ndrew Wallace あてにこのような苦情メールを送る際は彼が一人でもみ消してしまわないように、個人メアドだけでなく必ず CoP 代表メアドにも同送するようにしています。昨年2月の日記に書いた、Didital Kilberry Book for PC 購入の際に Moira Livingstone という女性スタッフから早々に詫びの言葉が伝えられたのもその成果。また、 “Piping Times” のトラブルに際して苦情メールを送った時には、おそらく遠隔地に居たと思われる Robert Wallace の iPhone からすかさず次のようなメールが入りました。

 Apologies Mr Mori ; someone will look at this right away. Robert Wallace, editor

 ちなみに、私が送信してから僅か1時間後に返信されたこの Robert Wallace のメールからさらに4時間も経ってからやっと届いた someone たる ○ndrew Wallace からのメールは冒頭の Hi すら抜きで次のような文面でした。

 What problems are you having and I will have a look for you.

 「お前のお陰で俺は Robert に怒られたじゃないか。」というイジケた気持ちが満載。会員をカスタマーと思ってない。「おいおい、一体何様だと思ってるんだ!」と、今読んでも頭から湯 気が噴きそうです。ところで、この2人は親子なのでしょうか? そうであっても、私はちっとも驚きませんが…。

 さて、昔話はさておいて、現在の時差が8時間ですから現地での業務開始時間が9:00とすると日本時間の4月3日17:00には ○ndrew Wallace とその他の CoP のスタッフの目に、私の憤懣に溢れたメール(その下には、一ヶ月前に送った極めて丁寧な言葉遣いの状況説明のメールが引用されたもの)が目に入ったはずです。
 さぞかし周りのスタッフにも促されたのでしょう、始業開始から一時間程しか経っていない18:16 ○ndrew Wallace から早々に次のような返信が入りました。

Hi,

I did change your email address as requested but for some reason this did not save.
I have deleted your account and made a new one with the new email address.
Your login details for both your Piping Times are username: maccrimmori@gmail.com and your usual password.
Please let me know if you are still having problems with this.

Regards

 いつもの事ながら、彼のメールには決してお詫びの言葉がありません。その代わり今回も直ぐにウソと分かるようないい加減な言い訳を書いています。でも、私の憤りに対して余程ビビったのでしょう、Hi で始まり、Regards で終わっている今回のメールはこれでもこれまでになく丁寧な方。最後の文頭に Please が書いてあるなんて驚きですらあります。 

 少しは溜飲が下がったところでメールの内容を確かめるため “Piping Times” 4月号にログインをし直すことにしました。しかし、このシステムにはそもそも手動でログアウトする手段が無い中で一旦ログインしてしまっているので、何度 立ち上げ直してもログイン状態のままで肝心のログイン画面が登場しません。試しにブラウザーのキャッシュを削除しても同じ。仕方ないので、ここは一旦相手 の言葉を信用して5月号を楽しみにすることにしました。

 そこで次に Didital Kilberry Book for PC にログイン出来るかを試します。ところがなんと、こちらは以前と全く変わらない状況。ここで、またまたキレました。全くもってこういう出来の悪い小僧を相手するのは疲れます。

 すかさず、20:09に次のような怒りのメール第2弾を送信。

「“Piping Times”4月号には既にログインしてしまっているので確かめようが無い。一方で Kilberry Book for PC の方は未だに状況は変わっていないじゃないか。」と書いた上に勢いに任せて、例のオフライン・バージョンのローダーのトラブルの件についても書き加えました。

 程なくして 21:00 に次のメールを受信。

Hi

Could you please try your Kilberry book again?
I can get it here so it should work ok.

Regards

  "Could you please〜" というフレーズが使われるなんて ○ndrew Wallace からのメールとしては前代未聞。矢継ぎ早の私の憤懣メールにさすがの彼もようやくこちらがお客様だということを認識したようです。
 早速確かめてみると、ようやく新しい ID(メアド)と従来からのパスワードでログインできました。 Didital Kilberry Book for PC の実に数ヶ月ぶりの復活です。

 ここまでで、あちらの始業時間からたったの4時間。やる気になればあっと言う間に解決するこんな簡単なことを、なんでこんな風に叱責を受けるまでとことん放置するのでしょうね。

 一方で、先ほどのメールではオフライン・バージョンのローダーの件については触れられていません。そこで、ログインできた旨を伝えがてら、ローダーを開 けようとして際に表示されるメッセージ(2通りあってその内一つは英語、一つは日本語)のスクリーンショットの画像(日本語メッセージの英語訳付き)を貼 付して「この問題はさらに込み入っているとは思うが解決に努力せよ。そして、解決したら直ぐに知らせるよう。」と念押ししました。

PT1402

 まあ、既に書いた様に、オフライン・バージョンと言えども遠隔操作でログインがコントロールされているのであれば、あえてオフライン・バージョンをダウ ンロードして保存しておくことの意義はかなり希薄になります。ですから、今の私はこの件の解決を本気で期待しているという訳ではありません。想像して余り ありますが、多分 ○ndrew Wallace はこの件については放ったらかしにすることでしょう。


 以上、かなりグチめいたことをつらつら書き連ねましたが、何も CoP の出来の悪いスタッフの悪口を言うのが本来の趣旨ではありません。ある面では利便性が高いデジタル書籍ですが、その反面このシステムが内包する諸処の問題 点については重ね重ねご注意あれというところ。デジタル書籍の購入経験は私自身もさほど多くはありませんが、その少しの経験から言っても、CoP のデジタル書籍のシステムはまだまだ改善の余地大と言えそうです。


【後日談 2014/4/9】 

  “Piping Times”4月号を一旦閉じてから数日後、再度リンク先にアクセスしてローダーを立ち上げたらやっとログイン画面が出たので、新しい ID(メアド)とパスワードを入力してみました。

 見事に拒否されました…。

 自分の入力ミスを疑って何度か入力し直したり、試しに以前の ID を入れてみたりしましたがどうやってもログインできません。またまたキレそうになりながら「もしや…?」と思い、 “Piping Times”とは別に設定されている Didital Kilberry Book for PC のログイン・パスワードを入力してみたら、なんとそれでログインできてしまいました

 いや〜、またまた飽きれるばかり。同時に2つの事の修正を依頼するとコレです。完全に混同されてしまいました。単にやる気が無いだけでなく、適正な事務処理が出来ない。

 でも、これまで “Piping Times”Didital Kilberry Book for PC とで同じ ID で2つのパスワードを使い分けなくてはならなかったことから思えば、却って好都合なのでこれはこのままクレームは付けないことにします。

 そもそも “Piping Times”のログイン・パスワードは CoP サイドで勝手に決めてきましたが、Didital Kilberry Book for PC の場合にはユーザーがパスワードを決められるというちぐはぐな扱いでした。そして、どちらも一旦決めたパスワードをユーザーサイドでは変更できないので、結果として2つのパスワードが存在する羽目になっていたのです。

  とは言っても、いくつかのバックナンバーで確認してみたところ今回の処置はバックナンバーに関しても一括して適用されるという訳ではなく、それらへのログ インについては従来通りの ID とパスワードの入力が求められました。つまり、相変わらず複数の ID とパスワードを使い分けなくてはならないという状況については改善されない状況。

 出るのはため息ばかりなり。本当になんとかして欲しいですね。


【後日談 2014/5/1】

 このところやたらパンクチャルな “Piping Times”。うるさい読者が居る日本に合わせたのか5月号は日本時間の5月1日0:40AMに配信されました。

 朝一番でリンク先にアクセス。ローダーを立ち上げ、疑うことなく Didital Kilberry Book for PC と同じ ID とパスワードを入力すると無事にログインできました(笑)。

 さて次はオフライン・バージョンをダウンロード。ローダーをクリックすると、なんと無事に動作するではないですか。 ○ndrew Wallace は今回の配信に当たって、オフライン・バージョンのローダーについて何らかのチェックと対応はしたようです。

 意地悪な読者はさらに次のステップへ。最初にローダーの不具合が生じた 2013年8月号は対応済みでしょうか? 改めてこの号のオフライン・バージョンをダウンロードしてみましたが、相変わらずローダーが壊れているメッセージが出ます。○ndrew Wallace の対応もそこまでは至っていないということ…。

 でもまあ、おそらくこちらの指摘に対して一切対応しないのではないかと想像していたことからすれば、これは十分に及第点を上げられます。良しとしましょう。

⇒2016年4月1日エイプリルフールの出来事

2014/5/2
(金)

日本人にとってピーブロックは馴染み易い

 このところ、Bridget MacKenzie さんの最後の本 "Piping Traditions of the Outer Isles" を 読んでいますが、それによるとアウター・ヘブリディーズの Uist 島と Barra 島という場所は、このエリア独特の固有な演奏スタイルが伝承されていて、また、過去に数多くの傑出したパイパーを輩出していることが分かります。ハイラン ド・パイプの伝統に於いて大変重要な場所だと言えるのです。

 その中に A South Uist Piper in Japan という項があって、日本在住の South Uist島出身者の末裔にふれた箇所がありました。スーダン人の外交官の父親と、Uist 島のパイピング一家出身で自身もパイパーであった Fiona MacDonald さんを母親に持つという Yahya Abdelsamad というこの方は、京都大学で近代日本史を教えているとのこと。1880年製のアイボリーマウントの由緒あるパイプ(1950年代にシルバーが施されたということ)を購入され演奏しているとまで書かれていました。母方の名を取った別名は Alasdair MacDonald とのことで、日本のコンペにも出ているような書き方でしたので、関西では有名な方なのでしょうか?


 さてこの項で印象的だったのは、Bridget MacKenzie さんが「日本人にとってピーブロックは馴染み易いと思われる。」と書かれていたことです。そして、彼女がそのように思い至るようになった根拠となった次のような大変印象的なエピソードが紹介されていたので紹介します。

  There is interest in piping in many parts of Japan, and piobaireachd seems to apeal to the Japanese mind.
 One day at the Games in Dornoch, a Japanese lady paused to listen at the piobaireachd platform, never having encountered the music before. She was held by it, and seventeen piobaireachd performances later was begging to be told where she could hear more.
 Many Japanese people have an instinct for patterns, and this lady was able to discern those of the structure in each tune, on first hearing.

 冒頭の一行の推測(が外れていること)は気恥ずかしい限り。日本でもこれだけのハイランド・パイプ愛好家が居れば当然そうだと思われても仕方が無いですよね。現実は大変に寂しい限りですが…。
 ただ、後半の記述は正に我が意を得たりというところなので大変に心強く感じました。生前にお言葉を掛ける機会があったらどんなによかったかと思います。

 この一文、ピーブロック名言集にも収録しておきました。

2014/6/9
(月)

The Flight of the Eagle

 昨日、"Piping Tradition of the Outer Isles" を読み終えてしまったので、月初めに配信されたばかりの "Piping Times" 6月号に広告が掲載されていた、"Flight of the eagle - The life of Donald Ban MacCrimmon "という本をこの本の専用サイトからオーダーしました。

 最も安いのはデジタル版ですが当然手を出さず、ペーパーバックの一番安いヤツにしておきました。
 著者はオランダ人とのことで、画面を進めていくといきなりオランダ語らしき表記になって戸惑いましたが、適当にポチポチして行くと PayPal 画面で日本語になって無事完了。

 ところで、購入前に HomePage からリンクしている今年3月24日に開設されたという Facebook ページにも行ってみたのですが、これが中々オススメです。いろいろと興味深いサイト、資料、動画など、満載です。

 実は、Facebook は疲れるので、最近とんとアクセスしないのですが、こういうページがあると有意義だなと思いますね。

2014/6/20
(金)

The Flight of the Eagle 到着

 6月17日に無事到着して読み始めています。
 あの頃を舞台にした小説ということで登場人物も(名前だけは)良く知っている人ばかりなので、まるでその場に居合わせるような臨場感があってワクワクします。

 まだ冒頭なので今ひとつストーリーの展開が読めないことと、ボリュームもさほどない本なのでもったいない気持ちもあり、まずは最初の章から Urlar のペースでボチボチと読んでいます。
そうそう、この本、章立てが「Uralr〜Siubhal〜Taorluath〜Crunluath〜Breabach」という5章立てになっているんです。

 嬉しかったのは、Paypal の送金情報が先方に届いた途端に、著者の Gosse Hulzinga さんからメールが来たこと。
 彼にしてみれば、まさか地球の裏側からこんなに速攻で注文が入るとは思ってもいなかったようで、大層喜んでいました。お気づきかもしれませんが、その事は Facebook にも書きこまれています。

 サイトの著者紹介の項にあるとおり、MND と闘う彼が音声認識ソフトを使って送ってくれたメールは以下のようなもの。

ーーーーーー

10 June 2014,

Dear Sir,

Thank you for your payments and the order, I received this morning. I am pleasantly surprised, a direct order all the way from Japan, how special is that! The book, you have ordered is in stock. I will prepare shipment tonight and, I am sorry. Due to an illness, I have to write and send emails using speech recognition software. I just said.'send it.' And instead of typing it. He just sent away the wrong email twice! I am a very sorry for this, but I hope you will understand.

Anyway, the parcel, containing your book will be shipped tomorrow and is sent to you by airmail. Please let me know when you have received your book. I hope it all works out well and I wish you all the best from Holland. I guess that I there are not many pipers in Japan, but I am sure that those who do play do it very well. I have practised karate and aikido for many years and I really like the devotion the Japanese have to perfecting their mastery of everything.

Thanks again and pleasant reading!

Mr Gosse Hulzinga

ーーーーーーー

 彼の了解は得ていませんが、差し障りの無い内容ですし、皆さんにもぜひ披露したいような暖かな内容なのでここで紹介させてもらいます。
 ここに書いてあるとおり、これは3通目でやっと完成したメール。彼がパソコンに向かって "I will prepare shipment tonight and〜" に続けて"send it" を言った途端に音声認識ソフトが勝手に「メールを送信」してしまったとのこと。
また、最後にあるとおり、彼は空手と合気道もやっていたとこのことで、ことさら親日家のようです。

 私も直ぐに返信。
 特に、病気にも関わらず MacCrimmon Cairn を巡礼したりする彼の行動力について賞賛の言葉を贈りました。

2014/6/24
(火)

The Flight of the Eagle 読了

 私は、Seumas MacNeillBridget MacKenzie さんが書くノンフィクションの本を沢山読みますが、同時にまた、史実とファンタジーの合いの子のような読み物も好きです。

 その代表格が、"The Silver Chanter and other Piper Tales" ですが、この "Flight of the Eagle" もそんな風にしてワクワクして楽しめました。

 この小説では、Canntaireachd No.17 で紹介した “PIOBAIREACHD and its Interpretaion” by Seumas MacNeilll and Frank Richardson から引用した次のエピソードが後半の大きなクライマックスになるのですが、その臨場感は素晴らしく、囚われたのが何故か Malcolm ではなくて、Donald Ban になっている事もどうでもいいこと。果たしてどちらが史実なのでしょうか?という程度の話に思えます。

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 実は、マクリモンが仕えていたスカイ島のクラン・マクロードは Jacobite Rising に際してはなんとイングランド側に付いたのです。
 そして、パイパーとして従軍した Malcolm は、1745年12月23日の Inverurie の戦いで敵(ジャコバイト側)に捕われます。しかし、ここでマクリモンという名前がもたらしたマジックが起こりました。翌朝、本来ならバグパイプの音色が 響きわたるはずのジャコバイトのキャンプが何故か静まり返っていました。司令官の問いかけにパイパーたちは「マクリモンが捕虜として捕らえられている限 り、私たちはバグパイプの演奏を拒否する。」と答えたというのです。
 そして、その結果、Malcolm は無事釈放され、自分の軍に戻ったということです。

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 ボリュームが少ないのでちょっとづつ大切に読んではいたのです、さすがに3日で読み終わってしまってたので、次に読む本として、Flight of the Eagle の Facebook で紹介されていた、"The MacCrimmon Pipers of Skye" を注文してしまいました。

2014/8/12
(火)

猛暑の日本でハイランド・パイプの歴史を文化を考える

 "The Flight of the Eagle" の次の本、"The MacCrimmon Pipers of Skye"サイトの Paypal のボタン(North America and ROW)のリンク先の価格表示が間違っていたようで(現在は修正済み)、Bruce Campbell さん本人からの依頼に従って送金し直したりしていて手間取り、7/12になってやっと手元に到着。

 軽い「読み物」である "The Flight of the Eagle" とは違って、さほど分厚くは無いとはいっても全部で174ページはある歴史物なのでゆっくり味わいながら読み進めています。というより、例年異常に梅雨ら しい梅雨だった間はともかくも、梅雨明け直後の猛暑の中では、おいそれ直ぐには心象をスコットランドに瞬間移動させるのが難しく、没頭して読み耽るという 感じには中々ならず、まだやっと半分程読み進んだところです。同時に、この手の本は「読み終わってしまうのが惜しい」という気持ちも有りますし…。

  もちろん、こんな時こそ蓼科の山荘に篭ればナニヨリなのですが、このところは 93才という高齢の母を置いて長期に家を離れるのが気掛かりで、私ら夫婦は一ヶ月に一度程度の頻度で一泊二日の弾丸登山ならぬ弾丸避暑に行くのがせいぜい といった所。お盆休みの今週はここしか休みの取れないサラリーマンである大阪在住の息子が仲間と一緒に山荘を独り占めしています。

 盛夏の東京では春秋の爽やかな季節のように早朝とか夕刻のウォーキングもままならないので、先日とうとう電動ウォーキングマシーンを購入。家の中で運動不足解消に努めることにしました。
 エアコン室外機のセンサーが 39°Cにもならんとする猛暑の中、トレーニングする部屋にはエアコンをガンガン効かせてます。…が、実は私が家の中でハイランド・パイプを演奏する ウォークインクローゼットはウォーキングマシーンを置いた部屋に隣接しているので、そちらも同時にキンキンに冷えます。
 夫婦ともども概ね朝晩一回づつトレーニングするのを日課にしていますが、その内夕方の部では奥さんがウォーキングを終えた後(つまり、部屋はキンキンに 冷えてハイランドの風が…)、私はウォーキングならぬパイピング・トレーニングすることが多くなりました。これまで、わざわざ部屋を冷やすのは大変なので 夏場は演奏する機会が減るのが常でしたが、思わぬ副産物で最近はパイプを吹く機会が飛躍的に増えました。

 Dunfion Pipes を購入した際に Henry Murdo さんが付けてくれた Ceol Mor というブランドのチャンター・リードの一本がこのところ最高の状態にあるのと、愛用のMGドローン・リードもブローインしてからほんの数分でほぼ安定してくれるので、演奏していてメチャクチャ楽しいのです。

 自分的に最近演奏したい曲といえば、Lament for the ChildrenRonald MacDonald of Morar's Lament のどちらかと相場が決まっているのですが、そもそもウォーキングをサボってパイピングにうつつをぬかす事について余り良い顔をしていない奥さんに「いつも同じ曲ばかり…」と言われてしまったので、この数日はレパートリーに幅を持たせるようにしています。

 昨日は久しぶりに Lament for Mary MacLeod(久方ぶりなので、途中で間違えてしまいました)を演奏、今日はなんと、Lament for Patrick Og MacCrimmon を演奏し終えた後、余りにもドローンの調子が安定して気持ち良いのでヤメるにヤメられず、そのままノンストップで Morar's Lament に突入。最後の Crunluath-a-mach まで一気に演奏してしまいました。 Crunluath-a-mach 2連発。気持ちエガッタ〜!

  まだ初心者のウォーキングマシーンでは、概ね 4.5km/h のスピードで 20分、およそ1.5km程歩くだけで汗びっしょりになってしまう軟弱者なのですが、併せて 20数分のこの2曲を演奏し終えると丁度同じ程度の発汗。エネルギー消費も多分同程度なのではないでしょうか?(…と、ウォーキングをサボる理屈付け。) 奥さんの手前、大きな声では言えませんが、パイプを演奏し終えた時の爽快感は何ものにも代えがたいのは言うまでもありません。

 台風の到来のお陰と言っては不謹慎ですが、ここ数日は猛暑よりは若干マシな読書環境の中、それなりに本も読み進むことが出来てマクリモン一族に関する知識も着実に蓄積中。

 「ハイランド・パイプの歴史と文化」に想いを巡らせつつ、至って充実したパイプ三昧の日々を送っているパイパー森の今日この頃です。

2014/8/21
(木)

Atherton Bagpipes

 パイプのかおり第18話第19話に書いたとおり、50才記念に Dunfion Pipes を入手する際には、様々なパイプメイカーのそれぞれの特徴を把握しようとあれこれとパイプメイカーのサイトを訪ねたものでした。しかし、そもそもパイプ・フェチという訳でも無いので、Dunfion が手元に来てからはそのようなサイト巡りについてはとんとご無沙汰していました。

 8/18の The Flight of the Eagle のFacebook に「Donald MacCrimmon が現代に生きていたら、どんなパイプを演奏したことだろうか?」という書き込みがあり、私の知らない Atherton Bagpipes というメイカーが ”today's best builder”と紹介されていました。
 はてな?と思いリンク先をクリックしてこのメイカーのサイトを訪問。また、世の中の評価は?と、こういう時に私が最も信頼できる方法として必ずやる、ボブさんの Technique and Instrument のフォーラムで、Atherton Bagpipes の文字列でトピ・タイトルの検索を掛け、ヒットしたトピ全てに目を通しました。
 …と、サラッと書きますが、実はどれも結構な量。こういった時にこそ自営業の強みで時間には余裕があるのが幸いします。


 その結果次のような概要が分かって来ました。
 この Atherton Bagpipes は、1995年からニューヨークの C.E.Kron の工房で働いていた David Atherton がその後、2007年に独立して自らの名を冠したブランドでパイプを世に送り出し始めたとのこと。C.E.Kron 時代の後期の製品の中には実質的に彼が造ったのが特定できるパイプが沢山あるということで、既にその頃からその腕前は遍く知れ渡っていたようです。
 自らのブランドを立ち上げてからまだ僅か 7年間しか経過してなくて、これまで世に出てパイプは150台程度だというのにも関わらず、一流パイパーたちによってあちこちのコンペティションで優秀な 成績を収め、既に巷では「現在、最高のハイランド・パイプを造るパイプメイカー」という評価が確立しているようです。
 いくつかのタイプのパイプを製作しているようですが、中でも19世紀後半に造られた Duncan MacDougall Pipes のコピーモデルが特に垂涎の的のようです。
 しかし、それだけ評価が高くなると当然のようにバックオーダーが沢山溜まっているため、なんと、既にセカンドハンド市場に出回る Atherton のパイプには新品を上回るプレミア価格が付いていということ。
 その著しい興隆の様は、1980年代の D. Nail になぞらえられています。

 Atherton Bagpipes のサイトには克明に自らの考え方や素材に関する情報がびっしり書かれています。いくら時間があるとはいっても細かな文字でびっしりと書かれた英語の文章を詳細に読み解くのは容易ではないので、とりあえず Gallery ページに目を通すことにしました。

 ところがこの Gallery が またスゴイ! 2007年作のパターン1から始まって最新の 2014年作のパターン78まで(つまり製作したパイプの半分)について、それぞれ写真と解説が詳しく載っています。中には一つのパイプに優に200枚を 超す写真を使って製作過程を克明に示しているページもあり、全部見通すだけでも半日以上掛かりました。

 確かにどのパイプも非常に丁寧に造り込まれていることがよく分かりますし、プレスティージアスな雰囲気満点。私のように全部目を通そうと思うと気が萎えてしまうでしょうから、時間と根気の限られてた方には、Birth of an Heirloom というタイトルされた、パターン38パターン41 の写真集がお薦めです。…といっても、この2つだけでも500枚以上の写真が掲載されているので覚悟して臨んで下さい。


 工程写真を見ていて特に興味深いと思った点がありました。
 いくつかのパイプでは木質(ブラックウッドなど)や象牙の内側に合成樹脂や金属のライナーを仕込む手法が見て取れたのです。合成樹脂の場合は一旦ソリッ ドの棒を仕込んで内側を削る、金属の場合は中空のパイプをすっぽり仕込むという違いはあるようですが。
 特に、ブローパイプでは、木質部の空気を通す部分は末端のヘンプを巻き付ける部分まで全て金属パイプ製となり、上部はそのまま象牙や人工象牙のマウス ピースに繋がるような仕組みになっているようです。これならば、確かにブラックウッド等の木質でブローパイプを設えながら、乾燥地帯のパイパーの悩みどこ ろである、湿気でブローパイプにクラックが入るなんてことが絶対に起こり得ません。大変に凝った造りで、そこまでやるか?という感じですね。(パターン3235424464767778 などの写真集の中にも見取れます) 

 その一方でちょっと不思議に思ったのは、ブローパイプのような細いパイプに金属のライナーを入れるような凝ったことをする割には、最盛期の MacDougallGlen のパイプでごく一般的だった、あるいは現代の DunfionUilliean Pipes でも施されているようなドローンパイプに真鍮製のスリーブを入れているパイプが見当たらないことです。ライニングするのはあくまでもブローパイプの湿気によるクラック対策重視なのでしょうか?


 いや〜、たった10年間の間にハイランド・パイプメイカーの勢力図もすっかり様変わりしていたのですね。
 ギャラリーを眺めていると、素晴らしいシルバーワークに見とれること、また、マウント一つとっても、現在では入手不可能な本物の象牙、マンモスの象牙、 一角の象牙、年代加工された人工象牙、palm ivory(?) boxwood などなど、様々なマウントが登場してくるので、それらを見ているだけでも存分に楽しめます。

 しかし、いつまでも見とれていても仕方ないので、これからは彼が詳細に書きこんでいる象牙やブラックウッドといった素材に関する様々な情報など(暗い未来に関するものも)も丹念に読み込んでいきたいと思います。物欲を出してしまうと妬ましくなるので、決してそんな気持ちは起こさないようにしよう、と自戒しつつ…。

2014/8/23
(土)

C.E.Kron
の真価は?

 掲示板で Piper iwai さんが教えてくれた Bagpipe ID というサイトで古今東西のパイプメイカーに関する説明を読んでいたところ、C.E.Kron のページの写真の中に↑で触れたブローパイプと全く同じ造りのものが掲載されているのを発見。
 早速久方ぶりに C.E.Kron のサイトを巡ってみると、Mammoth with custom mouthpiece のページにこの凝った造りのブローパイプに関する記述がありました。

The metal is all in the blowpipe/mouthpiece assembly.
The blowpipe is the "no-touch" brass sleeved system I invented a few years ago, with a brass tube connecting the brass tenon and aluminum tip at each end.
They are sealed against moisture and air leakage, so the ivory and wood are protected from attack by moisture.
The mouthpiece is sleeved mammoth with ferrules at both ends.
The aluminum bead and silver ferrule on the mouthpiece help prevent cracking due to outward pressure from the sleeve (when the blowpipe and tip are screwed on.)

 ということで、このメタルライニングされたブローパイプは Charley Kron が考案したもだということ。…ですが、本当のところは C.E.Kron 時代の Dave Atherton がマスターたる Kron と一緒に工夫して完成させたのではないでしょうか。そして、おそらく Atherton の果たした役割がかなり大きかったのでは? ですから、Kron としても自分の名でパテントを取るのは遠慮したのではないか?
 あるいは、この仕組みを考えたのは Kron だったとしても Atherton の匠の技無くして具体化は難しかったのかもしれません。そうでなくて、 Atherton が自身のサイトで「どうだ、こうやって造るんだ。真似したかったら真似してみろ!」と言わんばかりにその加工工程をあれ程詳細に開示することも無いでしょう。


 以前、丹念に読んだ 2004年時点の C.E.Kron のサイトでは、 Charley Kron J&R Glen の工房を買い取り、機器をニューヨークに運んで工房を開設したといった経緯は紹介されていましたが、そもそもバグパイプの演奏を誰に習ったのか、また、どこのバグパイプ工房に弟子入りしてパイプメイキングを習得したのか、などについては紹介されていませんでした。
 しかし、今回ほぼ10年ぶりにサイトを訪ねてみると、2005年に収録された Charley Kron のインタビューが掲載されていて、Kron 自身のハイランド・パイプとの関わりやパイプメイカーになった経緯について詳細に述べられていました。なんと、彼は、Gavin Stoddart の父親で Gavin と同様にスコッツガード〜ソロパイパーとして一時代を築いた後、当時は引退して時間の余裕があった George Stoddart からかなり濃密な手ほどきを受けていたのです。
 一方、Bagpipe IDC.E.Kron のページに掲載されているのは、2007年に David Atherton が独立した後の時点に於ける談話。これらの記事を通して読んでみて、この間の経緯が良く判ったところで C.E.Kron というブランドの真の姿が気になりました。


 というのも、Charley KronJ&R Glen の工房を買い取った時点では、彼は一人前のバグパイプ職人と言うにはまだ程遠く、到底独り立ちできるような状態では無かったようです。そこで、工房を開くに当たって彼は自身のパイプメイキングの師匠たる George Kilgour にスコットランドからニューヨークに一緒に着いて来てもらって The Kilgour & Kron Corporation として1987年工房をスタートします。1928年生まれの George Kilgour はこの時59才。つまり、Kron は自身の工房のオーナーでありながら、実態としては自らの工房で George Kilgour の下で修行を続けていたということ。
 そして、その最初の技術的パートナーたる George Kilgour が1995年にリタイアしてスコットランドに戻った際、すぐさま彼が実行したのは既に卓越した旋盤職人であった David Atherton を新たな技術的パートナーとして工房に迎え入れることでした。
 そして、C.E.Kron の評価はこの後に急速に高くなります。それまで、George Kilgour とともに Kron が製作してきた Old Gren のボアサイズを継承する Robertson line のパイプ(Medalist シリーズ)が、米国やカナダのパイパーたちには余り好まれなかったことを鑑みて、新しいチームは Jim McGillivray が所有する 1912年製 Old Henderson のボアをコピーした Heritage シリーズを世に出すこととしました。そして、それが米国とカナダのパイパーたちに高く評価されるようになったとのことです。

 ところが、David Atherton が独立した後、Charley Kron Heritage シリーズをカタログから外すことにしたと述べています。確かに、現在の C.E.Kron のサイトのカタログには、Bagpipe1、2、5、6といったようにまるで歯の抜けたような飛び飛びの番号がふられているパイプしか掲載されておらず、どこか違和感が漂います。このことから推察できるのは、全ての Heritage シリーズを挽いていたのは David Atherton であって、Charley KronGeorge Kilgour から伝授された Medalist シリーズしか挽いてなかったということ。
  また、パイプメイキングに関する用語解説の Glossary のページは以前から変わらないままですが、2005年のリニューアル前のサイトから引き継いでいた Marterials Gallery はトップページのみが残されているだけで(多分削除し忘れ?)、関する膨大な写真と解説があったリンク先のページは全て削除されています。逆に、上で紹介したように Atherton Bagpipes のサイトには当時よりもさらに詳細な解説と多くの写真をによってそれらのテーマに関する記載が満載されているのです。


 以上のことから湧いてくるのは、C.E.Kron ブランドでは、パイプメイキングに於ける旋盤作業の要だけでなく、木材や象牙などの素材に関する深い知識や加工技術までも、実は Charley Kron ではなくて David Atherton が握っていたのではないか?という疑問です。

 これから C.E.Kron のパイプを購入候補にするのであれば、2007年以降の C.E.Kron ブランドの評価について、ボブさんのフォーラムで丹念に読み込んでからでも遅くないと思います。
 MacCallum Bagpipes の様に CNC に大きく依存した均一な製品造りを謳い文句にするメイカーならいざしらず、Hand made で勝負するメイカーの場合、良くも悪くも実際に旋盤を操作する職人(ターナー)の腕前がその製品にそのまま反映されるのは言うまでもありません。

2014/9/1
(月)

20年前の “Piping Times” ?

 30年前の “Piping Times”1984年9月号をスケジュールどおりアップしました。

 “Piping Times”の記事を読んでいると過去の号を参照する際にはよく Vol.◯◯、No.◯◯というように表現されることがあり、その度「それは◯◯◯◯年◯月号の事だ?」と戸惑わされます。まして、Vol. の始期が1月でも4月でもなく10月始まりで翌年9月までなのでさらにややこしい。そこで、今回ついでに Indexページを手直し。年表記に並列して Vol. を表記しました。

 Index ページ冒頭に書いてあるとおり、このシリーズは 1977年10月号(Vol.30/No.1)〜1999年9月号(Vol.51/No.12)の22年分を網羅する予定ですが、気がついたらこの号でま る7年が経過、全行程のほぼ1/3を経過したことになります。
 シリーズを始めた当初はシリーズが完了することなどまるで現実味がありませんでしたが、コツコツとやってきたお陰でそれなりに積み重なってきたな〜と思える様になりました。
 そうは言っても残された号を完了するためにはあと15年掛かることになります。15年というと私は74才。50才を超えた頃が自分としては最も寿命に自 信が無かった時期でしたが、なんとかその時期を乗り越えて少しは自分の寿命に楽観的にはなっていますが、さすが74才というのはちょっと先が見えません。

  新たに「20年前の“Piping Times”」というシリーズを並行して始めれば、あと10年、つまり60歳代の内にシリーズが完了できるので、本気でシリーズ完了を目指すならばそうす る方がベターかな?と逡巡することもあります。実際、30年前と20年前の “Piping Times” を手にして同時に再読してみたこともあります。確かに、それはそれでリアルタイムと合わせて3つの時点を比較できるのでそれなりに楽しめました。

 しかし、よくよく考えて見ればこのシリーズは誰のために提供するのでもなく、自分自身の再勉強の為に行っていること、急いで何の得がある? 時間 に余裕が出来てきたからこそ、じっくりと再勉強すべきではないか? 命が果てたらそれはそれで良しとしよう。逆に命果てるまで人生すなわち常に勉強だ!と 悟りました。

 …ので、これまでどおりのペースで行こうと思います。

2014/11/18
(火)

6年ぶりの iMac 更新

iMac20  2008年11月に購入した iMac のハードディスクトラブルについて書いた 2012年9月25日の日記の締めくくりに「私の 2008年 early iMac をハブにしたパソコン・システムもしばらくは(後2年位かな?)安泰というところでしょう。」と書きましたが、実際のところも正にその通りに推移してきました。そして、その2年間が経過した今年に入ってからは「いよいよ更新の潮時かな?」というような状況になっていました。

  iMac の新型のリリースも期待された 2014年6月のカンファレンスでは、結局 MacOSXのニューバージョン Yosemite の発表がメインで、iMac の新型はリリースされませんでした。そして、次の10月のカンファレンスでアナウンスされたのは、2013年秋にリリースされた Late 2013 モデルのラインナップはそのままとして、それらの上位機種としての27インチ iMac Retina 5Kディスプレイモデルの新登場でした。

 いや〜、さすがにこのようなハイスペックな機器は映像処理の仕事などをする訳でも無い素人には「猫に小判」状態。さりとて iMac シリーズ全体の刷新をいつまで待っていても仕方ないので、この時点で普通の iMac としては最新の Late 2013 モデルのマシンをオーダーすることにしました。
 2008年当時の iMac シリーズは20インチと24インチというラインナップでしたが、その後、2009年秋にディスプレイが横長になって21.5インチと27インチという構成 になりました。そこで「どうせ更新するならより大きなディスプレイがいいな〜」と考えるのはごく自然な成り行き。今回は27インチのベーシック・モデルを オーダーしました。ベーシックと言っても標準で8GBのメモリが装着されているので前回のように初めからメモリの増強をする必要は無さそうです。その代わ りのカスタマイズとして、標準で装備される1TBのハードディスクをフュージョン・ドライブ(128GBのフラッシュストレージとハードディスクの組み合 わせ)にしました。

iMac27 アップル・オンライン・ストアでポチって待つこと数日、11月15日に我が家の iMac 20 iMac 27 に代替わり完了。2008年に iMac 20 用に設えた2階リビング、アームチェア前の移動式台からのはみ出しもほんの僅かに収まりバッチリ! ど真ん中に配置することによって視覚的には却って安定感が増しました。
 実は安定感が増したのは視覚的だけでは有りません。以前のタイプより横長になって重心が低くなった事と、大型ディスプレイに相応したスタンドの大型化とが相まって実際に安定性が増しています。ですから、今回は不格好なアクリル製ホルダーは不要と判断しました。

 さて、台に設置してからの初期設定作業がいつもながらのマックな世界の 真骨頂。ちなみに、梱包の中に入っているのは文字通り「本体、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウス、電源コード」のみの究極のシンプルさ。この6年間 でOSは無償でダウンロード自在になったので、以前のようなOS類を収めたディスクも一切無く、添付されるのは名刺2枚大の折り畳んだ取扱い説明書とク リーナー布等を収めたちっぽけな紙ホルダーだけ。
 一方でキーボードとマウスには(別包された電池を自分で入れるのではなくて)既に電池が挿入済になっているので、文字通り電源コードを繋ぎスイッチを入 れるだけでマックは起動します。それはまるで一般の家電並み。…というか、テレビやビデオだって付属のリモコンへの電池装着は購入者任せですから、それ以 上のホスピタリティー。

 ウェルカム画面の指示に従って言語を選択しアップルIDの入力等を済ませ、全ての設定とデータの復元元として Time Machine 用の LaCie HD を指定すれば、後は何もすることがありません。ただここでちょっと哀しいのは、新しい iMac のポートは Thunderbolt と USB3.0(2.0にも対応)だけで Firewire は 400 も 800 も無しという構成に対して、2年前に購入したばかりの LaCie HD は Firewire 400 & 800 と USB2.0 という構成だということ。つまり、この2つの機器間で唯一共通するポートである USB2.0 でしかデータ転送ができないというチグハグさ。常に時代を先取りするアップルの姿勢に共感しない訳ではありませんが、自らが開発した Firewire をこれほどまでに早々に捨て去るってのは如何なものでしょうか? お陰で全てのデータ転送に3時間程掛かってしまいました。でもまあ、これは最初だけなの で良しとしましょう。ユーザーはなんら煩わされること無く3時間後には真新しい iMac 27 で完璧にこれまで通りの作業が可能になるのですから…。

 時代を先取りするといえば、iMac はエッジ部分の最薄部が5mmになった Late 2012 モデルから一切のディスクドライブを装備しなくなりました。1998年にボンダイブルーの初代 iMac を 使い始めた時は、世の中ではまだまだ全盛期だったフロッピーディスクドライブを潔く捨て去った姿勢に戸惑い、外付けのフロッピーディスクドライブを購入し て暫く使った覚えがあります。(でもさすがアップルの先見の明、程なくしてフロッピーディスクなんてものは完全に時代遅れとなりました。)今回も本体と一 緒に外付けディスクドライブをポチってしまおうか?と間際まで悩みましたが、どうしても必要な時にはまだ使える iMac 20 のディスクドライブでデータを取り込んで転送すれば済むと考え、とりあえず様子を見ることにしました。

 案の定、1階ベッド脇の机の上に備えることにした iMac 20 iMac 27 のデータを常にシンクロするために Wi-Fi 経由でデータ共有するようにしたところ、ファインダーに表示されるネットワーク機器の中にちゃんと「リモートディスク」というアイコンができていました。 つまり、ネットワークされている機器のディスクドライブが遠隔で使えるようです。やはり、早計に外付けディスクドライブを購入しなくて良かったと胸をなで おろしました。

 さて、大画面の新しいパソコンはなんとも気持ちのよろしいこと。グーグルアースでのスコットランド旅行もますます楽しくなりました。また、デスク トップが広大になることは、仕事の効率も上がります。サイトのページを書く際も Dreamweaver のワークスペースの片隅に辞書を開いておく余裕があるので、“Piping Times”を仕上げる際などわからない単語があった際も画面を切り替えることなく調べることができるので大変に便利です。

 しかし、何と言っても今回のリニューアルで最も感動したのはフュージョン・ドライブの威力。このドライブは単にフラッシュディスクとハードディス クが合体しているだけでなく、システムサイドで個々のユーザーの使い方を学習して、利用頻度の高いソフトは自動的にフラッシュディスクから起動するように 仕分けます。例えば写真ソフトの iPhoto は膨大な量のサムネールを読み込むのでこれまで起動にかなり時間が掛かっていましたが、iMac 27 では正に瞬速! 笑えちゃう程のスピードで一瞬にして立ち上がります。大げさに言えば iPad 並み。これまでだと、一旦起動すると「せっかくだから、まあ立ち上げとこうか〜」って感じになりがちでしたが、今では必要な際にその都度起動するようになりました。

 さあ、これからまた数年間はこの iMac 27 と楽しく過ごせそうです。

2014/11/21
(金)

AirMac Time Capsule

 新しい iMac 27 のメリットは、Wi-fi が従来の 802.11n よりも最大3倍程度速いというのが売りの 802.11ac に対応していること。この際、802.11n にしか対応していない我が家の古い AirMac Extreme も更新して、発信&受信側双方を 802.11ac 対応に揃えることにしました。

 さらに、ついでにと思い Time Machine 用のハードディスクを内蔵した AirMac Time Capsule を選びました。本体のドライブが 1TBのフュージョン・ドライブなので、Time Machine 用のハードディスクとして2TB のものを内蔵したタイプです。

 このように設備すれば、Time Machine のバックアップ作業も Wi-fi でやってくれるので、従来のように LaCie HD と本体とを繋いでおく必要は無くなったのですが、万が一のためにしばらくは2台のハードディスクでダブルにバックアップをとることにしました。マックOSは賢くて、このように接続しておけば一時間毎に自動で2台のハードディスク交互にバックアップしてくれます。

 さて、肝心のネットへの接続スピードですが、試しに接続速度計測サイトで計測してみたところ、Wi-Fiのスピードだけでなく、そもそもの iMac 20 iMac 27 の能力の差も加味されて、なんと10倍のスピード差が計測されました。使い心地がますます快適になりました。

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